みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
84.《ネタバレ》 上映されて30数年、今でも色褪せない名作だと思った。現代にも通ずる人間の心情を抉り出している。26歳のトラヴィス。タクシードライバーをやっているが、自分は社会や人間にもっと認められてもいい人間だと感じている。若い男なら誰でも抱くであろう自己顕示欲と焦燥感と孤独。『オレは、このまま人生を終わるような人間じゃないんだ。今に見ていろゴミどもめ』という感情がひしひしと伝わってくる。孤独は、自分の内面に向かう刃である。だが彼には、それを癒してくれる友達も、女性もいない。決して消極的ではないし根暗でもないのだが、人との付き合いが不器用であるが故に、孤独は癒されない。いつもから周り。そんな彼は、タクシーで街を走らせ、腐敗しきった社会の闇を覗く。女性にもフラレる。NY夜の闇に溶け込むにつれ、次第に彼の孤独は、外面に向かう刃へと変わっていく。銃を手にすることで自己有能感が姿を現し、身体を鍛えることでナルシズム的な陶酔を味わう。自分が認められないのは、社会が悪いせいであり、他人が悪いせいであると思い込む。彼は、不満や焦燥の本当の原因に気づいていない。それは、心の奥底で自分で自分が嫌いという感情から発せられるものである。何とも暗澹たる気持ちになる。 鏡のシーンは歴史に残る素晴らしいシーンだと思う。鏡は、主観的視点を客観的視点にする特徴的なものであるし、自分というものを認識するのには重要なものだと思うからだ。彼が内省もせずに自己正当化とナルシズムに浸ってるのは、滑稽であり、同時に観る者の心を抉る。それでいて、映像的にかっこよすぎるのだから始末が悪い。 彼が起こした事件は、現代でも世間を賑わしている無差別大量殺傷事件などの容疑者の心情と大して変わらないだろう。この映画は犯罪の動機付けに正義(見せ掛けの)を仕込むことによって、彼を英雄化する。英雄になった彼は、最後、一度振られた女性の優位に立つことで自己満足に浸る。スコセッシは最後のシーンで強烈な皮肉で彼を突き放し、タクシーから見た風景は、孤独なニューヨークの闇に溶けていく。全編に渡りダウナーで娯楽映画では全くないのだが、余韻を強烈に残す作品だった。 【Nujabest】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-06-24 14:26:14)(良:4票) 83.血と暴力と狂気、そしてロマンチシズム、センチメンタリズムの見事な融合。NYの体臭がプンプン。ウディアレンが描くNYとまるで別世界のようだ。 トラヴィスが女性とのデートでポルノ映画館に連れてって彼女を怒らせる場面があるけど、あの映画館はNYでは、ちゃんとメインストリートにある、有名な映画館で、普通のカップルも普通に行く映画館らしい。そこへ女性を連れて行くということは、この男としては、精一杯奮発した、気合入れたつもりなんだよ。そこを認識しておかないと、トラビスのズレ方の悲しさ、怖さ、可哀相さがわからないぞ。 【ひろみつ】さん 10点(2003-11-21 01:50:50)(良:4票) 82.『タクシードライバー』・・・私はこれ観終わった後自分自身がかなりへこみました。トラヴィスという存在がまるで自分を鏡で見るような想いでした。何かをしたいが何をしたいかが見つからず常に不満な自分がいる。それを打破しようと何かを始めると方向違いで他には認められない。結局他を見限り孤立していく一人の男。まったくもって「はぁ・・・」という溜息しか出なかった覚えがある。共感してしまった自分はどこかが病んでいてトラヴィスを憎めない。そしてトラヴィスを直視出来ない、彼を観るのが辛いんですよ。トラヴィスに私の心の中を覗かれているようで心が痛むんですよ。クズ人間がダメダメ生活を送っているだけのストーリー。出来ればこの映画のトラヴィスの気持ちなんてまったく理解できないような人生を送りたかった。今現在における私の観た映画の中でベスト1であり2度と観たくない映画ベスト1でもある。 【tetsu78】さん 10点(2004-06-03 00:24:20)(良:3票) 81.トラヴィスは俺だ!