みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
11.《ネタバレ》 これほどまで優れたコメディの脚本は、そうそう見当たらないだろう。アカデミー賞のオリジナル脚本部門では、「パルプフィクション」に破れたものの、他の年ならば確実にアカデミー賞ものの代物だ。自分は脚本に対して、結構口を出すタイプだけれども、この脚本には口を出しようがない。それほど完璧な脚本だ。 これほどの脚本を書けるウディアレンは紛れもなく、本作でいうところの「天才」であり「アーティスト」なのだろう。しかも、本作だけではなく、「アニーホール」といった本作とは別タイプのコメディや、シリアスドラマの「インテリア」や、「マンハッタン」といったラブストーリー、「重罪と軽罪」といった奥の深い作品までも描けるという懐の深さ、引き出しの多さには改めて驚かされる。 その完璧な脚本を完璧に演出している。 コメディとシリアスの比重、重さと軽さ、深さと浅さのバランスが実に絶妙に演出されている。主役だけではなく、脇役のキャラクターも生き生きと描かれており、輝きを放っている。三人の俳優をアカデミー賞助演候補に送り出しているのが、まさにその表れだろう。 主演のジョンキューザックもギャングの家の中ではかなり笑わせてもらった。ただ、冒頭はもうちょっと威厳のある感じ、自信に満ち溢れている感じを出した方が、ラストとの落差が感じられて良かったのかもしれない。 テーマとしても、「アーティスト」とはいかなる存在かということがきちんと描かれている。 一切の妥協を許さず、自分の作品に命を懸けるのが「アーティスト」なのだろう。 自分が死ぬ間際までも、自分の作品のことを考えて、「最後のセリフを~に変えろ」と言って死んでいったチーチの姿には、ユーモアさと同時に、「アーティストとはこうあるもの」という深さを表している。 一方、金のためにオリーブを起用しなければならないという条件で妥協したデビッドは、既に始めの段階から、真の意味の「アーティスト」ではなかったのだろう。 ただし、自己の作品のために妥協を許さず、身を滅ぼしていく「アーティスト」のチーチと、自分に見合った人と小さな幸せを得るデビッドでは、どちらが本当に幸せなのかということも考えてしまうオチになっているのも面白い。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-08-17 23:01:41)(良:4票) 10.《ネタバレ》 この作品、ずっと以前に録画したビデオもあったけど観ずに処分してしまった。そして5年前にHDD録画したままになっていた。そして本日やっと観ました。もう滅茶苦茶面白い、面白過ぎてひとりで観ながら声出して笑ってしまった。 キャストもそしてそれぞれのキャラも誰もかれも濃くて可笑しい、アップになることがあまりなくて声で誰かわかったのがジェニファー・ティリーとハーヴェイ・ファイアスタインだった。ジョー・ヴィテレッリはやはりギャングだ、ギャング役以外で出ている映画ってあるんだろうか。ジョン・キューザックはあたふたする役柄が似合う。 とにかくチャズ・パルミンテリ演じるギャングの用心棒チーチの存在、こんな展開になるとはまったく予想していなかったので話が進んでいけばいくほど面白くなっていく。 チーチの自分の美しい芝居への拘り具合は邪魔な女優を葬り、死に際にまでラストのセリフを修正しろと言い残す。 天才的アーティストってチーチみたいな人なのかもしれない。デヴィッドはエレンと故郷に帰って結婚することを選ぶ。 成功を夢見てブロードウェイに集まる自称アーティストをアレンは数多く見てきたんだろうな、アレン自身に投影されてる部分もあるのかしら。「アーティストとは」それが面白可笑しく描かれていると思います、傑作です。 とにかく「アーティスト」なんです「Don't Speak」も忘れちゃいけないですね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2020-04-12 17:23:03)(良:1票) 9.よくあるバックステージもので、セットや演出方法など、ややもすれば駄作に陥る危険性をあえて犯してるようで、よくよく見れば、細部にまで凝りに凝った作りをしているという天才肌のアレンらしい作品。機知に富んだユーモア、絶妙のセリフ回し、実力派のキャストと、文句のつけようのない出来栄え。CGや特撮など派手な技術的進歩が目覚しい昨今にあって、脚本や役者の力で勝負する「これこそ映画だ!」と、原点を教えてもらった感じだ。パーな愛人役をこなしたジェニファーティリーと用心棒とのセリフの練習のシーンは何度見ても笑える。トウの経った落ち目の大女優へレンは言うに及ばず。未見の方々へ。こんな面白い映画を知らないなんて、人生の何十分のいちを確実に損してることになりますよ! 【給食係】さん 10点(2002-07-08 01:17:43)(良:1票) 8.こんな脚本が書けたら死んでもいい。それは言い過ぎだけど、それくらい完璧。 かなり笑えました。オーバーな演出じゃないのが小粋。 【Balrog】さん [レーザーディスク(字幕)] 10点(2009-10-07 22:24:06) 7.1994年作品すごすぎ。この作品が埋もれてしまってはいけないよ 【hrkzhr】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-02-02 00:42:07) 6.劇中のわがままな出演者に振り回される脚本&演出家、それに絡むギャング、それぞれに個性がぶつかり合っても、壊さない、ぎりぎりの感じが絶妙すぎる。最高。さらには時代設定やセット、小道具までセンスが溢れる愛すべき映画。 【rexrex】さん 10点(2004-06-19 10:40:52) 5.シニカルな笑いと思いきや、実にうまくわかりやすかったです。 これは傑作! 【やぶ】さん 10点(2004-04-19 20:26:59) 4.映画ファンを自認する人で、まだこの作品を観てない人は、直ちに観てください。メチャメチャオモロイです。アレンの最高傑作! 【愚物】さん 10点(2002-11-06 05:17:51) 3.たぶんウディ・アレンの最高傑作。 【エナメル太郎】さん 10点(2002-09-06 11:48:26) 2.何もかもが濃い。絶妙のキャスティングと絶妙のセリフ。おもしろすぎ。 【K造】さん 10点(2002-02-12 00:11:25) 1.これ以上に楽しい映画はない。脚本、キャスト文句なく満点。ただただ脱帽するばかり。 【miekoro】さん 10点(2000-05-10 12:43:29)
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