みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
97.恥ずかしながら、20年以上映画を観ていてこれほど「映像」そのものの雄弁さに気づかされた作品は初めて。引退を間近に控えた老練な刑事と、活気逸る新米刑事のコントラストを軸に、前半は雨、雨、雨の陰鬱な街をカメラは人の腰から下の位置で水平に移動する。対象的な後半は、晴れ渡る郊外に舞台を移し、空撮を多様した縦のラインでカメラはちっぽけな人間達を見下ろす目線。7つの大罪はストーリーを組み立てるためのモチーフにすぎず、映像のダイナミクスにあっと驚かされながら最後まで一気に引っ張って行く手腕には脱帽した。刑事部屋や図書館で見られる完璧なパンフォーカス、執拗なまでに遠近法を強調したラインの美しさや図書室のグリーンのライト、ミルズの追跡をどこまでも下から追い続けるカメラの目線、光と影、色と形、映像そのものが持つ凄まじいまでの存在感が、ストーリーの異常なまでのウソっぽさを全て忘れさせてくれる。何度でも観たくなる、神々しいまでの美しさがここにある。 【anemone】さん 10点(2003-12-02 01:00:47)(良:9票) 96.《ネタバレ》 後味は悪いと散々いわれていたので、そこまでとは感じなかった。 最後付近のスペイシーとブラピのやり取りは何回も見たが、ほかの部分はあまり見ない。それでも8点の価値はある。 (追記:でもあの映画全編に漂う雰囲気はやっぱりいいと思い直した。見えない不安感というような。なので1点上げました) 【再見】■改めて全編見なおしてみて、善さに改めて気付かされた。映画の全編の雰囲気、陰と陽の使い方(殺人事件中ずっと雨が降り続け、ケビン・スペイシーの出頭前語で雨がやみ、晴れ渡った鉄塔で悪夢が起こる)が非常にうまい。細かい会話やシーンにも無駄がなく、前半部分がこんなに詰まっていたことに気づいて驚いた。「ひどい現実」に対する三者(ブラピ、モーガン・フリーマン、ケビン・スペイシー)三様の捉え方、感情、悪、それぞれの考え方の微妙な違いが、最後に向かってうまく収斂していく。 ■前半の陰惨な殺人事件と、車中でのブラピとケビン・スペイシーのやり取りで、誰もがケビン・スペイシーに対して反感というか腹立たしさを覚えることだろう。しかし、それによりあの陰惨な「段ボール箱」はより一層の戦慄と衝撃を増し、ケビン・スペイシーを打ち殺すブラピに共感してしまう。しかし、それこそまさにケビン・スペイシーの言っていた「誰もが持つ罪」の危険か顕在化が行われてしまっているのだ。 ■そう、なんでみんなトレイシーの首を描いてほしいと思うんだろうか。あれは描かずに演技だけで見せるからこそ怖いのだ。まさしく映っているのは「何の変哲もない段ボール箱」だから。 【θ】さん [DVD(吹替)] 10点(2006-12-18 18:47:16)(良:3票) 95.映画館で"独り鑑賞"デビューがこの作品だった。衝撃が強すぎて見終わった後すぐ立てませんでした。しかし湿った映像や宗教めいた猟奇的なストーリーに惹かれ何度も観てしまう。この頃のブラピはカッコ良すぎ。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-04-15 02:53:28)(良:2票) 94.《ネタバレ》 この「セブン」はまるでニュース映像のようにリアルで、 じめじめしてて客観的で気持ち悪い。 脚本もよくできていて、カレンダーをめくるように事件がおき、 映画でありながら小説を読むような自己参加型の作品。 観客に想像させ気持ち悪がらせようとする努力は、 最後の方で出てくるサブリミナント?映像でもよくわかる。 私はどこか「羊たちの沈黙」にも似ていると思うんです。 犯人がわかっている。(途中からですがいきなり出てくる) 出てきてからがもっと恐ろしいことを思い出せば、こちらの方が上。 後味の悪い映画を作るのが好きなのですね。 私は「二十日鼠と人間」みたいなあのどんでん返しの場面より、 ブラピの去るときの表情が「狼たちの午後」のパチーノのようで、 もっともっといや~な後味になりました。 (これと対極なのが、L.A.コンフィンデンシャルのラスト) ちなみにまだ見ていない方(恐らく少ないでしょうが)のために。 この犯人役の俳優は、テロップに自分の名を出さないようにたのんだそう。 恐らく今までそんな役ばかりだったのですぐにわかると・・ そして、冒頭からいきなり出現する(手)は、犯人のものです。 古典的ですねぇ・・図書館のまばゆい照明の使い方も古典。 階段で出くわすブラピと新聞記者、この縦の映像もどこかで見たような・・ ヒッチコックやスピルバーグのホラーがかったサスペンス、 色は近未来SFの青黒い地下の色・・ それだけで終われば暗いだけなんですが、後半の抜けるような晴天、 上空からの映像に切り替わるところも素晴らしい。 