みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
6.《ネタバレ》 いやー、まいった。今までエピソード4のオープニングは、これからスターウォーズが始まるって高揚感とか、ダースベイダーの存在感、怖いけどかっこイイってゆう極めて能天気な感覚しかなかったんだけど、前日譚のこの映画を観ちゃうと、もうそんな目で見れないじゃないすか。皆の賭けた思いが奪われそうって考えただけで、切なくなっちゃいます。そんくらい、この作品は、切な過ぎました。いや、もともとスターウォーズの世界って、危険ばっかだし、戦争なんで人がメチャ死ぬしで、悲惨なことが多いんだけど、それをここまで真正面にちゃんと描いたのは、初じゃないのかなー。孤児で6歳の頃から革命に生きてきたキャシアンと、帝国軍で無理やり働かされてる父の願いをかなえるために、こちらも小さい頃から親なしで育ったジン、この2人が抱き合って迎える最後に、僕の中で色んな思いがこみ上げてきて。2人の間には通じるモノが絶対あって、そればっか考えちゃいます。それに次々死んでいく仲間たちとか、とにかく切ないわー。 【なにわ君】さん [インターネット(吹替)] 10点(2022-07-02 12:48:58) 5.《ネタバレ》 ~Rogue One~はぐれ者(のひとり)。 他の中隊はゴールド2とかレッド5とか『色+数字』で名付ける法則があるみたいだけど、咄嗟に嘘を言うボーディ(帝国軍人)はそんな事知らないから“Rouge1”でなく“Rouge one”。 Rougeは他に“人を騙す”って意味もあるそうな。あと“反乱者”って意味もあるそうだから、EP5のローグ中隊は帝国から敗走中の状況から、本来そんな意味で付けたのかもしれない。だけど本作の主人公たちにもぴったりなネーミングだ。 SWシリーズ初の本格的なスピンオフとして作られた本作はEP4の前日譚、EP4のオープニングで、ほんの数行語られたエピソード。 旧3部作に思い入れが強い私には、まさに待望の作品。X-ウイングの活躍。AT-ATウォーカーとの白兵戦。迫力ある艦隊戦。ゲームの世界や、頭の中で想像するしか無かったSW登場兵器が、今の最新技術で映像化されている。デス・スターの破壊力がこれほど恐ろしく描かれたのも本作が初で、まさに最終兵器というヤバさが伝わってくる。ターキン提督、ゴールドとレッド各中隊長。モン・モスマ。EP3より年齢を重ねたベイル・オーガナまで。シリーズにしっかりと繋がる登場人物たちの配置の仕方も上手い。 後半のスカリフ戦からの畳み掛ける展開は、終始胸アツの鳥肌モノ。歩兵目線でAT-ATウォーカーを見上げる怖さ。劣勢の中ブルー中隊が来てくれた時の安心感。真ん中が空いたウォーカーの、あの薄いとこ撃ちたい感。ハンマーヘッド・コルベットのあまりに男らしい戦い方。沈むスター・デストロイヤーの重厚感。CGで何でも作れる時代だけど“観たいと思うものを見せる”のは結構難しい。この作品は本当によく練られてると思う。 最後に抱き合うジンとキャシアンが、最初観た時(?)だった。この2人に恋愛要素なんてあったっけ?と。 2人とも幼いときに両親と離れて、頼る相手もなく、自分が生きるために色んな悪事を働いてきた。ゲイレン暗殺は軍の命令だけど、お父さんを助けたいジンの気持ちがわかるから、キャシアンは撃てなかった。 ヤヴィン4出撃前に「最悪のときはいつも独りだったの」と言うジンにキャシアンは「welcome home(おかえり)」と返してた。あぁこの時から2人は、お互いにとって家族なんだ。やっぱりSWだから、本作も親子、家族の話なんだ。 「誰かに届いたかなぁ」「きっと誰かに届いてるわよ」 父親が残したデータは送信した。けど結果はわからない。もう生きて帰れないし、自分たちを待つ人もいない。2人の短い会話に涙が出た。 キスをするでもなく見つめ合い、恋人繋ぎをするでなく手を繋ぎ、そして親と再会した子供のように抱き合う。 そういうことだったのかって、自分の中でやっと納得しました。 フォースも使えない普通の人たちが、多くの命を犠牲にして繋いだ小さな希望。希望のための戦いは宇宙でも続く。スター・デストロイヤーに衝突して砕ける輸送船。劣勢の中、旗艦を守るため盾になる護衛艦。こういうシーンをサラッと入れようなんて、よく思い付くわ。 ダース・ベイダーの圧倒的な力は、シリーズ随一と言って良いくらい強くて怖い。脱出を諦め、手から手へと渡される希望。そして最後のサプライズ、若いままのレイア姫には驚いた。