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【クチコミ・感想(10点検索)】
1.人の心の絶対的な閉塞感とそれに対する穏やかな諦観を、静かな眼差しで描いた大変な秀作だと思う。人間は曖昧さが好きなんだと思う。きっと明確な答えよりも。事象全てを曖昧さのオブラートに包むことで、自らを守っている。そして、生きている。人には、閉鎖的であることで安堵を感じる絶対的な性質がある。認めようが認めまいが。人生の曖昧さなんて、誰にもどうにも出来ない。そんな諦観を静かに、だからこそどこか温かい視線で、エゴヤン監督は提示する。徹頭徹尾決して分かりやすい物語ではないが、観客を突き放してもいない。引っかかりも残るが、取っ掛かりもきちんと用意されている。観るものによって、それは千差万別なのだろうけれど。押し付けがましくなく、思考を促させる。久々に私は、生きることの難しさについて淡々と考えた。そしてそんな私にこの作品は語る、「人は矛盾する、人の心は弱い、人の心は難しい、でもそれでいい、それでいいのだ。人はそれでいいのだ」と。何か大いなるものの目線からの、人の不完全さに対する公平で温かい視線を感じる。人の手に作られた映画を超越した、何とも言えない寓話性を感じる作品。誰が何と言ってもいい。でも私にとってはこの作品は大変な秀作です。いえ、それを超越しているのかも知れない。至高の傑作と言っていいのかも知れない、そんな作品です。 【ひのと】さん 10点(2004-01-10 23:04:43)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
27人 |
平均点数 |
5.48点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 1 | 3.70% |
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2 | 1 | 3.70% |
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3 | 3 | 11.11% |
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4 | 4 | 14.81% |
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5 | 3 | 11.11% |
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6 | 7 | 25.93% |
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7 | 4 | 14.81% |
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8 | 2 | 7.41% |
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9 | 1 | 3.70% |
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10 | 1 | 3.70% |
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