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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(10点検索)】
3.《ネタバレ》 佐久間良子が可愛い なんともいえない間抜けなところがツボった 女中の弟の戦死にも無関心な傲慢さに表現される通り、薄暗く冷え冷えした日本家屋に象徴される消えゆく旧制度を予感させる 大きな戦争と敗戦を経て全く違う国へと変貌を遂げる日本を暗示してるかのような降りしきる雪と東京への汽車 次女の夫の呉服売場という職場も何やら暗示的に思えて、この四姉妹の後日談を観たいと思った 【宵待草】さん [3D(邦画)] 10点(2024-07-11 16:56:04)
2.《ネタバレ》 これも久々に劇場で鑑賞しましたが、とにかくすばらしいのひと言。映像面はもちろんですが、科白回しが絶妙。古式ゆかしい大阪言葉から生まれるリズムが、とても心地よい。ああいう言葉から日本独特の七五調が生まれたのかと、勝手に納得しました。市川作品では、2人の人物が言い争うとき、その2人を素早く切りかえすという演出がしばしば見られますが、本作ではそういう場面はありません。そういった激しさは似つかわしくない言葉なのです。そんなやまとことばの美しさを堪能できました。 物語的には、昭和十三年という激動の時代に、旧家4姉妹の変遷をうまく重ね合わせています。姉妹4人とも好演ですが、特に雪子役の吉永小百合。雪子というのは何を考えているのかよくわからない人だったのですが、物語を通し最後に至って、人の心を思いやれて、なおかつ頭がいいという人物像が浮かび上がってきます。彼女のお見合いが話を進めているようなところもありますし、実質主人公でしょう。とらえどころがなさそうで実は奥が深いという雪子を、吉永小百合がみごとに演じきっていました。 そして、最後に幸子がつぶやく「いろいろあったけど、結局なんも変わってへんな」という科白。もちろん、あれだけいろいろあったのだから、何も変わらないわけがありません。でも変わってほしくないという人の哀しさがにじみ出てしました。しかし案外、人間というのは本質的なところでは変わらないのではないかという期待も含ませているように思われます。いずれにせよ、すばらしいドラマを締める印象的な科白でした。 今回見直して、こういう映画の魅力を味わえる日本人に生まれてよかったとつくづく思います。ふだんはそんなことはまったく考えたりしないのですが。そんな映画を製作してくださった皆さまと、再び鑑賞する機会を与えてくれた「午前十時の映画祭」に感謝を。 【アングロファイル】さん [映画館(邦画)] 10点(2014-04-29 11:31:33)
1.これは、最高に好き。原作至上主義にとっては、途中でブッツリ切れてしまうから、何事ぉと思うかもしれないだろうけど、映画としては、映像美といい、構成といい、文句ないと思う。四季折々の美しさや、和服の見せ方、家屋の佇まいや人物の描き方など、市川作品らしいショットで巧みに見せて、魅了してくれる。岸・佐久間・吉永・多岐川の4人の女優の共演が素晴らしい。けど、やはり吉永。旧家の御嬢様の嫌らしさを鼻に付く1歩寸前で演じる吉永小百合は、やっぱり見事に美しい。その吉永の義妹に懸想する曖昧さを、石坂浩二がやはり見事に演じてる。夫婦として、姉妹として、恋人として、他人として、人としての感情の機微が、登場人物全てに反映していて、且つ、食傷気味にならない。市川崑って、ほんとに役者を使うのが上手い。 【由布】さん 10点(2003-11-03 00:29:01)
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【点数情報】
Review人数 |
37人 |
平均点数 |
7.16点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 1 | 2.70% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 1 | 2.70% |
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5 | 2 | 5.41% |
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6 | 6 | 16.22% |
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7 | 12 | 32.43% |
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8 | 8 | 21.62% |
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9 | 4 | 10.81% |
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10 | 3 | 8.11% |
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【その他点数情報】
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