みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
15.《ネタバレ》 ブロンソンのつぶらな瞳の奥から遥かな記憶が立ち上り、灼けた大地の向こうから、野性を露わにしたヘンリー・フォンダが歩み寄る。 何という素晴らしいシーケンスであろうか。そしていつものごとく、モリコーネの音楽が、時代から取り残された男たちの決闘をこれでもかと盛り上げる。 ドル箱三部作を経て、本作は、アクションやバイオレンスを売りにした従来のスパゲッティウエスタンからさらに進化を遂げ、伝統的な西部劇に対するオマージュと、ある種の文学的なテーマ性を盛り込んだ作品になっている。劇中さまざまな意味で重要な役割を果たす鉄道は、新たな時代と文明の波及、西部の終焉を示唆する象徴的存在である。物語はつまるところ、大陸を横断せんとする鉄道とその利権を巡る抗争劇であったわけだが、鉄道を物語のメインモチーフに据えることで、アメリカという国のありよう、西部の終焉、変わりゆく時代、そしてその変化から取り残されていく男たちの姿が、映画の中で鮮烈に浮き上がる仕組みとなっている。ダリオ・アルジェント、ベルナルド・ベルトルッチら原案・脚本作成に関わった人々の非凡さが光る。 『続・夕陽のガンマン』でも指摘したが、地位も、名誉も、金も、女もないと言い切った薄汚れた男たちの決闘が、どうしてかくも神話的な風格を帯びるのか。レオーネの演出とモリコーネの音楽は、本作でも神懸っている。レオーネ西部劇の集大成であり、最高傑作である。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2023-03-21 19:42:35)(良:1票) 14.《ネタバレ》 これぞ西部劇。 165分の長尺なのに、漂う緊張感とサスペンス性で、珍しく長さが気にならなかった。 長いとダレてイライラするのが常なのだが、この作品にはたっぷりした間の演出が合っているということだろう。 三人組が出迎えるブロンソンの登場シーンからもう心を持っていかれる。 「俺の馬は?」「おかしいな。一頭足りないようだ」「いや、二頭余る」 笑っていた三人組が、ブロンソンの返しに顔色を変える。 セリフがいちいちキザだけど、含みがあって唸らされるカッコよさ。 子供も平気で撃ち殺す悪玉ヘンリー・フォンダの存在感が、対決を一層盛り上げてくれる。 フランツが死に際にハーモニカの正体にやっと気づく、ドラマティックで印象的な決着。 一対一のガンファイトは、西部劇の醍醐味だ。 悪玉だか善玉だかわからないシャイアンが、ハーモニカとフランクの戦いに絡んで良い味を出している。 その登場シーンも秀逸で、何者かまったくわからない状態で、酒を飲み干すときに両手の手錠が露になる演出が憎い。 それが直前の外での銃声と合わせて、警備を撃ち殺して逃げてきた囚人とわかる。 そんな男と主人公に芽生える友情が、いかにも漢っぽくて良い。 ジルも従来の西部劇での清純なヒロイン像とは違って、美しくて強かな娼婦上がりの女というのも面白い。 レオーネ監督の演出、セリフが冴え渡って、彼の西部劇の中では一番良かった。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 10点(2017-08-15 12:44:33) 13.西部劇じゃ一番 【pillows】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-03-29 14:28:02) 12.《ネタバレ》 オッサン三人を延々映すオープニングからして最高。そして汽車の線路を挟んでハーモニカとその三人の対決の構図のカッコ良さ!まさに名画。ラストの決闘シーンも圧巻。ハーモニカの兄が何をしてあんな目にあったのか知りたいです。 【セラーズ】さん [インターネット(字幕)] 10点(2013-12-20 16:14:11)(良:1票) 11. 素晴らしいですね。それぞれのシーンや動作にいちいちかなり長めの間や溜めがありますが、それが私にはどストライクです。広大な大地と雄大な自然、そこで流れるBGM、台詞自体は全体的に少ないが口を開けば味のあることを言う各キャラクター(特にハーモニカ)、どういうこと?え、何で?となった後に少しずつその意味や内容が明らかになっていくというストーリー構成、どれをとっても素晴らしかったです。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-12-16 00:30:41) 10.《ネタバレ》 この映画の良い所はいくつもありますがまず間の取り方が良いですよね。ひたすら俳優達の表情をクローズアップしながら(また出てくる俳優皆いい表情するんだなこれが)間を目一杯使って物語が進んでいきます。かといって観客を飽きさせない配慮がされていて絶妙なタイミングで銃撃シーンが入ったり音楽を使ったりと非常に上手いです。