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やぶにらみの暴君

(La Bergere et le Ramoneur)
1952年【仏】 上映時間:66分
ドラマファンタジーアニメ小説の映画化
[ヤブニラミノボウクン]
新規登録(2003-10-19)【_】さん
タイトル情報更新(2022-12-04)【イニシャルK】さん


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監督ポール・グリモー
巖金四郎(日本語吹き替え版【NHK】)
黒沢良(日本語吹き替え版【NHK】)
原作ハンス・クリスチャン・アンデルセン「羊飼い娘と煙突掃除人」
脚本ポール・グリモー
ジャック・プレヴェール
あらすじ
天へそびえ立つ巨大城砦のタキカルディ王国。この国を治める王は、徹底した粛清によって自らの権力を掌握していた。だが独裁者の常、孤独を慰めてくれる者はなく、寝室にかけた羊飼いの少女に心を寄せる毎日。だがある夜、絵の中の人物が動き出し、エントツ掃除の少年の絵が羊飼いの少女を連れて現実世界へ逃げ出してしまった! …アンデルセンの原作を元に、フレンチアニメの名匠ポール・グリモーが大胆な奇想を尽くして描いた、権力への怒りと愛の物語。『王と鳥』の前身作品。

エスねこ】さん(2009-01-02)
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1.《ネタバレ》 城の遠望、赤い垂れ幕でシルクハットを被った鳥が挨拶をする場面から物語は始まり、赤い垂れ幕があがると、やぶにらみの暴君こと城の王が“狩猟”をする場面に切り替わる。
自動で動くイスにふてぶてしく腰掛け、横には子犬を従え、周りには彼を守る黒ずくめの衛兵が居並ぶ。
王が猟銃で撃ち殺そうとする小鳥をさっと助け出し、王を象った彫刻の上で高らかに王を罵る鳥。
王も天空を我が物顔で飛び回る鳥を忌々しく睨み付け、引き金を引く。衛兵も短筒をブッ放しまくる。
機械仕掛けのリフトで移動し、1999階もある高い城塔に君臨する王。気に喰わない事があれば手元の“お仕置き”ボタンで奈落の底へと突き落とす。
とにかくこの映画、衛兵が落ちれば王も盲目の演奏家も羊飼いも落ちて落ちて落ちまくる。
権力で何でも意のままになると思い込む王だが、流石に二次元の中に居る女の子には手を出せないようだ。その横に並ぶ少年にも、彼は睨み付けるだけで手を出さない。ところが、その絵の方から次元の壁を抜け出し、三次元の世界へと来てしまう。
経験豊富そうな馬に乗った賢者、そして王自ら描いた王の肖像画まで動き出し、書き手そっくり、創造主である本物の王から王位を“剥奪”してしまう。
特殊な飛行機から“落下傘”を開いて降りてくる衛兵たち。
その傘は、王から下される処刑を回避するためにも使われる。
王が後を去った部屋で、その罠を回避すべく高速でステップを踏む衛兵の姿がシュール。衛兵の「お慈悲を・・・」の言葉を聴いてか聴かずか、静かに後を去っていく王の姿もまた何とも。
アヒル姿の水上バイク、白い鳥が作り出す“彫刻”、突然現れ歌いだす船の船頭、ムササビだかコウモリのように飛び回る衛兵、地下都市で太陽を望む人々、鍾乳洞に眠る巨大ロボ。巨大ロボの暴れ振りが凄い。羊飼いを“脅す”シークエンスは冷やりとする。
煙突掃除がヤケクソになって王の顔に落書きをする場面は爆笑。
地下都市に眠る獅子や黒豹、虎、白クマたちは胃も心も飢えていた。
音楽に“魅せられ”、二足歩行で踊り、決起して大行進する獣たち!
獣もロボットも「悪い奴らじゃない。扱い方次第さ」のセリフがグッとくる。
良いも悪くもリモコン次第、操縦桿を奪い取り王を“吹き飛ばす”、城を守るためのロボットが城砦で暴れまくる皮肉。
物語はうなだれるロボット、首だけになった王の像、そして記念撮影で幕を閉じる。 すかあふえいすさん [インターネット(字幕)] 10点(2017-03-27 07:44:08)

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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 9.00点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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