みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
2.《ネタバレ》 まずミュージカルシーンが素晴らしい。歌い出す瞬間の高揚感にあふれているし、見事なタップを1カット切れ目なくみせてくれる堂々。ここ数年で観たミュージカルみたいなもの(むーらんなんとかとかおぺらざのなんとかとかどりーむなんとかとかしかごなんとかとか)の5000倍優れている。 ■そして素晴らしいのは動物に知性があるというアニメーションのお約束事をリアルとして描いていること。それは「ベイブ」以来のネタではあるが、「ベイブ」にみられた被支配者としての屈折を昇華させていること。 ■さらに凄いのは、それがペンギンの歴史、人類の歴史まで変容させる自体にまで発展することで、つまり観客は「神話」が生まれる場に立ち会っているのだ。「食物連鎖が崩れた」という台詞には感動した。エコロジーといった社会ネタを動物の擬人化によって描いているから感動的(あるいは鼻白む?)なのではなく、そのような視点そのものの歴史性が感動的なのだ。 【まぶぜたろう】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-08-06 22:28:18) 1.《ネタバレ》 これこそはネタバレできん作品。 魂を抜かれました。本当です。 でもま、完全に意味不明なネタバレは書いとくか。 社会生物学というジャンルがありまして、この中ではオイラはウィルソンは信奉するけど、リチャード・ドーキンスは嫌いです。そして科学的におかしい部分があったとしても、コンラート・ローレンツの生き方は凄いと思ってる。顕微鏡を生涯の恋人に決めたような、スティーブン・グールドもステキだ。 ああ、なんていう詩的なディスプレイ。詩的な歌。利己的な遺伝子が生き方を決めるんじゃないよ。誰かが発見した新しい生き方が社会に受け入れられる時、社会全体が変わるんだ。有機化学的にも、行動・文化の上でもね。 その意味では、新しい行動生物学の枠組みの中にありながら、既に葬り去られた今西説的な側面も持つ映画でした。これは生命の本質を描いた恐ろしく詩的なSF作品です。 大半の人は、そうは観ないだろうけど…。 【エスねこ】さん [映画館(吹替)] 10点(2007-03-26 20:10:17)
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