みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
45.ワルシャワのゲットーに押し込められたユダヤ人は40万とも60万とも言われている。解放後ゲットーで生き残っていたのはたった二十人ほどだったと聞いた気がする。ゲットーから逃げてあのユダヤ人皆殺しを生き延びたのはまさに奇跡なのです。今この日本の上にミサイルの何本か落とされないと、戦争を想像できないのでしょうか。ポランスキー監督はあのナチの戦争を体験し、語ることも出来ないほどのトラウマを持って生き、ようやくこの戦争の真実を残すことに精魂を傾けたのだろう。この映画の中での数々の残酷なエピソード(簡単に殺し、殺され)はそれが戦争の真実の姿なので、どんなに酷くとも直視し受け止めなくてはならない。戦闘機やミサイルが飛び、人を殺しあう表面的な娯楽で戦争映画を見て欲しくない。ピアニストが実在の人であったことで、この物語は彼の目を通しての当時の戦争の姿を、見るものにリアル体験させてくれる。彼は語り部なのだ。ピアノはすべて彼が弾いている。「手」しか映さず自由に躍動するピアノ演奏場面はすべてを超越して平和の素晴らしさを雄弁に語っている。解放直前のヒゲボウボウの姿はまさにキリストの姿。神が彼を生き残し奇跡を行ったとしか言いようがない。この映画もまた監督に奇跡を行わせたと思えてならない。 【キリコ】さん 10点(2003-03-07 23:38:53)(良:3票) 44.面白くないですよ。面白いわけがない。 【ナガエ】さん 10点(2003-02-25 10:59:26)(良:2票) 43.俺は観る映画は大抵「こいつヴァカじゃねーか?アフォじゃねーか?」とか色んな突っ込みを入れながら鑑賞するワケですが、本作にしてはそんな考えは一切無かった。いや考えられなかった。2時間半近くもの間、暗く重い空気が全編を支配し、まるで戦争そのものの存在を示してるかのように思えるし、主人公のシュビルマンの虐殺が続く街で「生きたい」の信念が画面を通して観ている俺にも痛烈に感じ取れる。後半でシュビルマンが、荒廃した街に佇む姿を見て「もし俺の生まれ育った街がこのようになったら」そう考えると不意に涙が出そうになった。もちろん俺は戦争なんて経験したことが無かったんですが、本作で主人公を一般人にした事により観ている自分自身にも戦争の恐怖が今まで以上にリアルに思えたし、感情移入するのにも難しくなかった。この「戦場のピアニスト」は自らも収容所で母を亡くしたと言うポランスキー監督にしか作れない魂のこもった傑作だと俺は思います。 【エージェント スミス】さん 10点(2004-06-25 19:18:23)(良:1票) 42.現在にもホロコーストは、チベットや朝鮮半島やパレスチナで行われている。 【Waffe】さん 10点(2004-05-10 20:03:22)(良:1票) 41.これは映画ではなく実話ドキュメントとして観るべき。たった半世紀ちょっと前の現実である。どんなに幸せになりたいと思っていても戦争という状況ではどうにもならないという事実。常に空腹で、雨風を凌ぐこともままならない、どうしようもない絶望。それでも人間は毎日隣り合わせの死を感じながら必死で生きていく。家に帰ればご飯があり、暖かい布団で眠るのが当たり前の現代において、これだけの現実があったのだと見せつけられると日頃自分が抱えている悩みというものはなんとちっぽけで甘ったれたものかと自己嫌悪すら感じてしまう。あの時代を必死で生きた人達、生きたくてもどうにもならなかった人達に対して敬意を示し、出来る限り精一杯生きていこうと強く思う。 【ちーた】さん 10点(2004-04-14 01:08:38)(良:1票) 40.ポランスキーの傑作。おそらく、シュピルマンの実際の体験に基づく歴史の一こまを切り取って見せたら、このとおりだろうと感じた。まったく、演出自体を、現実の出来事に忠実に従った形(と思われる)にして仕上げている。シンドラーのリストは、監督の意図が反映された演出を感じたが、ポランスキー監督は、事実をそのまま見せることに執着している。こういうことが、歴史のある時期に起こった、ということだけの表現。そこに関わった人達の様々な思いや感情を置き去りにし、無常に歴史が動いていく映像。