(ベトナム戦争は経験ないけど) 【ガブ:ポッシブル】さん [ブルーレイ(吹替)] 10点(2015-10-30 21:00:05)(良:2票) 80.「俺に言ってるのか?俺に言ってるのか?(ニヤリ)」『バックトゥーザフューチャーPART3』でパロってましたなぁ。クライマックスの殴り込みは「中学生男子の妄想度数100パーセント」のカッコ良さ!!シャキーン!!バキューンバキューンバキューン!! 俺的に『地獄の黙示録』の「ワルキューレの騎行シーン」と並ぶ「ヤバいぐらいに痺れるバイオレンスシーン」に認定! ちなみに、高校の時に父と一緒にこのビデオを見た後に父が一言「お前も気をつけろよ」ちょっと、父さん・・・。 【幻覚@蛇プニョ】さん 10点(2004-06-10 01:02:42)(良:1票) (笑:1票) 79.ご多分に漏れず、私も学生の頃とかには、この映画にハマったもんです。カッコいい、あまりにカッコいい狂気。ああ、こんな映画を考え出すなんて、ホント、世の中には頭のいい人がいるもんだ、なんてね。 で、今見ると、何だか懐かしく、そして何だかちょっと恥ずかしい。過去の自分の青臭さと向き合う恥ずかしさ、ってのも当然あるんですけれど、それだけじゃなくって、映画自体が少々薄っぺらいような、やっぱりコレじゃあダメなんじゃないの、という気持ちも。トラヴィスという特異なキャラに寄りかかり過ぎていて、思い付きの一発ネタで作られた作品、という感じがしてくるんですね。で、「俺は誰にも理解されねえ!」「理解されなくて結構!」という映画を作ることによって、結果的に、世界の若者からの共感を得る、ってのも、何だか、ねえ。ラストの修羅場も、いささか露悪趣味が見え透いていて。 でもでもやっぱり、コレじゃあダメということはなくって、コレでいいんだよなあ、と思い直す(本作観て、大統領暗殺未遂みたいな暴走事件を起こさなければ、ですが)。単なる思い付きだろうと一発ネタだろうと、いいじゃないの。それで、映画がこんなにも光ってるんだから。カッコいいんだから。芸術作品のすべてがすべて、「老成」していなければいけない、などという事は無い訳で。今日もまた世界のどこかで、この映画にハマった若者がいるんだろうし、明日もまた、誰かが新たにこの映画にシビレるんだろう、そういう映画を、使い捨てのごとく悪く言う気には、なれないのです。さあみんな、一度はハマってよ、と言いたいのです。だからやっぱり私はこの映画を支持するのです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2017-10-15 23:06:06)(良:1票) 78.《ネタバレ》 特別な映画。 幼い子供と親が観る映画じゃないし、若い男女が観る映画でもない。 いま再上映したら、意外に、気持ち悪いアニメオタクたちが、楽しそうに、おしゃべりしながら並んでいるかも。「トラヴィス、わかるー」とか言って。 ●「これは俺だ。映画の中に俺がいる!」。 そう思った人には評価が高い映画。 そうじゃないなら、わかんない映画。 で、俺にとってわかる映画。 ●初めてのデートでポルノに誘うなんて。 でも俺には、トラヴィスの行動がわかる。 同時に、ベッツィの反応も当然と思う。 そしてラストでベッツィが近寄ってくるが、トラヴィスはもう彼女に興味がない。不協和音、狂気の一瞬。ハッピーエンドじゃない。終わりの始まり。トラヴィスはまたやる。DVDコメンタリで監督がそう言ってるし、俺もそう思う。 ●町山智浩の『映画の見方がわかる本』(洋泉社)。その第7章は何度読んでも熱くなる。トラヴィスが「元海兵でベトナム帰還兵」というのは、銃を扱うための設定でしかない(P189)とあり、その通りだと思う。 ★特別な映画。10点! 【激辛カレーライス】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-06-19 07:55:07)(良:1票) 77.この映画を初めて知ったのは、かれこれ20年くらい前に、ビデオでーた(現DVD&ブルーレイでーた)のビデオカタログという本にて、最高星の評価点が付けられていたという、単純な動機からです。当時からみても古い映画なのに、最高星が付けられるという事は、よほど面白い映画に違いない!