みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
10.私がこの作品に10点をつけない理由があるとしたら、「↓すでに何人も10点つけてるから、もういいか」ぐらいのもんで。いやホントにこの作品、見終わって何ともうれしくなり、何ともしみじみしちゃう。また10点を増やしちゃいますけど、勘弁してください。 アメリカから故郷のアイルランドの小さな村に帰ってきたジョン・ウェイン、これが実にイイ男。知り合ったモーリン・オハラは気の強いところもあるけれど、お互い憎からず、というわけでトントン拍子に結婚へと向かいたいところ、しかし彼女の兄が偏屈者で、ジョン・ウェインを滅法、嫌ってて。 そういう、人間関係やら、田舎らしい因習やら、主人公の過去やらが、物語に起伏を生じさせるのだけど、全体的な基調はおおらかで、なんと言ってもユーモラス。彼らを取り巻く面々のやることなすこと、とにかく可笑しくて、あともう少し誇張してやれば、ショートコントのネタにも使えそうな。 豊かな自然も見どころだけど、馬のレースなんかのアクションも交えたり。 見てると、ほとんどお膳立ては整っていて、義兄弟同士が殴りあえば解決しそうな雰囲気が漂っているのだけど、そこになかなか踏み込めないのが人間。人間だけが、最後の障壁。しかしもう、行くしかないよね。というわけで、あとはもう、盛大に殴り合い、盛大に馬鹿騒ぎ。この肯定感が、たまりません。 【鱗歌】さん [インターネット(吹替)] 10点(2021-04-25 14:58:05) 9.キャメラの美しさにまず圧倒。アイルランドの美しい景色の中を男が2人延々殴り合う のだが、それをこんなに爽やかに抒情実を称えて描けるのはやはりジョン・フォードしかいないでしょう。 大傑作!!文句なし!! 【ひろみつ】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-12-05 16:48:54) 8.《ネタバレ》 ジョン・フォードの最高傑作!人同士が暮らす以上、当然そこには歴史的、宗教的背景や個人的過去などから価値観の対立が生じてしまい、その対立が憎悪になり、果ては戦争すら引き起こすことすらある。映画でもソーントンは持参金の持つお金以上の意味を理解できなし、メアリーはソーントンの過去が分からない、ダナハーに至っては完全に外側の人間で、ソーントン・メアリーだけでなく観客すら理解のできない悪役になっている。最後はダナハーという完全なる悪役を中心に、周囲に人の輪が出来てめでたし・めでたしというお決まりの展開と思わせ、あのラスト!このラストこそ、この映画を傑作としている!と個人的には思う。フェリーニ監督作品を思わせるかのようなラストの“ケンカ”、言い換えるなら“祝祭”がすべての対立を飲み込み、映画的エネルギーに溢れている。このエネルギーにはヒューマニズムというより、人生の苦難や人同士の対立は乗り越えられるという“人間の持つ可能性”を感じずにはいられない。この映画はフォード監督がすべての人に贈る“人生の応援歌”と言っても過言ではないし、このような映画に出会うことがあうから、ハズレを引いても映画を観ずにはいられない! 【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-12 10:30:49)(良:2票) 7.強烈に目に焼きつく色彩、た~くさんの緑とその中に映える赤、アイルランドの風習に根ざしたユーモアと情感が、たっぷりとそして絶妙なバランス感覚で描かれた大傑作。 ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ヴィクター・マクラグレン・・・この魅力的なキャスティングと胸はずむ音楽の楽しさ。この地、この家、この人々への憧憬が、心の中でどこまでも膨らんでくる。自分にとってもジョン・フォード監督の数々の傑作の中でも1、2を争うくらい、たまらなく好きな作品。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-07-23 09:40:13)(良:1票) 6.《ネタバレ》 「大らかな」という形容がぴったりな名作。野を越え山越え谷越え川を渡り、殴り殴られ話は進む。私のハートも殴られる(失礼)。名匠ジョン・フォードはアイルランドの緑溢れる地を映画ファンへの「桃源郷」として提供したのか。(私にとってはモニュメントバレーよりもここ)スクリーンで見る事の出来た人達、本当にうらやましい。文句なしの10点。 