それが、見る者の胸を打つ。 【パセリセージ】さん 10点(2004-01-09 01:59:13)(良:1票) 39. これは単なる、ホロコーストの映画ではなくて、ユダヤ人の中にも悪者がいたり、ドイツ人の中にも善人がいたり。100%ナチが悪者ではないと言うのが、とても印象深いです。 あまり感動する映画ではありませんが、これを見たら戦争がいっぺんに嫌いになったり、戦争には正義も悪もないのがわかります。 実際私は、この映画を見終わった後、しばらくその場を立てずにいました。そして、アメリカンのテロへの戦いは、間違いだと思いました。 ホーゼンフェルト大尉が、純粋なドイツ人って感じで、とてもかっこよかった。それと、エイドリアン・ブロディの努力に脱帽ですね。 ショパンの曲がたくさん出ていますので、クラシック好きの人も楽しめると思います。 最後に この映画を偉大なる金日正とブッシュ大統領に見せてやりたいです。 【マック】さん 10点(2003-11-30 19:18:35)(良:1票) 38.《ネタバレ》 数多くの「ホロコースト」を題材にした映画が作られるのは、それだけ「衝撃的」かつ「最悪」だったという事実だからだろう。 その為、どの作品にも、非人道的な行為と簡単に人が殺される場景が描かれている。 気の遠くなる程長い歴史をさかのぼっても、これ程短期間で想像を絶する人数の虐殺が行われた事は一度も無い(哀しいことだが、その点では進化できなかったのだろう・・・)。 その最中、「ピアニスト」という肩書きと「偶然」によって生き抜く事のできた一人の人生を描いた内容は驚愕と共に心に響いた。 あくまで一人の人生に拘った映画の為、主として「ホロコースト」が語られているわけではない。 常に、シュピルマンの目線、環境、状況で「戦争」の悲惨さが淡々と映し出されている。 これに徹した事により、他の「ホロコースト」を題材にした作品とは一線引いたヒューマニズムを感じる作品になった。 同じポーランド人による摘発、ナチス将校の人間的な対応・・・、良し悪しに関係無く、シュピルマンの人生を左右する人々からは、まぎれもない「人間性」を見て取ることができる。 戦争とは何だったのか?といった問いではなく、「負の時代を生きたピアニストがいた」、そう純粋に受け止めさせてくれる今作を私は称賛せずにはいられない・・・。 多くのシーンが心に残り、哀しみと怒りと素晴らしさを感じさせてくれる、この映画に、心からの拍手と満点の評価を付けさせて頂きます。 【sirou92】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-07-31 03:31:15)(良:1票) 37.かなり良かった。けど、暗くなった。でも、これは傑作だと思う。エンドロールが終わるまで席を立てなかった。 【まふぉ】さん 10点(2003-02-27 20:30:12)(良:1票) 36.主人公のひたすら生き延びようとするその執念に圧倒されました。大仰な音楽も演出もなくリアルな分静かに深く感動した。 【cherry】さん 10点(2003-02-22 16:34:36)(良:1票) 35.今まで見てきた映画のなかで一番衝撃を受けました。映画を観る以前に原作者の手記を読んでストーリーは知っていましたが、極端な脚色もなく原作を忠実に映像化しようした努力がうかがえます。ただ、残虐なシーンが淡々と日常茶飯のように描写されていて「シンドラーのリスト」を見るに耐えなかった人にはあまりオススメできません。ピアノが大好きな自分にとっては、主人公が目の前に置かれたピアノを弾きたくても弾けない状況におかれながら空想で音楽の世界に浸るシーンでは、彼の心情が強く伝わってきてつらくなりました。特にクライマックスのシーンのショパンのバラードにはただ感動して涙が止まりませんでした。ピアノとショパンが大好きな私にとっては一生の記憶に残る映画になりました。戦争によって本来持っている良心を麻痺させてしまう人間の脆さや悲しさや極限状況に置かれた人間を支える力にさえなる音楽の持つすばらしさ、色々と考えさせられる内容でした。