みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
18.《ネタバレ》 この地下世界は私好み。ネオヴィクトリアン。SFのサブジャンル、スチームパンクってやつ。 あのシューシューと白くわきたつ蒸気、体に装着する器具に革ベルトが何連もついちゃってるとか、タイムマシン関連の計器がデジタルじゃなくって時計針で数字の間をユラユラ動くとか、セピアな色合いとか・・・もう、たまりません。 科学者たちの様子もどことなく科学者ではない感じが面白い。 過去から戻ったコールを寝かせた医療用ベッドでコールにかけてあげる毛布がクマちゃん柄で、医療現場っぽくないのが面白い。 実際のところ科学者軍団の紅一点(笑)ジョーンズが、実はただの”保険屋のオバチャン”であることが最後の最後のセリフ「I'm an insurance.」で明かされることで、そもそもあの科学者軍団は科学者ではなく、全員どこのどいつかも分からん馬のホネかもしれないというかなりキツい冗談設定だと分かる。 だからこそ、そんな科学者もどきな彼らが、コールを過去に送るたびにミスしまくるのも「当然」という説得力もあるし、さらにはそうやってミスを繰り返してくれることで、キャサリンがコールは本当に未来から来たのだと理解するに至る(戦争中に撃たれた弾の解析のエピソードや当時の戦争写真など)カギが作られるし、なおかつ見ているこちらも、あちこちに散乱したパズルが、じょじょに集まり完成していくワクワク感を高めてくれる。 ありがとう、怪しい科学者もどきの皆さんたち(笑) それにしてもこの映画、SFという手法を用いた、壮大かつ切ないラブロマンス映画だとお気づきですか。 コール少年はあの空港で出会った金髪のキャサリンと目があい、そして笑顔で見つめられ、その記憶は彼の脳に痛烈に記憶された。 その後ウィルスの影響ですぐに人類は滅びるが、コール少年は何かのきっかけで生き延びる。 そして、これは私の解釈だが、生き残った人類はすべて、例の科学者もどきの軍団によって犯罪者であろうがなかろうが”囚人”として収容され、過去に送る要員(ボランティア)としてずっと管理されてきた。 つまりコール少年はあの空港でキャサリンと出会った後すぐに”囚人”として収容されて40過ぎのおじさんにまで成長する。 そして40過ぎのおじさんになったコール少年は、再びまた過去に戻され、そこで再びキャサリンと出会いつかの間の愛をはぐくむのだ。(しかも最後は死がふたりを分かつ) これは偶然か?いやこれは運命なのだ。 コールにとって最初で最後の、運命の女キャサリン。 そしてコールは、これから未来えいごう、何度も何度も、45年前と45年後の世界を、何度も何度も何度も何度も往復し、そして何度も何度も何度も、愛する人との出会いと別れを経験するのだ。 こんなに切ない一生が他にあるだろうか。 彼は1996年でウィルスによる人類滅亡を生き抜いたその時から、過去に送られて最終的に死ぬまで、何度あの空港でのキャサリンの夢を見たのだろうか? (1996年から2035年は39年間なので、それだけの長い間、何百回とあの夢を見たのではないか。) コールが空港の夢を見る場面は劇中に何度か挿入され、そのつどコール少年の顔のアップも何度も出るが、ラストのシーンでコールが空港で撃たれて倒れた時にキャサリンと目があったコール少年の目には、涙がこぼれていた。 それまでの夢シーンではあえて涙目をふせられていたが、最後の最後に、その涙が映し出された。 「会ったことのないこのひとの様子を見て、なぜ涙が出るの・・・?」 コール少年は涙を流しながらそう思ったかもしれない。 でもそれは、彼女がコールの無限ループの中に生きる運命の女性だから。 中盤あたりで、安ホテルでコールがキャサリンに「I want to be stay here,this time・・・with you」と言ったセリフにあった「this time」は今回こそは」という意味で、それは再び未来の世界に戻りたくないというだけでなく、再び無限ループの中で彼女と別れを繰り返すのはもう終わりにしたいという思いもあったのではないか。少なくとも彼は自力でウィルス拡散を止め、1996年に留まり彼女と永遠にずっと一緒にいたかったことは間違いない。 しかし運命は・・・・ そこを心に刻みながら、あの最後の空港の場面で涙を流すコール少年を見たら・・・おのずと私の目からも涙がこぼれてきた。 【フィンセント】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2017-08-09 08:01:13) 17.《ネタバレ》 久しぶりに見返してみたけど、これはえげつない作品でしたね。 初見ではブラッド・ピットの怪演ばかりに目がいってましたが、この作品のストーリーのなんと巧みな事か。 タイムトラベル要素とイカれた精神世界で混沌とした世界観。 何が現実で何が虚構なのか。 小説とか、文字ならなんとでもなりそうな題材ですが、映像でここまでの仕上がりにもってくるなんて悪魔の所業ですわ。 どっぷり不思議な話に魅了されました。 非常に素晴らしい娯楽作品だと思います。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2016-10-26 02:25:04) 16.理解しきれなかった、でももう一度見たら面白いかも... (2013/11月変更/4点→10点)面白いよ。しびれるほど。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-11-17 05:16:58) 15.最も好きなSF映画。