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【クチコミ・感想(10点検索)】
3.《ネタバレ》 ミュージカル映画の氷河期だった70年代に綺羅星のごとく登場した傑作です。MGMミュージカルの全盛期がまだ記憶に残っていた時代だったので、「こんなテーマ性が強くて暗いのはミュージカルじゃない」と全否定する頭のコチコチな批評家もいたと思います(けっこう有名な人だったけど名前が思い出せない)。確かにキャバレーのショーがストーリーテリングの要になっていますが、一般的なミュージカルのようないわゆる「歌って踊る」ということがプロットになっているわけじゃありません。でもこのキャバレーのショーとジョエル・グレーのMCがヤバすぎるんです。ちょうどヒトラーが政権をとる寸前、ワイマール共和国がナチス第三帝国に変貌してゆく世相を見事にショー・アップして見せてくれます。「人生はキャバレー」というのはこの映画が世に広めたあまりにも有名なフレーズですけど、実は「ドイツの歴史はキャバレー」というノリでもあるのです。また編集というか監督のカット割りのセンスがずば抜けています。時おり挟み込まれる狂言回しであるジョエル・グレーの表情のカットがちょっと気味悪くてこのMCが人智を超えた存在であるかのような印象を与えてくれます。田舎の保養地で陽光のもとでみんなが寛いでいる。そして一人の金髪青年が美しいテナーで歌い始めます。みんなうっとりして聴いているけど、カメラが引いてゆくとその青年がナチスの突撃隊員であることが判りますが、周りの老若男女の庶民たちはほとんどが引き込まれるように青年の歌に唱和してゆきます。このシーンは観るたびに鳥肌が立つんです。 ライザ・ミネリはオスカー受賞はもう当然という圧巻な演技、同年に主演女優賞にノミネートされた方々には「相手が悪かったね」と慰めるしかありませんね(特に『ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実』のダイアナ・ロスは)。ラストのテーマソングの熱唱では、その歌詞をよく考えてみると亡き母ジュディ・ガーランドへの哀歌だったような気がしました。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 10点(2017-01-18 23:45:26)
2.なんとすばらしい映画でしょう。最後の方は正座してみたくなったくらいです。様々な感情がラストに向けて洪水のようにあふれてきました。天才たちが努力をして、作り上げたすばらしい作品。ところどころサブリミナル的に見せる当時の社会的の不安定な情勢、キャバレーの司会の道化たパフォーマンス、そしてライザ・ミネリの化粧を取った時のあどけなさ、、、完璧なショーが印象的でした。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-11-15 08:24:06)
1.ちょー面白れー!この映画が後のカルチャー、アートに多大な影響を与えてるんですね。物語とレヴューのシンクロが絶妙で最高。なんといってもレヴューの完璧な世界観、やりたくなるよそりゃ。今のマリリンマンソンのステージなんかまんまだもん。思わずナチ敬礼!劇場版観てー、サントラ欲しーい、オウカバァレイ、オウカバアレイ、オウカ~バァ~レ~イ! 【もりしげひさや】さん 10点(2004-04-28 20:24:09)(良:1票)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
22人 |
平均点数 |
7.50点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 1 | 4.55% |
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4 | 1 | 4.55% |
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5 | 1 | 4.55% |
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6 | 2 | 9.09% |
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7 | 3 | 13.64% |
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8 | 9 | 40.91% |
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9 | 2 | 9.09% |
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10 | 3 | 13.64% |
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【その他点数情報】
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