みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
3.《ネタバレ》 弟ベン(サム)の性格の良さが無ければ成立しない感動の物語。久しぶりにものすごく良い映画に出会いました。 ひとつも無駄なシーン、無駄な台詞が無い完成度の高さです。役者さん達の演技も素晴らしい。とりわけ、子供時代のヴィンセントの演技は完璧でしょう。責任を感じながらも、母への不満を、その表情と少ない台詞のみで体現してしまっています。 ベンがいなくなり、母の心が壊れてしまい、家族の心の歯車が狂っていく序盤のシークエンス。正直ここでのベスには賛同できません。気持ちはわかります。でも母親です。いなくなったベンと同じくらい、ヴィンセントとケリーを、そして旦那さんを大切にしてほしいものです。ただ、『自分とベンだけが辛い』みたいなこの母親の姿が、きっと一番リアルに近いのでしょう。 母が母としての努めを果たさない日が続き、ヴィンセントは責任を感じているためそれに文句も言わず、諦めたように自分の足で家に帰り、母の代わりにケリーの世話をする。その様子がリアルすぎて痛々しすぎて、そして後半に活きてくる演出。すごい映画です。 家族の絆、リアルな兄弟の姿、それは決して完璧ではないが故に、見ていて感動しっぱなしです。 『君は木製のチェストから出られなくて、でも全然怖がりもせずに笑っていたんだ。』『君が来てくれると思って安心していたんだ。』のように、さりげなく心を打つ台詞が多いのもこの作品の特徴。その中で、『君』と、決してまだ家族にはなっていない距離感があることを感じさせる言葉のチョイスが逆に素晴らしい。 まさに名作と呼ぶにふさわしい傑作中の傑作です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-10-20 00:46:42)(良:1票) 2.《ネタバレ》 母親のミシェルファイファーは、弟を行方不明で見失って、悲しんでいましたが、そばにいるはずの家族も、「こころの中」で見失ってしまったのだと思います。 少なくとも兄のほうは、家族と離れ離れになった弟以上に、家族を失ったという喪失感が強かったはずです。 こんなにも近くにいる家族なのに、1つの事件をきっかけに、家族全員が「こころの中」で家族を見失ってしまった。 弟がいない長い年月の間、家族はお互い自分を責めて生きてきた。 弟を失った自分たちが幸福になることが悪いことであるかのように幸せを遠ざけてきた─。 そして弟が真夜中に家に戻ってきた最後の場面、兄は初めて自分の罪を告白する。 「俺はお前なんていなくなれば良いと思っていたんだ・・」と。 すると弟は屈託のない笑顔で「なんだ、そんなことか」といった仕草を兄に対して示した。 そのときの兄の表情は、驚いたような表情にも見え、何かから解放されたような表情にも見えた。また、初めて自分の罪を許してもらえたような、そんな安堵感を感じさせる表情でした。 そしてこの瞬間こそ、兄は家族を取り戻したのではないでしょうか? じつは弟よりも、むしろ兄のほうが家族を失っていたのだと思います。 この作品は家族を描いた映画としては最高級のもの。 圧巻だったのがミシェルファイファーが演じた母親役だった。 彼女は文句なく美しいのですが、家庭の悩みをかかえる母親役をやらすと、本当にいつも見事です。 彼女の演技に本当の人間らしさをいつも見つけることができます。 彼女の演じる母親は、いつも等身大の悩める母親。 悩みもあり、間違いもおかすけど、確実に前に進もうとしている母親の姿です。 【花守湖】さん 10点(2004-03-14 13:12:52)(良:1票) 1.あまり話題にはならなかった映画だけど、こういう映画こそもっと評価を受けるべきだと思う。ジョナサン・ジャクソンがかっこいい。 【パンダ12号】さん 10点(2001-07-31 11:24:00)(良:1票)
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