最後にちょっと笑えるお話を・・・ アカデミー受賞おめでとう!モーガン・フリーマン、 あなたの怪しい目つきに私はこの作品で深読みして、 犯人!と思って見てしまった(ダーツのシーンが怖い) そしてこの作品を私が見終えたのが早朝。 なーんと(宅配)が来る予定の朝だったのだ・・ 箱を開けるのが怖かったのを今でも覚えており、 トラウマになってこの映画をそれ以来観ていない・・ 【アルメイダ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-03 01:43:00)(良:2票) 93.非常に完成度の高い作品。このタイトル自体がラストの伏線になっているということにも感服する。あのラストでなければこのタイトルは生きて来ない。タイトル自体が作品世界を内包し、予め全てが決定している、そういう意味では非常に排他性のある作品。観客は考える余地も口出しする権利も与えられず、事物の目撃者としての世界の外からの傍観しか許されない。非常に排他的。そして孤高の美学を無感情に見せ付けて終わる。観客は衝撃を受け、ひたすら茫然とする。脚本、キャスティング、カメラワーク、演出、その全てが計算され尽くされた傑作。自らは観客を拒絶しながらも、観客には自らを拒絶させないひどく残酷な作品。 【ひのと】さん 10点(2004-01-11 13:45:26)(良:2票) 92.《ネタバレ》 10年以上ぶりに鑑賞。サイコサスペンスの最高峰だったいう印象を残していて、今回その印象は確かだったということを改めて確認。あの衝撃の結末をふまえての鑑賞だったけど、そのうえで見ると細かいセリフや設定の伏線が見事で感服するしかない。モーガンフリーマンブラピケビンの演技の素晴らしさも文句なし。緊張感はずっと維持されているのに、ラスト10分そしてオーラスに向かってまだいっそう緊張感が増すのは驚異。最後の場面は自分がブラピに移入してしまって呼吸が猛烈と荒くなってしまったくらい。もしまだ未見の人がいるなら羨ましいくらい。映画館で初見だったらなあ。悲鳴、涙がでたんじゃないか。文句無しの10点です。映画史ベスト10というのがあったら確実に候補に残る1本です。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2015-10-11 13:50:15)(良:1票) 91.《ネタバレ》 嫌いな類の最低なバッドエンディングなのに、10点以外を付ける気になれない。何だか自分まであの変態に巻き込まれて冒されてしまったかのようだ。これぞサイコスリラー、これぞ胸糞の悪くなる変態野郎。役者もいいんだが、ここは監督のデビット・フィンチャーを褒めたい。この人は凄い。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-28 10:22:50)(良:1票) 90.《ネタバレ》 印象深い一本です。盛りだくさんな割には詰め込みすぎという感じもなく、テンポも丁度いい。一見まともに見えるサマセット刑事も、実はいろんな毒に害されてやや偏狭な考え方になってしまっているところに悲哀を感じます。それにしてもこの犯人、やってることは極悪だが信念があり一応の理屈は通っているというきわどい設定、加えて役者自身が放つ魅力によって何とも言えない存在感に仕上がっています。レクター博士といい勝負?ってとこでしょうか。・・・ちなみにミルズ刑事は「罪」を犯しながらも殺されなかったわけですが、これは殺されるよりも辛い罰を科せられたのだと思います。気の毒・・・。 【長毛】さん [地上波(吹替)] 10点(2005-11-01 00:30:09)(良:1票) 89.7つの大罪に即した連続殺人という事で、その殺人の方法に興味が向くので飽きさせない。その一方で、現代社会の退廃ぶりがいかに深刻かが語られ、見世物的な殺人事件に相反して作品に適度な重みが加えられてゆく。都会に絶望して田舎暮らしを決意している老刑事と、殺人犯であるジョン・ドゥーの全ての人間が罪人であるという見解が紙一重で一致しているのも面白い。今でこそ常套手段であるフィンチャーのダークな映像も公開当時は強烈な印象を感じさせた。 【マーメイド】さん 10点(2004-01-17 05:36:35)(良:1票) 88.B.ピットは彼の作品の中で一番の演技だと思う。キャスティングも落ちもパーフェクト!! 【レオ・ゲッツ】さん 10点(2000-08-05 01:13:11)(良:1票) 87.《ネタバレ》 私の中では「セブン」以前と「セブン」以降と映画を観る目がガラッと変わった、それほどまでに衝撃的な作品であった。