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誓いの休暇(1959)

Ballad of a Soldier
(Ballada o soldate)
1959年【ソ連】 上映時間:88分
ドラマ戦争ものモノクロ映画ロマンスロードムービー
[チカイノキュウカ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-05-15)【イニシャルK】さん


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監督グリゴーリ・チュフライ
キャストウラジミール・イワショフ(男優)アリョーシャ
ジャンナ・プロホレンコ(女優)シューラ
井上真樹夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
二木てるみ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
京田尚子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本グリゴーリ・チュフライ
ワレンチン・エジョフ
配給東宝東和
あらすじ
19歳の兵士アリョーシャは思いがけぬ戦功から英雄と呼ばれ、6日間の帰郷の休暇をもらう。ところが、親切心から列車に乗り遅れたり、頼まれたことずてを人に届けたり、貨物列車で偶然出会った娘と淡く、悲しい恋をしたりする。結局母のもとへ辿り着いた時にはすでに帰路の日数を残すのみだった・・・。

КОФЕ 】さん(2005-01-16)
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16.《ネタバレ》 何とまあ、涙腺に響く素晴らしい映画だこと!こんなにも素晴らしい戦争映画がまだあったことにまずはびっくり!更にこれがまた旧ソ連によって撮られていたということが驚きです。この余りの美しさ、それは映像だけでなく正しく心の美しさ、人間としての心の美しさ、優しさに心を打たれます。この映画の主人公である少年兵アリョーシャは通信兵として戦地に送り込まれ、戦闘に初めて加わった中で、ドイツ軍の車二台を炎上させて勲章を獲る。思いもよらぬ形で六日間の休暇を貰ったアリョーシャが離れ離れとなった形でいる母に会いに行く途中の列車の中で知り合った一人の少女との物語もやたら切なくて悲しい。もう二度と会うことのなかった二人、戦争が二人の恋を引き裂く。別れた後の回想シーンで見せる二人の想いが美しくも悲しい音楽と相成って物凄く切ない。シューラからアリョーシャへの逆プロポーズととれる「私は婚約者なんていなかった」の台詞を言うシューラの涙の美しさに見ている私も泣けてきてやばかった。シューラと別れることになったアリョーシャのせっかく苦労してやっと会うことの出来た母とも直ぐに別れなくてはならない。永遠の別れ、二度と会うことのなかった母と息子、その息子の最後の姿を見送る母親の姿にもう、駄目だ!泣けて泣けて本当にやばいです。戦争がもたらすやるせない気持ちが観ていてずしりと重い戦争映画、それもアメリカ映画がよく見せる派手なだけの戦争ものとは明らかに違う人間の心の優しさいっぱいの名作中の名作をまた一つ観た思いでいっぱいです。私のレビューでこれで22人目、あと、8人、誰か観て早く感想を書いて欲しい。そして、一刻も早くこの映画がランキング入りすることを願いたい。 青観さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-01-06 11:13:44)(良:3票)

15.心の奥底に響く素晴らしい映画である。まさに愛の歌だ。母親へ会うために故郷へと急ぐアリョーシャ、正義感と勇気に満ち溢れた男である。戦争はこんな男ですら殺してしまうのか、と考えさせられてしまう。最後の母親との涙の再会はまさに本物の感動であった。娘とのはかない恋愛も悲しすぎる。娘との出会いも運命ならば、戦争での死も逃れられない運命なのか。引き返すことのできない列車がアリョーシャを運命に引きずり込んでいる気がした。ラストの母親が見送る中でのアリョーシャの後姿、地平線にむかって伸びる道の先に待ち構えている死へ自ら戻っていくようでいたたまれなかった。本当に心底、感動できる傑作だと思う。 たましろさん 10点(2004-02-06 22:27:33)(良:2票)

14.なんと! ! 旧ソ連にも、こんなに素朴で胸に染み入る映画があったんですね。まさに、隠れた名作という言葉がぴったりではありませんか。しかも様々な愛を描く中、厭戦感に満ち溢れた見事な反戦映画となっている。当時のソ連の実情から察すると、よくもまあこんな腹の据わった作品を作ったものだと思う。この映画は、善意のかたまりの様な主人公アリョーシャに尽きる。自然体で望んだかの様な演技は大いに好感が持てた。もちろん恋人役のシューラも負けじ劣らず、初々しく魅力的だった。物語りは、帰郷途上で出逢う人々との人情話しを描いているわけですが、なかでも松葉杖の男のエピソードがジーンと胸を打ち目頭が熱くなった。もちろんラストの母が言う「もうどこにも行かせない 」(確か記憶では)は、生涯忘れ得ぬ屈指の名台詞。何回でも見たくなる見事な作品でした。 光りやまねこさん 10点(2003-07-27 00:04:57)(良:2票)

13.《ネタバレ》 いきなり冒頭から、母親はその後息子に逢うことはなかったと出る。いきなり結末から出る映画です。与えられた特別休暇は6日。しかし親切で優しいアリョーシャはついつい人のために道中、人のために寄り道をしてしまう。戦場に出た若者は殺人マシーンとなってしまう映画が多い中、この映画は戦時でも人間らしい心を大切にしようという、温かみを感じさせてくれる映画です。最後、母親とはほんの一瞬しか逢えませんが、しばらく余韻が残ってしまう素晴らしい映画でした。 どんぶり侍・剣道5級さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-01 21:45:02)(良:1票)