と思い、レンタルして観てみたが、当時ハタチの学生だった自分には何が面白いのか、さっぱり理解できませんでした。しかし、どちらかというとライト層向けのビデオでーたで、何故最高星が付くのかという疑問は残したまま・・。その後社会人となり、様々な苦境を経験し、一人暮らしも経験した頃、ふとこの映画の事が頭によぎり、再鑑賞してみました。凄い・・。主人公トラヴィスの心境が痛いほどよく解る。すっげぇカッコいい!!と思いましたね。但し、僕も含めてトラヴィスに共感してしまう方はちょっと危険ですが(苦笑)。世間でもしばしば無差別殺傷事件が起きていますが、その犯人はトラヴィスと似たような心境で犯行に及んでいるのでしょうね。勿論、実際に犯行には及ばず、まっとうな社会生活を営んでいる方が大多数である事は言うまでもありませんが・・。そのような性質から、この映画は、28歳以上(孤独・挫折等といった苦境を多少なりとも経験されたという意味で)で、非リア充でかつ自己愛の強い方であれば、共感できる映画です。逆に、社会生活未経験な方、楽観的な方、公務員やサラリーマン等といった集団社会生活の中で、みんなとも適当に打ち解ける事ができ、不条理な事があってもさほど気にせずに要領よくやっていける方には、あまり共感できないでしょうね・・。 【けんおう】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-05-18 20:29:27)(良:1票) 76.10か1にしかならない映画だと個人的には思っています。 自意識過剰という言葉があります、他人の目が気になりすぎるのが自意識過剰です。 自意識過剰の人は何の根拠もないのに自分は人より優れていると思い込みがちで、世間と自分は違うと社会を拒み、見下し、孤独になりがちです。 トラビスは典型的な自意識過剰です。 そこに共感できるかがこの映画の最大のキモだと思います。 内容はとても退屈だと思います、しかし、トラビスに痛いくらい共感できる人なら、この映画を観ることが何よりの癒しになり、自分とトラビスを照らし合わせるのだと思います。 この映画に共感できる方は、ドストエフスキー著の「地下室の手記」 サルトル著の「嘔吐」も是非読んでみてください 【りょーちん】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-04-04 02:43:21)(良:1票) 75.《ネタバレ》 もう30年以上前の映画だけれども、今観ても少しも色褪せてはいない。俳優、映像、音楽、脚本、演出。すべてがこのように才能を開花させている映画はやはり珍しいと思う。とはいうものの、当時観たときは(´78)わたしにとっては何がなんだかわからない映画であった。全然先の読めない映画であったし、理解不能な映画であった。にもかかわらず、ものすごくすきな映画であった。こうして年月がたってみると、やはり自分のベスト1は「タクシードライバー」だなと思う。今観てみると、きちんと計算された脚本であることがよくわかる。マーチン・スコセッシもこの映画を超える映画はやはり撮っていないと思う(「ディパーテッド」なんてあんなの…)。ベッツィを自分のタクシーに乗せていくら?と訊かれ、ガチャッとメーターを倒すラストシーンにはいつも惚れ惚れする。ベッツィもふり返らずに行ってしまう。この映画でロバート・デ・ニーロがすきになって、このあと彼の映画をずっと追いかけたが、いつもどこかに違和感がつきまとった。自分はロバート・デ・ニーロをすきなのではなくて、トラビスがすきなのだと10年以上もたってから気がついた。 【はちかつぎひめ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-05-21 10:31:49)(良:1票) 74.《ネタバレ》 全体の雰囲気が何ともいえず、いい。「スコセッシぽさ」というのか。この空気。いい。主人公はどう見たって頭がおかしくて、暗殺は企てるし、好きな女性に執拗にいいよるし、ぽん引きはぶち殺す。そんな彼のいかれっぷりと孤独に目が離せなかった。タクシー仲間のおっさんとの会話の場面が印象に残った。「そう感じるのはおまえだけじゃないさ」とか何とか言われたときのデ・ニーロの顔が。