みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
7.《ネタバレ》 前作からあまり間隔をおかずに拝見。切なさで心が痛くなりました、10点献上。前作と対照的だった街の風景の挿入箇所、ここから既に涙腺がゆるくなってしまいました。他にもつぼの箇所がたくさん、おしゃべりが多いのも最初の照れ隠しで気になりませんでした。お互い本心が言えるまでに時間がかかったのも無理はなさそう、車中で感情を思い切り吐き出せた感じです:8分強のシーンは1テークだったそうで、ため息が出ます。とにかくいい映画に出会えて幸せです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-10-11 01:02:35) 6.《ネタバレ》 『恋人までの距離≪ディスタンス≫』が気に入った方はおそらくこの作品も楽しめたと思います。前作を裏切ることなく、期待以上の出来ばえでした。9年という月日が二人の容貌を変えています。しかし、肌のハリを失い、皺も目立ち始めたことでむしろ齢を重ねていい感じで熟しているという印象でした。 二人の精神的な核は9年前と変わっていません。相変わらず、たわいもないおしゃべりが続きます。ジェシーがアメリカへ帰る飛行機に乗るまでのたった90分、日が沈むまでのパリでの物語です。 お互い30代になり、ジェシーは結婚して子供を持ち、セリーヌもいくつかの恋や仕事の経験を重ねて大人になっています。 作品中では彼らは自分たちを「中年」と表現しています。確かに30代半ばは世間から見れば中年になるのでしょうね。でも2人の中では9年前とちっとも変わっていないのです。9年前にたった1日しか時間を共にしなかった相手がこんなにも自分の人生に影響を与える存在だなんて、素敵だと思いませんか。 重ねた時間じゃなくて、深さなんだろうなぁ、ある意味運命的なものなのかもしれません。2人ともあのウィーンでの1日を忘れることはなかったのですね。 自分の実体験と重ねあわせ、車中セリーヌの気持ちはせつなく痛いほど分かりました。 この映画の良さは会話と目線です。二人の視線がすごくいいですね。お互い、相手を観ているのに目をそらす感じが。あのしぐさと視線で2人とも9年前の気持ちと変わっていないんだなと確信しました。 最後のセリーヌのアパートでのシーンは、ホントに余韻のある終わり方でした。脚本がいいですね。観る人によってその後はいろいろ想像できます。最大の演出方法だと思います。 本作品もDVD購入しました。自分が死んだら棺おけにこのDVDを入れてもらい天国でも鑑賞したいお気に入りの作品です。このような作品に出会えてラッキーでした。 次の9年後は2013年です。彼らも40代半ばに入っていますね。この二人の次の行方を見続けたいと思います。 【スティーヴン・ジェラードの妻】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-05-29 17:38:05) 5.恋愛映画の一形態に過ぎないというのはわかる。でも、前作から観ているわたしにとって、そして前作で言いようのないような衝撃を受けた人間にとって、これは単なる恋愛映画ではなく、人の人生をえぐった、素晴らしい映画だと思うのです。 前作と同様に、後半から彼らの告白を伴うクライマックスがきて、彼らの9年前を知る人間としては非常な興奮を隠し切ることができないのでした。これほどまでに人生というものに恋愛が大きな位置を占めるのか。いや、そんなことはわかっている。それを、わからせてくれたにすぎない、この映画は。 Goodです。 【ハル】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-08-19 00:15:11) 4.よかったなー。Before Sunrise(恋人までの距離)を最近見直してからこちらを見たんですが、期待を裏切らない内容でした。 前作で描かれた出会いがその後の二人の人生の中でどれだけ大きな重みを持っていたのか、ということがこの映画(Before Sunset)のストーリーの大前提になっています。前作に思い入れのない人が見ると、そういうところが、ちょっとナルシスティックな感じに見えるかもしれません。 飛行機の出発時間までの限られた時間、ひたすらしゃべり倒す、そんなお話です。好きな人とこれが最後の時間で、もう二度と会えないかもしれない。そういう状況のなかで、男性のほうが少しでも一緒にいたくて粘り続ける、というのは、眠っていた記憶を揺さぶられる思いがしますね。日常的なレベルでも、終電の時間を気にしながら女の子としゃべる、というのは誰にでも経験があると思いますが、あの感じがすごくよく出ています。 