音楽も全編に渡って垂れ流すくらい流れていますがそのどれもが素晴らしく映画のおもしろさを引き上げていると言えます。さすがモリコーネですね。僕がここ最近見た映画の中では断トツのクオリティを持っていると感じましたし見終わった時には感動しっぱなしで涙が出ました。心を込めてありがとうと言いたいです。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-26 02:31:38) 9.《ネタバレ》 ジャック・イーラムら三人組がロングコートをヒラヒラさせながら駅にヌッーと現れる最初の瞬間からもう面白さ最高潮でワクワクしてしまいます。やや尺が長い気もしますが(にもかかわらず物語は驚くほど単純だ!)、間の取り方は最高ですし、いずれのシーンも切るわけにはいかないほど素晴らしく、チャールズ・ブロンソンの顔のアップにしても刻まれたシワの一本一本が格好良く見えるほど決まっていますし、ヘンリー・フォンダの悪役ぶりは最高ですし、モートンがフォンダへの犯行を決意する場面などは感動的ですらあるとおもいます。 またこれは主人公の名前がハーモニカというだけあって音が重要であり無音状態の張り詰めた緊張感に到るまで耳をすませて見る映画です。 それにしても終盤にさしかかり男たちがそれぞれ去ってゆく様に、あんなに踊っていた胸がキュンとなってきてセンチメンタルな気分になってしまうのですから堪りません。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-06-30 11:58:37) 8.《ネタバレ》 初めてこの映画を観たときに、自分の中にある壁やカテゴリーやその他諸々を、木端微塵に粉砕されたあまりにも強烈で美しく、感動的な作品です。レオーネとモリコーネの化学反応の結晶、特にブロンソンとヘンリー・フォンダの決闘からクラウディア・カルディナーレとの叙情詩的な別れのシーン、そしてラストの駅に汽車が到達するシーンのクライマックスまでの流れは、もう鳥肌が立ちまくりです。更にこれはもう男が憧れる男の生き様が凝縮されていると言う意味でも、愛すべき素晴らしき作品です。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-08-20 23:50:45) 7.激動の時代の中で失われていくはずだった、男達の物語を映画という映像手段を、使って後世に残したセルジオ・レオーネの功績は偉大だ。【ムトゥ】さんDVD出てますよ。この傑作を是非きれいな画像で見てください。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-03-30 01:30:41) 6.レオーネとモリコーネの「最強タッグ」が炸裂してます。それにブロンソンという強烈な「渋み」も加えて、非常にクールな作品に仕上がっているのではないでしょうか。冒頭のフランク一家登場シーンなんかは、ふるえてしまう程サイコーです。レオーネ作品はもっともっと正当に評価されても良いと思う。あと、DVDを早く出して欲しい。。。 【ムトゥ】さん 10点(2003-09-10 09:11:54) 5.レオーネ作品で一番のお気に入り。ジェーソン・ロバーズのやせ我慢がかっこ良すぎる。 【モートルの玉】さん 10点(2003-06-15 06:59:20) 4.レオーネの映画はどれも素晴らしいのだけど、これはもう別格。はじめてこの誇大妄想的天才が、自分の作りたいように作ったという昂揚と創造力が、もう暑苦しいほど(笑)伝わってきます。ヘンリー・フォンダの悪役は、確かに彼のキャリアの中でも最高の名演だと、ぼくも思いました。実は、初めて見たのがもう20年近く前(歳がバレますが)。その時、『シェーン』と2本立てだったのですが、この映画のおかげで、あの名作の印象がひとかけらもありません…。ああ、もう一度シネスコの大画面で再会したいなあ。 【やましんの巻】さん 10点(2003-05-20 15:12:10)(良:1票) 3.この製作陣と出演者で『マディソン郡の橋』を見てみたいです。勿論、ブロンソンがカメラマン、カルディナーレが人妻、フォンダが寝取られ亭主。モリコーネの哀切きわまるメロディーに乗って、油っこく、果てしなく濃く描かれるレオーネ歌舞伎『マディソン郡の橋』。考えただけでお腹一杯です。 【新加坡指令】さん 10点(2002-12-14 22:31:22)(笑:1票) 2.エンド・クレジットで流れるモリコーネの曲が素晴らしい(エッダのヴォーカル)。レオーネ、モリコーネの世界にどっぷり耽れる。 【poi】さん 10点(2001-08-28 13:30:31) 1.デスウイッシュシリーズも見たほうがいいよ 【電飾赤色】さん 10点(2001-05-25 17:17:38)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS