みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
10.《ネタバレ》 クライムムービーとして、社会派ドラマとして、大変完成度の高い傑作。2時間30分があっという間に過ぎます。ここまでの作品にはめったにお目にかかれません。 大きな3つのエピソード、事件が、同時進行で進んでいく様子は圧巻。 一つ一つの点にすぎなかったエピソード、人物が、線と線で結ばれ、次々とつながっていきます。ですが、よくある『最終的に一つの大きな結末を迎える』というわけではありません。それぞれのドラマがそれぞれの完結を迎える脚本が、リアルを感じさせます。 一つ一つのエピソードは、それぞれ1本の映画が撮れそうなほど、中身が濃いです。 登場人物がこれだけ多いのに、全く混乱することがありません。 エピソードも、人物描写も、細部にわたって手抜きが一切見られません。 あまりにも真面目に撮られているため、一見娯楽性が無いように見えるこの作品。確かにそーかもしれません。 ところがこーゆー作品は、ある瞬間、物語の中に入りこんでしまうと、鳥肌が立つほど面白いのです。その面白さっていうのは、『楽しい』ではなく、物語を読み解く面白さなのです。 ハビエールとマノーロは、将軍と麻薬組織のつながりを証明できるのか。ヘレーナは300万$を調達することができるのか。ロバートはキャロラインを見つけ出し救うことができるのか。レイとモンテルはルイスを証言台で証言させることができるのか。 下手なアクション映画やサスペンスより、よほどハラハラさせられたのは、きっと私だけではないはずです。 何が凄いって、これが純度100パーセントのフィクションであるということです。 これだけシリアスで重いテーマを扱っているのに、ぎりぎりのバランスで大衆向けに収めていることです。 そしてすべてのエピソードに、『救い』と『報い』の両方を用意していることです。 これぞ究極のエンターテイメントであります。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 10点(2016-05-17 08:19:07)(良:1票) 9.《ネタバレ》 練りこまれた脚本。トップクラスの演技。人々の交錯を淡々と映し出す独特のカメラワーク。アンビエントな音楽も効果的だ。ほぼ完璧に近い映画だ。しかし、なぜ?この平均点はなぜ? 答えはそのパッケージにある。アクション映画感丸出し。何度もビデオ屋でアクション映画のコーナーに置いてあるのを見た。非常に惜しい。アクション映画を期待して、この映画を観た人ならば、ほぼ100%失望するだろうから。東宝さんがどういう意図でこのパッケージを作成したのか、理解に苦しむ。 はっきり言って爽快なアクションシーンは全く無い。適度な緊張感とユーモアを孕んでストーリーは進行する。メキシコとアメリカで、麻薬をめぐって、作る者、流通させる者、取り締まる者、見逃す者の思惑が複雑に絡み合う。国家レベルから家庭レベルまで多様な視点で麻薬問題を的確に抉り出し、淡々とそれを提示する。しかし、その視点には一つ重要な共通点がある。それは「暖かさ」だ。刑事たちは巨大シンジケートを相手に絶望的で終わりの無い戦いを展開し、麻薬中毒者の家族は地獄を見る。しかし、一抹の希望を残し、映画は終わる。ドン・チードルは最後、軽快に走り始めるのだ。 デル・トロが少年野球を見つめるラストシーンは私の中で確実に五指に入る。この映画がもっと多くの映画好きの目に触れることを心から願う。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-06-06 23:42:43)(良:1票) 8.あまり積極的に観始めたわけではありません。途中で寝ると予想してました。が、なんとまあ、面白い、面白い。どんどん惹き込まれてしまいました。「麻薬」を中心に三者三様の話が同時進行していくわけですが、ブツブツ途切れた感じなど全くない。三つの話がラストできれいに繋がるというわけでもない、逆にそうなってしまったら「ああーやっぱりねー」て感じで、フツーの娯楽作品になってしまっただろうなぁ。きっちり繋がってはいない、けれど当事者も知らない意識しないところで「麻薬」によって実は繋がっているだよと感じさせるのがいいです。