このリアルさは、役者の演技力もそうですが、この映画の表現の<実験的な手法>にも多くを負っているように感じます。他の方も書かれているように、この作品の時間の流れ方は、100%リアルタイムで上映時間がそのまま作品上の時間、というように作られており、長回しが多用されるだけでなく、カットバックでも音声が連続しており、しかもその間ずっと二人はしゃべり続けているんです。そういう<実験的な手法>なのに前衛的な印象はまったくなく、見事なくらい自然で、二人の気持ちがあまりにリアルに伝わってきて、どきどきします。 あんまりリアルなんで、それこそ一発撮りみたいに見えますが、もちろん実際には、テイクを重ねているんですよね。でも容易に天候や光の状態の変わる屋外で、つなぎのない5時から7時半という時間を撮るのは相当大変だったと思います。ハリウッド映画としては異例な、15日間、それも当該する時間帯だけの撮影でこれが完成されたのは驚くべきことだし、逆に言えば、むしろそのくらい短期間にしか撮れない内容だったともいえます。役者が完璧な演技を集中して続けることができてはじめて可能になるのでしょう。 そういう意味でも、ちょっとした奇跡ともいえるような作品です。そしてあのチャーミングなエンディングは文句無く評価10に値すると思います。何度も繰り返して味わいたいと思います。 【小原一馬】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-22 18:26:55) 3.とにかく喋らなきゃ、とゆー感じが胸がツマッタ。。。 【ヒロヒロ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-10 17:04:45) 2.《ネタバレ》 映画の初めの方で、ほんの少しだけ前作『恋人までの距離《ディスタンス》』の映像が登場するところがある。そこには9年前のイーサン・ホークとジュリー・デルピーがいて、やはり若いというか、初々しい。その後、あらためて画面に現在のふたりが映し出される時、ぼくたち観客もまたある深い感慨にとらわれるだろう。「ああ、あれから本当に9年たったんだ…」と。 9年前に出会ったアメリカ人青年とフランス娘の、パリでの再会を描く本作。映画の中のふたりも、演じるイーサンとジュリーも、それぞれ9年という歳月を経てきたことを、この10秒にも満たない前作のインサートによって実感させる。それだけで、いとも鮮やかに虚構と現実それぞれに流れる“ふたつの時間”を重ねるのだ。あわせてこの作品は、85分という上映時間と物語の進行をシンクロさせるという“離れ業”を実現してみせる。今は作家となったイーサン・ホークがパリを発つまでの85分間を、映画はきっちり85分で描いてみせるんである! …この「演じる役者/演じられる登場人物」、「映画の上映時間/映画の中の時間」という“現実と虚構”の境界線を曖昧化することで、そこには、「真実味(リアリティ)」という以上の「リアル」が実現されているだろう。イーサンとジュリーはただこの役を演じていうのじゃなく、この役を「生きている」という…。その上で、映画の中のふたりが「9年間」という《ディスタンス(距離)》を「85分間」で埋めることが出来るかどうか、観客もまた固唾を飲んで見守り続けることになる。それはどんなサスペンス・ドラマよりもハラハラさせられ、またどんな人間ドラマよりも人生の“真実(リアル)”に満ち、さらにどんなラブストーリーよりも“恋愛(あるいは、男と女)”そのものの核心を、ぼくたちに見せて(=教えて)くれるに違いない。 そして見終わった後に、ぼくたちはきっと確信する。イーサン・ホークとジュリー・デルピーのふたりは、間違いなく「映画史上最高のカップル」である、と。何故ならこのふたりは、この現実においても間違いなく「最高のカップル」に違いないのだから。…少なくともこの映画を見たアナタなら、その一点においてきっと誰もがそう思ったことでありましょう。 …でも、ジュリー・デルピーLOVEな小生にはツライ映画だったよぉ~。何でユマ・サーマンと別れたんだよぉ、イーサン・ホーク!(笑) 【やましんの巻】さん 10点(2005-03-22 16:44:50)(良:1票) 1.「恋人までの距離」が大好きな自分としてはかなり期待して観にいってきたのですが、期待通り良かったです。二人の、二人にしかできない会話の数々。ほんとベストパートナーって感じです。ただ前作よりも私生活の話が多く、歳をとったせいかお互い現実的になっていたので、もう少し夢のある話が聞きたかったかなぁー。 とにかく恋人までの距離が好きな人は必ず観るべし! 【tako】さん 10点(2005-02-13 02:08:24)
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