全体に漂う悲壮感とテリー・ギリアムのレトロな世界観がうまくマッチしてます。空間にできるだけ物を置かず、広い空間に人や特定の物が存在してるシーンを多様することで虚無感がひしひしと伝わってくる。シーンの隅々に出てくる写真や新聞記事が後で意味を有するなど、見るたびに新たな発見があるのも嬉しい。元になった『ラ・ジュテ』には登場しないブラッド・ピットのキャラクターも、いいキーポイントになってます。 【カワウソの聞耳】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2008-02-05 11:54:50) 14.グッジョブ! 【紅】さん 10点(2004-08-05 02:12:18) 13.すっごい発想。音楽も合ってるし見終わったあとにズシンときました 【ムート】さん 10点(2004-06-19 19:56:52) 12.いまでも良く見ます!SFサスペンスとしてはカナリ上出来だと思うしあのオープニングの音楽がかなり頭に残ります。中学のとき初めて見た時は難しく理解出来ない部分もありました。でもなんとも言えないこの作品独特の魅力に惹かれ何度も見ているうちに新たに色々な謎や、この作品で何を伝えたかったのかも理解出来るようになり一杯楽しめた作品です!こういう映画大好きっす 【Ⅴ.I.ッKU-S】さん 10点(2004-01-17 02:04:47) 11.《ネタバレ》 テリー・ギリアム作品にはいまいちピンと来なかった私だが、ギリアムファンから総スカンを食らったこの作品には大いに笑わせてもらった。とにかく物語そのものが成立してないジャン、と気づかされるラストのオチには呆然自失。出だし快調、あちこちで同じ格好で洗われているブルース・ウィリスの背中に爆笑、「オレは未来から地球を救いに来た」と大真面目に語る間抜けぶりに爆笑。おそらくブラッド・ピット以外の全員が、真剣にSF映画を作っていると信じ込まされているかのような異様なひたむきさが余計に笑いをそそる。これはテリー・ギリアムとブラッド・ピットが徹底的に世の中を笑い飛ばしちゃった映画。テーマは矛盾、だから笑われているにもかかわらずヤラレタ感からついつい笑ってしまう自虐的な作品。ブラピのキレっぷりだけは確信犯だったような気がします。何度観ても笑える、コメディだとわかって観ていればこれほど楽しい作品はない。「12モンキーズ」という意味ありげすぎなタイトルにも打たれました。撃沈です。過去最高に笑った映画でしたが劇場で笑っているのは私一人だったのが微妙に寂しくもあり嬉しくもあった。マジメな人には向かないだろう。 【anemone】さん 10点(2003-11-29 14:30:56) 10.この映画は私の中でベスト5に入ります!一番好きなのが、あのブラッド・ピット!あのイカレた演技は本当にすごいと思う。 同じく演劇をやる者として、手本にしたいかぎりです。 ストーリーもメッセージ性が強く、後を引く・・・。 【れいな】さん 10点(2003-11-17 21:35:14) 9.テリーギリアムらしくない大資本映画だが、世界観や美術、衣装、シニカルさなど媚びることなくギリアムワールドがでており、音楽も際立ってよく、ラストもの爽快感まさしくワンダフルワールド。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2003-10-29 11:48:26) 8.《ネタバレ》 この作品は私の中でbest3に入るほど好きな映画です。cast、story、音楽ともに素晴らしいと思います。現在の所6回ほど見直しています。 こういう世界観の映画良いです。 【涙練】さん 10点(2003-10-28 17:47:55) 7.現時点で「生涯最高傑作」(今後変更があるかもしれないけど) 二つの“世界”に投げ込まれて、双方から「お前は狂っている!」と言われる主人公。ここで自我を保てずにひたすら自己懐疑に走るのがイイ。「正気と狂気の境界とは何か」について絶妙なリアリズムを感じさせてくれます。精神病棟内でアジを打つピットにも痺れました。語りだせばキリがありません(恍惚状態) 【コバ】さん 10点(2003-09-09 03:22:17) 6.単純に泣けた。せつないです。サッチモがとても効果的でありました。あれは自分だった・・・という描き方がとても鮮烈で胸を締め付けられました。 【モートルの玉】さん 10点(2003-06-15 13:33:37) 5.そこの、ギリアムアレルギーの人、これだけ騙されたと思って見てよ。絶対面白いから。 【Figure4】さん 10点(2003-04-28 21:52:39)(良:1票) 4.ブルースウィリスの頭ってイイ形してますネ。 【ビクトリー武蔵】さん 10点(2003-04-01 03:47:36) 3.これ以上に好きな映画は今のところ存在しません!世界観、ストリー何をとっても非は無いね!人によって好みがあるけどこの映画はかなりにおすすめです!! 【sid】さん 10点(2003-03-12 22:20:51) 2.ブラッド・ピットの演技には目を見張るものがある。ファンならずとも必見の一本。脚本がどうとか演出がどうとか、そんなこと問題ないくらい、本来の映画として純粋に楽しめる超娯楽作品だと感じる。 【Ritalist】さん 10点(2002-11-23 11:46:21)(良:1票) 1.最高です。空想か現実かわからないような設定で、自分もそのバーチャルな世界に入り込んでしまった感じ。DVD出ないかな? 【JサーマンJ】さん 10点(2001-12-23 01:32:06)
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