ラストシーンで、飢餓で瀕死状態のシュピルマンを救ったドイツ将校がワルシャワを去る瞬間に自らコートを脱いでシュピルマンに渡して言った言葉は強く印象に残りました。映画に出てくるような荒廃した極限の世界をたった1人で5年もの長い間生き抜いた主人公をみて、ただ幸運によって生き残ったのではなく、目に見えない力によって生かされたのだとすら感じました。戦争を生き抜いて、戦後に作家ではない彼が克明な手記を残し、そしてそれが映画化されて世界中の多くの人に知られるようになったことを思うと、つくづくそのように考えてしまいます。見た後に気分が晴れるまでに時間のかかる映画ですので一人で観に行った方がよいかもしれません… 【piano man】さん 10点(2003-02-19 00:09:02)(良:1票) 34.《ネタバレ》 凄い、訥々と史実を伝える中で「音楽の真髄」を貫いている・・。 後世にこういう事があった、という事実を伝えるという事においてこの映画は とても価値の高い物の一つですが、音楽好きにもたまらん内容ですね。 大震災を経験した方が、極限でふと聴いた音楽にどれだけ慰められたか というのを聞いた事があります。 荒廃したワルシャワにうっとりとするような物悲しいベートーベンの月光。 対比が強く印象に残る。 現代は音楽が溢れていて我々は麻痺している所もありますが、本来人間がその感情を 音楽にして表して他の人と共有する物です。 嬉しい時、悲しい時、辛い時、幸せな時、人は音楽を聴き奏で歌って踊りました。 ビッグブラザーなんかで一週間位音楽とか全くなしでいた人がポップソングを 久し振りに聞いたら皆全身で踊りだすんですよね。パワフルな世界共通言語。 口悪くも何度も助けてくれた署長さんも、ラジオで流れる主人公の生演奏を聞いて 元気を貰ったりした事のある音楽好きだったんだろう。 主人公のお父さんが死の列車に乗る前、肌身離さず持っていたバイオリンを 取り上げられるのに抵抗する姿が辛かった。 直後、主人公も家族と離れて声を出して泣くし。 ドイツ将校に言われて弾くショパン。 ずっと感情を押し殺していた(忘れていた)主人公が、最初はおぼつかなくも 段々と心を出してのめりこんでいく。不謹慎ですが、本物の場面に私もいたかった。 何年も触れなかったピアノ。何年も感情を忘れて必死だった主人公。 それらが一気に出てその演奏と融合し、聴く者にシンクロする・・! 役者さんはオスカーとったのも頷ける。「ユダヤ人か?」と聞かれて見開き見返す眼。 凄かったです。ボロボロの痩せた溝鼠みたいなのに眼が美しい。 将校が去った後ワンワン泣く主人公。一旦出た感情がどんどん溢れでる姿にこちらも 涙腺緩みました。 1人生き残ったシュピルマンさんは戦後すぐ手記を出した。 辛い体験を書き留めるのは、並大抵のエネルギーや決意ではない。多くの人は忘れられる はずもないのに、忘れようと生活に没頭する努力をする。それをせめるなんて もちろん出来ません。 手記を是非読もうと思いました。 生き残って書いてくれたから、我々がこうして映画になった彼の体験を知る事が出来る。 子供も学校の授業で観たと言っていましたが、こういう映画は本当に価値があると思う。 【梅干御飯】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 10点(2010-01-14 21:48:05) 33.《ネタバレ》 この映画は、シュピルマンが一度はナチスドイツによって奪われたピアニストというアイデンティティを取り戻す物語であると思う。終盤にシュピルマンがドイツ人将校の前でピアノを演奏するシーンでは、まるで魂が吹き返したように激しく動く彼の手に涙が止まらなかった。映画の中とはいえ、これほど心に訴える演奏はかつて聴いたことがなかった。劇中ではあまり多くを語らないシュピルマンだったが、最期のコンサートホールでのピアノの演奏は、鑑賞者を納得させてしまうような力強さと悲しさを感じさせた。 【プライドだらけ】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-02-16 16:41:06) 32.感動だ!映画って素晴らしい!ナチスものの映画はなんでこう、ぐっとくるんだ。でも、助けてくれた軍人の最期が哀しい。それだけが気にかかった。 