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渇き。(2014)

The World of Kanako
2014年【日】 上映時間:118分
ドラマサスペンス犯罪ものミステリー刑事もの小説の映画化バイオレンス
[カワキ]
新規登録(2014-04-22)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2023-12-25)【イニシャルK】さん
公開開始日(2014-06-27)


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監督中島哲也
助監督滝本憲吾
演出山田一善(アクションコーディネーター)
キャスト役所広司(男優)藤島昭和
小松菜奈(女優)加奈子
妻夫木聡(男優)浅井
清水尋也(男優)ボク
オダギリジョー(男優)愛川
中谷美紀(女優)
二階堂ふみ(女優)遠藤
橋本愛〔1996年生〕(女優)森下
國村隼(男優)辻村
森川葵(女優)長野
高杉真宙(男優)松永
黒沢あすか(女優)桐子
青木崇高(男優)咲山
古舘寛治(男優)
篠原ゆき子(女優)
品川徹(男優)
派谷恵美(女優)愛川の妻
志村玲那(女優)
葉山奨之(男優)金髪の男
渡辺大知(男優)
板橋駿谷(男優)
柳俊太郎(男優)
原作深町秋生『果てしなき渇き』(宝島社刊)
脚本中島哲也
唯野未歩子
作詞松本隆「SWEET MEMORIES」
主題歌ディーン・マーティン「誰かが誰かを愛してる」
挿入曲でんぱ組.inc「でんでんぱっしょん」
松田聖子「SWEET MEMORIES」
撮影阿藤正一
製作ギャガ(「渇き。」製作委員会)
企画ギャガ
配給ギャガ
特撮BIG SHOT(ガンエフェクト)
納富貴久男(ガンエフェクト)
美術磯見俊裕
編集小池義幸
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【クチコミ・感想(10点検索)】

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1.《ネタバレ》 終幕。茫然自失。とりあえず、ペットボトルの水を喉に流し込んだ。
“潤い”を感じるのに一寸の時間を要した。
渇き切ったのは、喉か、心か。

善し悪しを判別する前に、”とんでもない”映画であることは確かだと思えた。
「劇薬エンターテイメント」というキャッチが示す通り、この映画は「猛毒」以外の何ものでもない。
映し出されたものは、絶望、絶望、そして絶望。
はっきり言ってそれ以外の要素は見出せず、クラクラする。

誰がどう拒否感を示し酷評しようとも、それを論破する論理は見当たらない。
「吐き気がする」と言われれば、「まったくその通りだね」と言う他ない。

しかし、だ。

己の理性が拒否し、目を背けたくなる描写が羅列される程に、自分の中で染み出すように生じている「高揚感」を感じ、身動きが取れなくなった。
体のあちらこちらの血圧が高まり、紛れもない「興奮」を覚えている自分自身を呪いたくなった。

その理由は明確だ。映画の中の誰でもなく、僕自身が“加奈子”という【悪魔】に魅了されてしまっていたのだ。

こつ然と消えた己の娘・加奈子を探し求める主人公。
演じる役所広司の脂ぎった表情が、娘の悪魔性が明らかになるにつれ油分どころか水分さえも消え失せ、渇いていく。
父親は娘の生存を終始望むが、その「理由」と「目的」は絶望と共に変わっていく。

この映画を拒否する人を否定するための論理が見出せないのは、この映画そのものに論理など存在しないからだ。
即ち、悪魔が悪魔であることに理由など無い。
言い換えれば、悪魔が悪魔であることに罪悪など生じる筈も無い。
“それ”が、娘であろうと、恋人であろうと、友人であろうと、教え子であろうと、出会ってしまった以上、憎むべきものは魅了された己自身と人生そのものだ。

この映画は、そういった嫌悪感も、おぞましさも、吐き気すらも“エンターテイメント”として悦楽に浸るべき作品なのだろうと思う。


拒否に対して決して擁護は出来ないし、心から薦めることも出来やしない。
ただし、コレがとんでもないものであることは間違いないし、ならば唯一無二の映画であることも否定しようがない。
この正真正銘クソッタレな映画に狂わずにはいられない。 鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 10点(2014-07-03 23:58:08)(良:2票)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 55人
平均点数 5.18点
023.64% line
100.00% line
235.45% line
347.27% line
4610.91% line
51730.91% line
61018.18% line
7814.55% line
847.27% line
900.00% line
1011.82% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.66点 Review3人
2 ストーリー評価 3.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 4.40点 Review5人
4 音楽評価 3.66点 Review3人
5 感泣評価 2.66点 Review3人

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