私の中で大きな大きな影響を与えた映画の一つであることは間違いない。「好きな映画は?」と問われたら相手によって答えは変わるが、本作が頭によぎるのは間違いない。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2018-03-04 04:34:27) 86.これ、何百回も見てるのに、レビューしてなかったことにさっき気が付いた。 こんな最高な映画。なかなかない。 スパゲティーに顔突っ込んで死んでた、あのおかた?あれが見たくて何回も見る。 好きなシーンは、トレイシーが、大爆笑するシーン。 モーガンフリーマンの「マッサージ付きの家」?だったかな。 ブラピは、どんどんいい俳優になっていってるわ。 【新しい生物】さん [DVD(吹替)] 10点(2017-03-05 08:45:36) 85.《ネタバレ》 個人的には最高のサスペンス映画だと思っています。演技、脚本、演出、音楽すべて完璧。OPのセンスも抜群です。よくラストだけが取り沙汰されますが、それに至るまでの構成が上手いので何度見ても楽しめるという点ではユージュアル・サスペクツと似ていますね。それとブラットピットが良いです。12モンキーズのイカれた役から本作のようなシリアスな役柄まで器用に演じ分けてますね。ラストのあの表情は苦しさが伝わり胸に込み上げてくるものがありました。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-07 02:01:34) 84.全体的に暗い色使いで、デビットフィンチャー監督の撮り方はやはり最高です。 【F.C.R.B.】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-12-24 09:19:59) 83.サスペンス特有の薄暗い雰囲気と、緊張感が存分に味わえる作品。デビットフィンチャー最高傑作。 映像、音楽、ストーリー、どれをとっても非の打ち所がない。DVD購入。 【朴モグタン】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-07-14 01:39:55) 82.この映画に出てくる全部に憧れてしまう。 あの刑事のコンビにも、犯人のジョンにも。 エロいていうか、そういう感じのかっこよさがにじみでています。 犯人のジョンの芸術的な殺し方によって、どの死体にもエロさが溢れ出ている。 ようするにこの作品はエロカッコいい作品だ。 【デイ・トリッパー】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-09-25 23:15:21) 81.およそ15年前にこんな映画を創るなんて・・・・すごいなぁ ラストに衝撃を受ける映画はいくつかあるけどこれはピカイチ! サスペンス・スリラーの中で1番好きかな 【スティック】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-08-30 03:37:09) 80.なぜあの時映画館で観なかったのか・・・(当時中学1年生) 未だに後悔している自分がいます(笑) それほどまでに私を夢中にさせた映画です。 サイコ・サスペンスでこれを超える映画を 前にも後にも観たことがありません。 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-01-19 16:43:18) 79.《ネタバレ》 アメリカに移り住む直前に観た映画でした。夫婦して戦慄を覚えたものでした。荷物の配達ベルにくれぐれも注意しなさいと嫁さんに何度も言い聞かせました。 数年後、犯罪に巻き込まれること無く、無事に日本に帰国することができてよかったです。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-07-29 10:16:03) 78.《ネタバレ》 サスペンスの最高峰。そしてなんと言ってもエンディング。殺人犯が自ら現れ、ある場所へ二人を導くところからストーリーは大きく動く。自分の身をもって犯罪を完遂させようとする犯人。必死に説得するモーガン・フリーマン。葛藤を抑えきれず犯人に復讐をしてしまうブラッド・ピット。綺麗な終わり方じゃないが7つの大罪とそれを侵した被害者の関係が頭の中で整理出来たとき、まるでジグソーパズルが完成したような不思議な感覚を覚える。 【FIGO777】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-07-26 20:16:40)
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