スコセッシの映画もデ・ニーロの映画もそんなにたくさん観たわけじゃないが、今のところこれが一番好き。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [地上波(吹替)] 10点(2007-02-08 22:32:45)(良:1票) 73.今はなき名画座ですよ。高校生の僕はそのハーマンのサックスに乗って、一緒にタクシーに乗ってニューヨークの街をただよい、最高の気分。しかし、なんといってもこの映画は全編、最高に面白いんです。ハナシが。で、やはりかっこいいんですねー。”ダイアリーオブタクシードライバー”トラヴィスの台詞を暗記しましたよ。で、なんといっても最高のシーンはラスト。ベッツイーをタクシーから下ろしたすぐ後の、トラヴィスのバックミラーの見返しのあの不思議で超かっこいい、光と音の一瞬ね。最高の芸術です。あのシーンでベッツイーを振った男のかっこよさを中和してるんだなあ。いいよ。 あ、それから、候補者暗殺失敗のあとの、いったん自宅に戻ったときのあの狂気の感じね!40歳独身の今!再度見返す!高校生のときの印象は単にデニーロ、ニューヨーク、ジャズ、孤独、カッコイイ、スゲー!だが、今は、トコトン男の孤独を身につまされ、ラスト!わかってはいるものの、ベッツイーを笑顔でサヨナラするシーンで号泣してしまった。ばかと孤独は、死ななきゃなおらねえよ!ってのは、世界共通ですなあ!!! それから!これが10点でなけりゃ、なにが10点なのか!!!? あっつ!それから、はじめてトラヴィスがアイリスに名前を聞いたとき”イージー!”。”そんなナマエない!”ってのにはわらったな。追加!結構有名な話なんだけれど、配給会社によれば、この作品には当初”邦題”をつけて公開する予定があったそうだ。”ニューヨークタクシー狂死曲!”、、、、、、”USODAYO------んんn!" 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-05-07 22:50:20)(良:1票) 72.マーティン・スコセッシとロバート・デニーロのコンビによる最高傑作!スコセッシの力強い演出とロバート・デニーロの物凄い演技、2人にとってこの作品を超える作品はないと言ってもいいぐらいの大傑作!この映画の主人公、トラビスにとっては殺す相手は誰でも良かったと思います。英雄と犯罪者とが紙一重で同居するアメリカ社会に対する物凄い強烈な批判を描いているこの映画の物凄くパンチの効いた不気味なまでの人間ドラマに物凄い衝撃を受けました。あのジャズの音楽も映像と共に見事に作品にマッチしている大傑作映画として忘れることは出来ません。 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-18 17:08:33)(良:1票) 71.最近は「あなたは一人じゃない」とか「僕は一人じゃない」といった言葉が音楽や本やあらゆるものの中に氾濫している。そういう歌の歌詞を作っている人はこの映画をどういう風に見るのだろうか? 孤独に心を蝕まれているトラヴィスは一人じゃないのだろうか? 誰か彼を助けるような人がいるのだろうか? 違う、彼はずっと一人だ。もし現代が舞台ならベッツィも「一人じゃない」とい言う言葉を信じている一人として描かれると思う。でもトラヴィスの不器用な(いささか普通じゃない)行動にあっさりと彼から離れた。タクシー仲間も彼を全く理解はしていないし、大統領候補も他の誰も彼に手を差し伸べたりしていない。トラヴィスは初めから大統領を暗殺しようとか売春宿を襲撃しようとか考えていなかったはず。孤独な彼は自分を自分で絶望から救出しようとしてもがいていた。でも誰も理解はしなかった。現実はそんなものだ。この映画の主人公は社会に特別な人間ではなく、現代にも少なからず存在する。甘い言葉が溢れ返っている今の時代で、そんな言葉の発信者たちはどのようにこの映画を捉えるのだろう? 【enantiomer】さん 10点(2004-07-05 21:25:29)(良:1票) 70.《ネタバレ》 けたたましいパーカッションと共に、煙の中から立ち上がるタクシー。 