【Nbu2】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-16 22:08:00)(良:1票) 5.《ネタバレ》 ジョン・フォード監督の映画は素晴らしい傑作が多いがそんな中でもこの作品が一番好きです。もう好きとかいうより大好きで大好きでたまらない作品です。画面いっぱいの緑色の大地、素晴らしい大自然に囲まれた人達、そんな人達の心温まる素晴らしい映画!ジョン・ウェインがかっこいい。乱暴者のヴィクター・マクラグレンとの凄まじい殴り合いの後の男同士の熱い友情に感動し、そのシーンだけでも何度も繰り返し観たくなるぐらいこの映画、大好きです。そして、やっぱり何と言ってもモーリン・オハラという女優の美しさに一目惚れ!もう文句なしに大好きな映画として当然の如く満点の10点です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-17 22:31:03) 4.ケンカ好きの負けず嫌いでアイルランド魂のかたまりのようなレッド・ダナハーが、妹に近寄るジョン・ウェイン演じる主人公が気にくわずこう言います「手帳に書いてやる!」。これは(お前を俺のブラックリストに載せてやるぞ)というような慣用句だと思って観ていたら、本当に目の前で手帳を取りだしカキカキとなにやら書き込んでいる(笑)。そして「ほら、お前の名前を横線で消してやったぞ」などと得意になっているのです。これはされた方もかなり不愉快でしょうけれど、少なくともいきなり殴り合いになるよりはスマートな方法で、私もいつか真似してみたいと密かに思っています(笑)。頭にきたことを手帳に書いて線で消すだけでも結構イライラ解消に効果的なような気がするのです。映画では結局最後は殴り合いですが、最高に楽しい殴り合いです。それから「風と共に去りぬ」のスカーレットのあの気性がどうも、、という方も多いと思いますが、そういう方にも、この映画のケイトの、誇り高く気が強い悍馬のごときアイルランド女性の気質が魅力的に感じられるのではないかと思います。 【あまみ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-05-24 23:36:49)(良:1票) 3.アイルランド旅行の前のお勉強と思って、まったく期待せずに借りてみたら、もう最高でした。 とにかくお約束的なエピソードと演技の連続でありながら、不思議に斬新で展開が読めず、やたらと盛り上がるのはどうしてなんでしょう。 女優さんの表情の作り方とかは、最近のディズニー映画そのもので、相当この映画を研究したんだろうという感じがしました。ちょっと男まさりだけど、実はけなげでかわいい、みたいなキャラクター設定も、そのまま借りてきちゃっている感じですし。 あと、脇役の動かし方や、殴りあって仲良くなるみたいなところは、宮崎映画の源流だなあと感じました。 ちなみに最初に書いたような事情でアイルランドの近代史などを勉強していると、この映画に描かれるプロテスタントとカトリックの融和が100%おとぎ話の理想郷であることがわかるんですが、そういうところも含めて、良い映画だったと思います。 一緒に「クライング・ゲーム」や「マイケル・コリンズ」などのアイルランド人監督の映画を見ると、この映画のそうした意味での凄さが伝わるような気がします。 【小原一馬】さん 10点(2004-07-27 19:46:46)(良:1票) 2.ジョン・フォードで一本、となると私はこの映画を選ぶ。え、まじ?と言われようと、だって滅茶苦茶盛り上がるじゃん、としか言いようがない。この映画を前にしたら、ほんとに言葉がない。馬鹿じゃん、と言われようと、だって楽しいもん、としか答えられないっす。「カルフォルニア・ドールズ」「フレンチ・カンカン」と並んで、映画史上三大盛り上がり映画。 【まぶぜたろう】さん 10点(2003-12-04 02:40:17)(良:2票) 1.作品的評価をひとまず置くなら、ジョン・フォード監督の作品中でも最も好きな映画。緑、緑、また緑の風景の中、愛すべき人物ばかりが登場して、酒にケンカに明け暮れるこの映画の中のアイルランドは、まさに本物のユートピアじゃないか。有名な延々と繰り広げられる殴り合いシーンも、野を越え山を越え、酒場でお互いひと休みして、また再開…といった、おおらかにしてユーモラスな名場面。何回見ても、あまりの幸福感に思わず嬉しナミダがにじんでしまう、本当に本当に本当に愛すべき映画です。ハレルヤ! 【やましんの巻】さん 10点(2003-11-17 10:35:15)(良:4票)
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