12.帰郷途中のエピソードの一つ一つが切ない。それだけにラストのナレーションはあまりにも悲しい。戦禍の中でも純粋さを忘れない人々の姿が印象深く、いつまでも心に残る。 STYX21さん 10点(2003-11-11 21:23:38)(良:1票)

11.《ネタバレ》 『もうどこにも行かせない』
母親が子を思う気持ちは万国共通なのでしょうね。
アリョーシャの後姿を母親が見送っているシーンはホントに切ない!
戦争さえなければ・・・と心底思える映画でした。 とことこさん [DVD(字幕)] 10点(2009-03-25 01:23:05)

10.「戦争は何でダメなの?」と聞かれたとき、答えはすべてこの中にあると思う。 はち-ご=さん [ビデオ(字幕)] 10点(2009-03-03 21:42:04)

9.反戦映画として、是非一度は見ていただきたい作品。グググッときます。いやホント。 Fukkyさん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-12-23 07:40:39)

8.フルシチョフ政権下の民主化の動きの中ということもあろうが、これだけ愛情のこもった作品が発表されていたとは、この国の懐の深さに驚かされる。自分ならどうするか、正しいとわかっていても主人公のように振舞えたか。いつも、息が詰まりそうになりながらの鑑賞となる。人として忘れてはならないことを思い起こさせてくれる映画。 たよし23さん [DVD(字幕)] 10点(2008-09-07 22:54:17)

7.人間の持つ普遍的な優しい「愛」の素晴らしさ・そんな優しさを無にしてしまう戦争の無意味さを美しい映像で描いた監督チュフライの珠玉の一本。国家にとっての「解放の英雄」よりも「心の豊かな人間たれ」と唄い上げたこの映画の主旨、今も世界中のどこかで戦争やテロに明け暮れている人々の胸に届かないものか。「イデオロギー」や「国家」の前に人としての優しさなんだよ、相手を思いやる気持ちなんだよ。 Nbu2さん [地上波(字幕)] 10点(2008-05-28 20:40:39)

6.《ネタバレ》 もうずいぶん昔にNHKで放映された時から心に残っており
思い出すだけで涙がこぼれてくる映画のひとつです。
アリョーシャの優しさゆえに、本来の目的だった母親との再会・実家の修理が
できなくなってしまう。
最後のシーンで彼は母親の顔を見ることしか出来ずじまい。

こんなに悲しく美しい反戦映画はありません。 バッハバッハバッハさん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-01-23 19:03:08)

5.慕情、友情、背信、挫折、復活、帰郷、別離、絶望、希望……。人間のありとあらゆる感情が詰め込まれた映画です。今の映画シーンからは廃れてなくなってしまった何かが、ここには確かにあります。 Kさん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-06 23:05:08)

4.戦闘シーンはほんの最初だけだが、これほど戦争の悲惨さを強く訴える映画があるだろうか?休暇を必要最小限にせず十分にくれる上官もかっこいいけど、それを人助けに使う主人公も素敵。ヒロインの素朴さ、かわいらしさも、石鹸を取り返すシーンも、主人公をせきたてるトラックのクラクションも、地平線に消えてゆくトラックの映像を映しながらの最後のナレーションも最後に見てから何年も経つ今でも非常に鮮明に記憶されています。中学校で必修映画にするべきだと思うのは私だけか? ものものぴーさん 10点(2003-05-09 03:11:28)

3.最初のほのぼの感が,テーマの重さを浮き立たせる。誰かが,見終わった後で,涙と共に底知れぬ怒りが込み上げてくると言っていたが,全く同感ラストの政治がかったナレーションさえなければと思ったのは私だけでしょうか Mさん 10点(2003-04-06 20:47:56)

2.切ないほどに悲しい反戦映画だけど、どこかほのぼのとした、牧歌的な感じもする。小川未明の「野ばら」を思い出した。ロードムービーの一種? mic550さん 10点(2002-10-20 21:28:52)

1.知り合いにすすめられてNHKでやってたのをビデオに録り、何度も何度も繰り返し観ては涙を流しました。戦争の悲惨さ、空しさをこんなに間接的に強烈に訴えた映画が他にあるでしょうか。思い出に残る場面は数々ありますが、特に少女が水道の蛇口に顔を近ずけ水を飲んでいる横で、それを見ながら微笑んでいる主人公、その鮮烈なまでに爽やかな表情が胸に突き刺さっています。 シンさん 10点(2002-08-13 03:21:30)

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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 48人
平均点数 8.60点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
312.08% line
412.08% line
500.00% line
612.08% line
7510.42% line
81122.92% line
91327.08% line
101633.33% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.80点 Review5人
2 ストーリー評価 8.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review4人
4 音楽評価 8.33点 Review3人
5 感泣評価 8.80点 Review5人

【アカデミー賞 情報】

1961年 34回
脚本賞グリゴーリ・チュフライ候補(ノミネート) 
脚本賞ワレンチン・エジョフ候補(ノミネート) 

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