フロントウィンドウに浮かび上がる、とろけるようなネオンサイン。 トラビスは言う「俺にもわからない」。 自分の中に満ちている苛立ちの正体。持て余すエネルギーを向ける先。 ニューヨークの街をタクシーで流しながら、自分と同じ孤独の香りを探し求める。 しかし世界はいつも彼の向こう側に立つ。トラビスはそんな世界を憎悪する。 「イカレてるのは俺じゃない、向こうだ」 銃を手に入れ、体を鍛え直し、完全武装を開始する。 シークレットサービスをからかい、鏡の前で勝利の妄想に酔う。 トラビスの行動は、子供じみたヒロイズムと利己的な正義感を糧に加速する。 少女の救出劇をカモフラージュに、自らの最後を飾る戦場を作り上げた。 血まみれのトラビスは救った少女に目もくれず、自分の顎に銃口を定める。 こめかみに指を突き立て、自らに引導を渡した。 この世界から逃れられないのなら、どうにか上手く付き合っていくしかないのだ。 【337】さん 10点(2004-01-10 00:14:22)(良:1票) 69.粒が揃った作品を、長年に亘りコンスタントに贈り続けてくれるスコセッシ監督は貴重な存在。今回敢えて10点の作品を一本に絞った結果、この作品に決定した。この作品は低予算映画で、無駄にフィルムを回すことができない為、全篇に於いて画コンテを描いた上で撮影に入ったと監督自身がインタビューで回顧している。その甲斐あって、非常にタイトな仕上がりとなっている。もちろんデニーロの存在があっての成功とは言えども、作曲家の選定等スコセッシのセンスが光っている。 【ももんが】さん 10点(2003-05-30 20:14:17)(良:1票) 68.僕にとって最高傑作。これほどまでにこの映画に共感し、興奮した映画は無い!モヒカンにもしました。結構いいっすよ、この髪型 【驢馬賭DE弐瑯】さん 10点(2003-05-19 22:05:56)(笑:1票) 67.僕も孤独、社会への苛立ちなどを感じていて同じ心境になっていた時、この映画を見てシビレました。おそらくこの映画は女性には理解しにくい映画だとおもいます。この映画を見て理解できないと言う人に言いたいのですが、心に”暗”が無いかポジティブな人だからではないでしょうか。それだけ、人生をエンジョイしているのだから理解できないできない人は理解できなくて結構だと思います。人生がつまんないなーと感じたときに見れば理解できると思いますよ。この映画が好きな人(僕を含め)というのは、理解するのではなく共感しているのです。 【修平】さん 10点(2002-09-16 21:45:20)(良:1票) 66.10回以上見た。そのたびに新しい発見がある映画、パルプフィクションが出るまでマイベスト1 【ひまじん】さん 10点(2000-12-23 16:30:05)(良:1票) 65.《ネタバレ》 この映画を見た男の子の二人に一人くらいは、映画を観終わったあとに腕立て伏せを始めてるのではないだろうか?(笑) 個人的に本作は、ロッキーシリーズやファイトクラブに並ぶ、鑑賞した男子どもを容赦なく筋トレに誘うマッチョポルノ映画だと私は見做している。かくいう私も中学生くらいの頃、本作を初鑑賞してすぐ腕立て伏せに取り組んだ記憶がある。 …まあ冗談はそれぐらいにしておいて、本作は都会の頽廃や若者の鬱屈、狂気を描いた作品だが、意外と鑑賞後の後味は爽やかであることに気がつく。悲劇的な結末が多いアメリカンニューシネマの系譜に位置づけられる本作だが、その結末はハッピーエンドとも解釈できるものになっていて、これが先ほど述べた後味の良さに繋がっている。さらに、狂気や憂鬱をテーマとする作品のわりには、作中で常に流れるBGMは非常に甘美なものとなっている。総じて本作は作品のハードな部分とメロウな部分が絶妙に調和しており、一つの作品の中で長所短所が極端に現れやすいスコセッシの他の作品と比較しても、映画としての完成度が高いといえる。パルムドール受賞も納得の出来栄えだ。これは文句なしで10点! 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2019-02-10 16:07:34)
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