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【クチコミ・感想(10点検索)】
2.《ネタバレ》 別に奇を衒うわけでもなく、アッと驚く画づくりがあるわけでもない。ただ、想いを語る者とそれを受けとめる者とのバストショットによる一見単純な切り返しや追う者と追われる者との程良い距離感を保った切り返しによるさりげない演出が、映画の真髄を静かに伝えてくれる。さらに、その背景には、主人公ふたりが映画の最後の方で語っていた“光の春”が確かに映し出されている。今、映画とは一体何か?と問われれば、私は端的に、「感情を伴ったアクションと光」だと断言してしまおう。それは例えば、藤本美貴が石川梨花に投げ渡す携帯電話の描く放物線であり、石川梨花が里親に向かって自分の将来を語るのを見つめている塩見三省(演技を超えた感動の眼差し!)の背後にあるサッシに写る陽光の煌めきなのだ。 【なるせたろう】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-04-13 19:48:57)(良:2票)
1.澤井信一郎が尾行シーンを撮る。わくわくする人は私の友達です。追う者の視線は追われる者に固定され、一方、追われる者はその視線をやりすごし、あるいは知らないまま歩き続ける。■さらに焚き火の煙がくすぶる小さな浜で、ハーモニカを交換し、なんということもなく、ふと心が通じ合っていく瞬間。■あるいは、藤本美貴の住む飲屋街の、夜ではない、昼間の風情。どこを切っても、「映画」。一体、これは何なのだろう?■石川梨花の衣装がいかにも専属スタイリストが用意した、といった非映画的なものであっても、物語の設定が一昔前のアイドルものであっても、澤井は絶対に手を抜かず、なんとか「映画」として成立させようとする。前記した尾行シーンも、もともとの脚本にはなかったものではないだろうか。これぞマキノの直系、プロの仕事。映画とはこれだと思う。 【まぶぜたろう】さん 10点(2005-02-12 23:49:46)(良:2票)
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【点数情報】
Review人数 |
5人 |
平均点数 |
7.60点 |
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7 | 2 | 40.00% |
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10 | 2 | 40.00% |
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