みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
3.《ネタバレ》 Jポップを存分に盛り込んだプチミュージカル仕立ての本作。主人公の心情とシンクロする楽曲のチョイスは自分の世代どストライク。歌詞のカラオケ風字幕も楽しく、Perfume出演のダンスシーンの爽快感は抜群でした。痛くて切ないセカンド童貞男(ホントはそんな概念は無いよ!)の“モテキ”を生暖かく見守る物語は、本命みゆきちゃんの最後通告で小休止。残る神輿女、先輩ライター素子とのエピソードでどんな風に締めくくるのかと思いきや、クライマックスでまさかの展開が待っていました。それにしても「幸世くんでは成長できない」は強烈です。ヒットポイントを根こそぎ削られます。幸世も相当堪えたでしょう。でも彼は諦めなかった。いや、諦めていたのかもしません。だけど、みゆきの顔を見て感情を抑えきれなくなった。彼女を捕まえても、かける言葉なんて用意しているはずもありません。ただ、逃げたから追った。一度は不発に終わったももクロの『走れ!』が蘇ります。逃げる女。追う男。引き倒し、泥だらけ。最悪です。でも大きな意味がありました。辛く苦しい現実から目を背けてきたみゆきに、幸世は“泥まみれ”という現実を突きつけたのです。図らずもそれは、みゆきと彼氏が今置かれている立場と同じ。感情のままに抱きしめてキス。その直情が女の心を打ち抜きます。好きな人を抱きしめること。唇を重ねること。そこには心を開放することの素晴しさと喜びがありました。彼女に本物の笑顔を取り戻させた幸世。もう「成長できない」なんて言わせない。抱き合う2人を360度から映し出すカメラワークは、一歩間違えば失笑もののダサい演出。しかしなんと美しいことでしょう。所詮はファンタジー?そう、もちろんファンタジー。でも心を動かされるのは、そこに大切なメッセージが込められているからです。ももクロを聞いて走り出そうとした主人公を「ドン引き」だと制止した素子が、ラストでは「走れ!」と笑顔で彼を送り出しているのは何故か。諦めることが肝要だと、損をしない事が大切だと、言い聞かせてきた自分自身の偽りに気づきます。何時の間に、そんなつまらない大人になってしまったのか。生の感情をさらけ出す事の輝きは、大人ほど懐かしく、そして眩しく感じるのかもしれません。ちょっとカッコ良く言い過ぎましたが、要するに童貞気質のトンデモ理論が無様に炸裂しただけです。でも、バカな奴ほど、情け無い奴ほど、愛おしいってコトで。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-08-28 17:42:01)(良:3票) 2.《ネタバレ》 いいじゃない。 観たら絶対悔しくなる! と思って観てなかったけど、ちゃんと悔しくなりにくいような長さ、退屈しない演出で楽しめた。 男女ともに魅力の有無ってのは元の容姿じゃなく、その立ち居振舞いに依るものだと感じさせられた。演技、役者ってすごい。 長澤まさみはかわいいし、麻生久美子の「もうB'zなんか聴かないからぁ」には笑いすぎて泣きそうになった。 (B'z?いやピーズ。のやりとりで苦虫噛み潰してきた僕の汚れた魂がふわふわと日曜の陽気に溶け込んでいった…。B'zもいいバンドだよ。もちろん!) でも、あのシーンで痛いほどゆきおの気持ちがわかった僕は先行き不安。 そんなこんなな31才な僕には選曲がたまらなかった。 (くるりの東京とか大好きで東京の大学を受験した。落ちたけど。) ロックとかサブカルとかちょっとかじった僕の世代の人間にはドツボだと思う。 世間一般的に「変態、チキン」ってよばれる男がしっかり時間つくって観るといい映画。 あと、まぁいないだろうけど、そんなこんななタイプの男を好きになった女の人が観ると気持ちがわかると思う。まぁ、がっかりして好きじゃなくなるかも。 でも、お願いだから決してあなたじゃ私は成長できないなんて強すぎるボディーブローは打たないで下さい。一生サナギになります。 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 10点(2013-05-12 15:03:58)(良:1票) 1.《ネタバレ》 久々に神が如く長澤まさみ、湿っぽいエロスをもつリアルその辺にいそうなダメ女麻生久美子、ドラマ版を遥かに超越した幸世のクズっぷりだけでお腹いっぱいの満点です(真木、仲はスルー)。雨の中長澤にこっぴどくフラれる幸世の最後の抵抗の切なさよ、空しさよ、愚かさよ。いやー、DVD買います。笑 【HIRABAYASHI】さん [映画館(邦画)] 10点(2011-10-10 11:11:26)
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