みんなのシネマレビュー

列車に乗った男

L' HOMME DU TRAIN
2002年【仏・独・英・スイス】
ドラマ
[レッシャニノッタオトコ]
新規登録(2004-04-17)【紅蓮天国】さん
タイトル情報更新(2004-10-17)【亜流派 十五郎】さん


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監督パトリス・ルコント
キャストジャン・ロシュフォール(男優)マネスキエ
ジョニー・アリディ(男優)ミラン
製作フィリップ・カルカソンヌ
あらすじ
中年男ミランは列車に乗ってこの街にやってきた。彼は偶然立ち寄った薬屋で老人マヌスキエと出会う。自由気ままなヤクザな人生を歩んできたミランと、平凡な人生をおくってきた大学教授のマヌスキエ。なんの接点もない2人に友情が芽生えていく。人生の終点が見えはじめた男たちが、別の生き方に憧れを抱いたとき、その出来事は起こった。

花守湖】さん(2006-08-02)
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1.《ネタバレ》 それぞれの人間関係や過去は、全て語られるわけではなく、視聴者が想像できるぎりぎりの流れだけを見せてくれる。そのぼかし方が絶妙に上手い。マネスキエがジグゾ―パズルをいじっているシーンがあるが、この映画自体がまさにパズル。映像の端々や台詞で垣間見せてくれるヒントを頼りに人間関係を解けとでも言っているようだ。
 たとえば、強盗仲間であっても心を許して抱擁するほどの、実は人一倍人情の深いミランだからこそ、ルイジをかばって撃たれてしまうわけだし、マックスとドライバーのサドゥコは、警察と司法取引でもして仲間を売ったと思われる。初め、マックスは警察の潜入捜査官なのかと思ったが、ミランが彼に「太ったな」と昔馴染みをうかがわせる言葉を出しているから、違うだろう。抜けようとしたミランを無理に引き込もうとしたマックスのタチの悪さは計り知れない。

また、マネスキエもミランも、土曜日にのっぴきならない「用事」があり、この時間制限が、ドラマの明確な設計図でもある。自身の死を賭けたXデーを控えて、2人が次第に互いの人生を「隣りの芝生」視点で眺め始める。彼らの思いが、じわじわと交差していく。その流れが、小憎らしいほど自然で、台詞がまた上手い。ジョークを挟んだり、しないと公言していた質問をするなどして、饒舌と寡黙の単調なリズムが、少しずつナチュラルに変化していく。それは食事風景にも言えることで、最低限の料理と酒しか載っていないだだっ広いテーブルだったのが、ラストデイには、驚くほど小さな食卓となり、その上に果物、水差し、ヤカンとぎっしり物が載った状態となる。初日にはミランが酒を遠慮しており、最終日にはマネスキエが湯?ティー?を断る。しかも、ホスト側ではなく客のミランが最後の食事を用意しているのだから、2人の関係の変化もここまできたかというユニークさがある。こうした細々な仕掛けが台詞・映像を問わず、さりげなく張り巡らされている。何度見ても何かしらの発見がありそうな作品だ。

 ラストの一見不可解な映像は、2人の叶わなかった願望をファンタスティックにシミュレーションしたもの、つまり演出家による、視聴者へのサービス映像に見えた。また、ミランが乗ってきた列車は、単なる交通機関である車両に過ぎないが、マネスキエが乗り込んだのは、ユーラシア大陸から直接北米の、例えばワイアット・アープが活躍したトゥームストーンへでも向かう夢の列車だったろう。ただ、ミランがこの街に来なければマネスキエの乗車に繋がらないわけで、タイトルの「列車に乗った男」はやはり両者を指すのだと思う。しかし、2人同時の乗車はありえないので、「男たち」ではなく単数形なのだろう。 tonyさん [インターネット(字幕)] 10点(2017-06-10 02:14:18)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 6.00点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
3310.00% line
4310.00% line
5413.33% line
6620.00% line
71136.67% line
826.67% line
900.00% line
1013.33% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 3.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 0.00点 Review1人

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