【まるばな】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-10-24 16:35:16) 31.ある者は生き延び、ある者は死んでいく。その境界に理由は無い。そして、そんな絶望的で悲惨な状況がただ淡々と描かれる。鑑賞中、思わず見ていられなくなり、思わず目を覆ってしまった。多分これが戦争の現実なんだろうと思う。陰鬱な気持ちだけが残った。この映画に関してはただ平伏すのみ。 【狼さん。】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-06-04 04:30:25) 30.実際に戦争に巻き込まれたら自分もこの主人公のように逃げ回るだろう 【ニコレット】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-09 01:36:50) 29.実話でなければ現実味のない話だけれど実話だから納得できる。僕自身は淡々と描いていく作品のほうが真実を伝えやすいと思うので、この作品の撮り方は好きです。 【スー・ミー,スー・ユー・ブルース】さん 10点(2005-02-26 08:19:40) 28.《ネタバレ》 あのピアニストのるいそうの表情が、なかなかいいですね。音楽も良いし、東欧のあの時代、大ゲットー、小ゲットーの意味が分かりました。本当に恐ろしい話です。「うそつきアーニャの真っ赤な真実」だっけ、あれを、たまたま、よんでいたので、なおさら、その怖さが伝わりました。したいがゴロゴロして、頭の上に玉がとぶ、よく、母が、昔の話で、話してくれましたが、なんか、戦争の怖さが、伝わりました。しかし、芸は身をタスク、とは、よく言ったもんだとおもいます。映画って本当に素晴らしいです。感動しました。 【yasuto】さん 10点(2004-03-09 02:41:11) 27.あらまほしいナチスものからの脱却なんでしょうか。「あほらしい」では、ありません。 激しいユダヤ弾圧の中主人公は希望を捨てずにピアノを胸に生き延びた・・・! てなかんじに感動に持っていってみるのもいいけれど、 一応ナチスの行為がバックに流れるけど、その中でただただ、たまたま生き延びちゃったという過程しかここにはない。 ついつい「戦場の」という邦題を足してしまったところだって、そう。 どこを見て付けたんだとまでは言わないが・・ 戦中ものというと必ず反省しなきゃいけない、させなきゃいけない、涙を流さなきゃいけない、悲惨な気持ちにならなきゃいけない、か?もっといろんなことが起こっていたはずだろう? そろそろやめにしないか、火垂るの墓、とすら思う。 以前私は確かにビューティフルライフを切って捨てたけどそれはそれ、いくらなんでもセンスが悪いと思っているだけで 気持ちは変わらない。終始それで描ききったことで、戦争の悲惨さというありきたりでは 表現しきれない戦争が浮き彫りになって離れなくなった。 少なくともここにアンネの日記を見出すことだけは、できない。だが人類として見ておくべき最高傑作。 【へろりうしオブトイジョイ】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-02-14 04:19:49) 26.後半は号泣です。ものすごい感動した。感動というと言葉が違うかもしれないけど、いい映画でした。オススメです。予想していたのは戦争は起こってるけど、ピアノを引き続ける男の話かと思ってましたが、もろ戦争に巻き込まれてます。戦争というか差別にです。そして実話です。この映画見てるとき、お昼食べてなくてめちゃめちゃお腹減ってて、主人公が食べるものなくて困ってるシーンではあたしも感情移入してしまった。食べ物がない生活なんて考えられないぞー。ただの食いしん坊?それにしても戦争やユダヤ人迫害はおろかですね。日本もちょっと前までは他国をそんな扱いしてたんでしょうか?人はほんとにひどい事をしてしまう生き物ですね。全ての物や衣装や風景がとてもリアルに感じた映画でした。 【mamik】さん 10点(2003-12-19 15:30:06)
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