CGで何でも作れる時代なのに、思わず「おぉっ!」って声が出そうになった。 EP4、A New Hopeのオープニングに直結するエンディング。観た直後すぐにEP4を観たくなる。最高の完成度と、満足度の高いスピンオフ。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 10点(2021-09-10 15:48:00) 4.《ネタバレ》 その昔、ブルース・リーの遺作「死亡遊戯」をしてラスト10分の映画だとする評価に納得したことを思い出した。SWシリーズに流れる冒険活劇のエンターテイメント要素が薄いこの作品にあって、そこに不満を持つ頭の固いオールドファンであっても、ラストに用意された「新たなる希望」へ繋がる10分間には思わず魂がくすぐられたに違いない。そう、そういう意味ではこの作品もラスト10分間の映画と評されても私はあえて反発はしない。あの映画史を変えたエピソードⅣに感激しSWマニアになった者であっても、その感激の中身は決して同じではないのだ。ましてや映画人となるほどの感性を持った者は独自のSW感を持ち、幸運にも夢の監督に抜擢されれば、最大限自分の世界を追求するだろう。例えるなら、これはという美味しいお酒に巡り合っても、1合で満足する者もいれば一升でも足りない者がいるように(何か違う)。と、とにかく監督のギャレス・エドワーズの感激の質はこういうものだ。まあ、シリーズの主流作品監督ではなくとも、盲腸みたいなはぐれ作品でも満足だというように(これも違う)。とにかく、そういうことなのだ(どういうこと?)。 【パセリセージ】さん [映画館(字幕)] 10点(2017-04-13 22:38:24)(良:1票) 3.《ネタバレ》 スターウォーズファンの私はエピソード4を何回観たか分かりません。 そんな私の中ではデススターと言えば悪の象徴、あれ程の苦労をして破壊したもの。 長年にわたり心にあった、「犠牲」とはどんなものだったのか? この作品で見事に映像化されました。 デンマークの至宝と言われるマッツ・ミケルセンさんの素晴らしさ。 ジェダイ風の衣装で現れたオープニングから、私の心をしっかりとつかみました。 そんなミケルセンさん演じるゲイレン・アーソの思い、このお話の核となっていきます。 何回も繰り返される「私のスターダスト」 そのセリフからは娘ジンへの溢れんばかりの愛情が感じられました。 そんな父の思いとは裏腹に、娘ジンは不遇な少女時代をおくります。 レビューを書きながらその後を思い出す時、また涙が出てきました。 アーソ親子の運命、それから多くは語られなかったがキャシアン・アンドーの少年時代の苦労、などどれも胸を打つものでした。 スターウォーズは親子の物語、それを本作でもしっかりと感じさせてもらいました。 それからもちろん、スターウォーズファンとしてはXウイングは勿論のこと、スターデストロイヤーやタイファイターAT-ACTなど盛りだくさんでもう!大満足。 2D字幕で観賞後は4DX吹き替えでもう一度観賞。 戦闘シーンではXウイングに乗ってるようで気分爽快でした。 そして我らがK‐2SO可愛かったですね。 お利口で我慢強くてボヤキもチャーミング。 あーそれなのに・・・・あそこでああなってしまうとは・・・ 主人公たちと同じぐらい惜しい気持ちになりました。 ありがとうジン、キャシアン。 そう思いながら幾度も観たい傑作です。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 10点(2017-01-08 17:36:15)(良:1票) 2.《ネタバレ》 いままで散々映画の宣伝文句で「今年一番泣ける映画」とか「これを見て思い切り泣いてください」なんて ものは山ほどありましたがこのローグ・ワンはもちろんそれを売りにした映画じゃありません。 ですがいい年こいたおっさんの私は鑑賞しながら何度か涙がボロボロでてとまらなくなって 3Dメガネの横から拭うのが大変でした(笑) 人間、ドロイド問わず多数の仲間の犠牲と引き換えにやっと入手したデススターの設計図。 その計り知れない価値を嫌というほど分からせてくれる物語だと思います。 ちなみに私はこの作品で初めて某暗黒卿の圧倒的な強さに恐怖を感じました。 【クワイガン人】さん [映画館(字幕)] 10点(2016-12-17 14:44:26)(良:2票) 1.