キャストもよいわね、ベニシオ・デル・トロ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、特にキャサリンについては、それまで持っていたイメージは私の誤解だったとわかりました。いまに浮気相手が登場するんじゃないかとヘンな期待を持って観ていたマイケル・ダグラスなんですが、ここでは自分の社会的立場とクスリに溺れる娘を抱え、かなりの好演好印象でした。最初から最後まで緊張感漂う秀作だと思う。スティーヴン・ソダーバーグの底力を見たような気分でした。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2006-12-12 18:29:17)(良:1票) 7.《ネタバレ》 いやあ見応えありましたよ。スティーブン・ソダーバーグ作品は嫌いなのが多く、敬遠していたのですが、これは凄い。話がすぐ切り替わるのでよっぽど集中するか2回観ないと訳がわからなくりますが展開や会話が面白く、役者達の演技も素晴らしいので見入ってしまいます。特にベニチオ・デル・トロはうますぎます。サラサール将軍やラストのドン・チードルの表情も良かった。ヒョろっとした殺し屋がショボイのと毒入り朝食等不満な点もいくつかあるが減点にはできない程満足でき、気持ちよく疲れた作品です。 【やっぱトラボルタでしょう】さん 10点(2005-01-23 11:14:30) 6.「麻薬事件」ものだという予備知識だけで見ました。オープニングは音楽もクレジットもなく、まだプロローグなのかと思っているうちに実はどんどん物語に深く深く入り込んでいきます。音楽らしい音楽が無いだけでなく、爆破シーンでも映像のみで、画面の上では静かに静かにドラマは進みます。しかし画面の静かさと逆に、物語の緊迫感はすさまじく、全く目が離せなくなりました。マイケル・ダグラスの抑えに抑えた演技も良かったし、ロドリゲス役の俳優さんも渋かったです。2人組の捜査官も良い味を出していました。実はアクションものと勘違いして見始めたのですが、今年1番、良い意味で裏切られました。 【秋山】さん 10点(2005-01-03 09:28:21)(良:1票) 5.サイコー!!!デル・トロカッコ良すぎ!!最後の野球場のシーンは、自分が見たなかでもベストⅢに入る名場面だと思う!! 【きよっぺ】さん 10点(2003-06-21 14:18:09) 4.一番リアルじゃないはずの、麻薬王の妻の話が普通の色で、子供が安易に麻薬に手を出していくところや、命張って働いてるけど、結局マフィアの言いなりになってしまっている警察の話がフィルター通して映し出される。一番リアルなところはみんな別の世界の話だとフィルターをかけちゃうんですよ、今のアメリカは。と監督いいたかったんでしょう。こんがらがりやすい話をよくここまで綺麗にまとめたなと思えるほど、思い出しても無駄なシーンがない。きちんと見る人が息をつけるように、笑いを用意しているあたりも、監督とても親切。大興奮の人間ドラマで、最後はしっかりすっきりさせてくれる、フ○スクのような映画。シャープンズユーアップ! 【しゅうこ】さん 10点(2003-06-07 05:54:05) 3.わからない人には絶対わからない、ソダバーグ。千と千尋もわからない人にはわからない。これはしょうがないこと。ドラッグが複雑な問題であることは誰しもが知っていること。わからない人は日本人だから。日本の映画にはマリファナなんて出てこないでしょう。今一度、みなさんが好きな映画を見てください。絶対でてくるよ。ここが理解できれば・・・。わからない人は一生新しい視界は生まれません。 【ジョイント】さん 10点(2003-03-26 01:57:56) 2.映画館1回、ビデオ2回、DVD1回 計4回観てもうた。映像・役者(演技)・ストーリー全部がしっかりしとったと思う。(自分が社会派映画メッチャ好きやからかも知れへんけど)マイケルダグラスの声が相変わらず高いのが特に良かったんわ。 【Quarashi】さん 10点(2002-09-16 01:03:17) 1.今年観た中では今んとこ一番 【まさよん】さん 10点(2001-05-05 21:04:14)
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