みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
4.とにかく三船に驚いた。、、、、美しい、、、、、、、、、。この三船を見て、黒澤が、羅生門や七人の侍で何を描きたかったのかに合点がいった気がした。(歌舞伎の所作などに染まっていない、無垢な三船を時代劇で使う、という囚われない斬新さ)、、、、、、それと黒澤のリアリズムのありかが、少しわかった気がした。、、、、、口で理想的な生を語ることは容易だが、実際にそれを送ることは難しい。様々に現実との格闘を必要とする。つまり理想は、現実との格闘を経て鍛えられてゆく。、、、、だから、黒澤は、理想に対して、これでもか、これでもかという程に現実(リアルなもの)を対比させてゆく。、、、、この映画では、久我美子が純粋な理想を象徴しているだけで、あとは、大なり小なり、理想と現実の間を格闘している。志村喬は、医術に殉じるのではなく、酔いどれるという現実を抱え、三船は、病を治し、足を洗うという理想には全く届かない。、、、、、、、映画全体として、理想の姿はかぼそいが、ラストの久我、千石とのコントラストは、微かであっても、理想の姿を追うのだという黒澤の固い決意を見た思いがした。 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-28 12:48:50)(良:1票) 3.《ネタバレ》 1948年の黒澤明監督映画。 結核を患うヤクザ松永をなんとか治療しようとする医師真田の物語。 この映画のテーマは2つある。 1つは反社会的勢力的な意味である。 松永はヤクザの仁義を信じて疑わないある意味で純粋な人間であるのだが、ヤクザの仁義などというものは虚像であり、惨めな末路を辿る。 もう1つは理性である。 理性と欲望の間で葛藤する松永であるが、岡田の登場を機に欲望に溺れていく。 対照的に最後まで理性を失わず真面目に結核と向き合い松永とは正反対の結末を迎える。 黒澤明は、バラが沼へ沈んでゆくシーン、クライマックスで飲み屋の女が女学生と真田に見せる目など、洗練された演出でこのテーマを完璧に魅せる。 そして俳優陣の素晴らしさがそれを際立てる。 反骨心溢れる演技を見せた主人公真田役の志村喬も勿論素晴らしいが、熱いギラギラとした演技を見せとてつもない存在感を表した三船敏郎が素晴らしい。 黒澤明監督映画の中でも1、2を争う傑作である。 【こしち】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-08-07 21:33:40) 2.《ネタバレ》 若い三船敏郎さんの格好よさ、美しさに見惚れました。作品の随所に出てくるもの悲しいギターの音色がとても効果的です。敵役のひとの登場場面は「よ、待ってました!」的な格好よさで、娯楽映画のツボをおさえているなあと感心しました。三船さんがペンキで真っ白に染まって死んでいく場面の凄絶さは、映画史上に残る美しさだと思います。 【藤堂直己】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-02-11 14:02:50) 1.この1作でミフネではなく志村喬にハマリました。最初の方で、汚染しまくった沼を睨み付ける眼、(やくざを見る目と同じ)ミフネに飛ばした左手のビンタ。(親子のような情愛を感じた)素敵です。 【プリ】さん 10点(2002-10-20 08:00:52)
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