帝国による圧政の過酷さや戦いの凄惨さがこれでもかというほど描かれており、暗くて重くて暴力的な、まさに異色作として仕上がっています。そんな作風にも関わらず、ちゃんとスターウォーズになっていることは流石であり、お馴染みのアイテムの登場のさせ方、戦闘シーンの盛り上げ方はシリーズ随一。また、ジェダイが登場しない、一兵士目線の物語であるおかげでシリーズの世界観がより深まっており、正編の追補版としての機能もきちんと果たしています。 その攻めすぎな作風ゆえに一部で拒否反応が出るかもしれませんが、私は文句なしの傑作だと感じました。 【2018/6/30 追記】 新作『ハン・ソロ』公開にあたり、設定年代の近いEP4と本作を再度鑑賞してみました。劇場公開時のレビューでは本作にシリーズ中最高の10点をつけていたのですが、今回の鑑賞でもあらためて本作が最高傑作であるという思いを強めました。ドラマ性の高さや見せ場の緊張感など、どの要素をとってもシリーズ随一と言えるクォリティの高さであり、とにかく凄い映画だと思います。 なお、↑のレビューでは異色作と書いていたのですが、あらためて考えるとそもそもスターウォーズって師匠と弟子が反目したり、親子で剣を向け合ったりと暗い話が多く、本作もその伝統に乗っ取った作品であると言えます。ではなぜ、本作のみが従前のシリーズとここまで異なった評価を受けているのかと考えてみたのですが、反乱軍の抱える闇が克明に描かれたことと、ひとつ間違えれば死に至るという緊迫感が全編に漂っていたことがその原因ではないかと思います。 まず前者については、狂人にしか見えない革命戦士ソウ・ゲレラを登場させたり(彼の登場はルーカスのアイデアだったようです)、主人公の一人であるキャシアンが口封じのためなら殺人をも厭わない姿勢でいることから、反乱軍もクリーンな組織ではなく、ひいては戦いに完全な正義などなく、戦争の当事者になった以上は悪事にも手を染めねばならないという厳しい現実を観客に付きつけてきます。特に目を引いたのは、惑星イードゥーにてゲイレン暗殺指令を実行しようとしていたキャシアンをジンが責める場面でした。味方が自分にウソをついて父親を殺そうとしていたのだからジンが怒るのは当然なのですが、それに対して「完全に自分の自由意思のみで動ける人間ばかりではない。俺は6歳で反乱軍に出会い、命令とあらば選択の余地なく従うしかない人生を送ってきた」というキャシアンの反論にも戦争や軍隊の真理を突いたものがありました。 後者については、まず前半にて主人公たちが圧倒的に非力である様が描かれています。例えばストームトルーパーなんてシリーズを通したやられ役でしかなく、オビワンやルークは何十人ものトルーパーに囲まれようが焦り一つ見せなかったのですが、本作の登場人物達はトルーパーの監視の目を掻い潜りながら活動しています。並みの戦士にとってはストームトルーパー一人であっても脅威であること、ひいては本作にはどんな不利な状況でも跳ね除けるスーパーヒーローはいないということを観客に突きつけてくるのです。そして、そのことが敵地において死と隣り合わせのミッションを遂行しているという緊迫感を醸成しています。 そんな非力な人間たちがチームを組むが、チーム内での足並みが揃っていないばかりか、惑星イードゥーでは反乱軍本体との連携もうまくいかず、焦った友軍が最悪のタイミングで雪崩れ込んできて場が完全に壊されるという失態をも犯すのですが、それでも俺らがやらねばならないんだと有志のチームが立ち上がる様には圧倒的な高揚感がありました。同時に、チームの実力に対して目の前の壁はあまりに高く、最初から死にに行っているようにしか見えないことが、最後の戦いが陰惨に見える原因なのだろうと思います。例えばEP4のヤヴィンの戦いだって反乱軍が壊滅寸前にまで追い込まれており、状況的には本作以上に厳しかったのですが、デススターで常人離れした活躍を見せたルーク一行の存在のおかげで「まぁ何とかなるだろう」という安心感はありました。しかし本作にはそれがないのです。 スカリフでの戦闘は、まさに壮絶を極めます。そもそも反乱軍にとって形成が不利である上に、規格外の強さを誇るベイダー卿までが参戦してくるという絶望的な戦況なのですが、一人でこの戦況を覆すことはできなくても、命を懸けて一歩ずつ前へ進み、仲間にバトンを繋いでいくことくらいならできる。また、ローグワン(一匹狼)を名乗るこのチームの意思を汲み、宇宙空間からの支援をするために駆け付けてくれた味方の艦隊もいる。クライマックスはSFファンタジーを超越し、絶望と、その絶望に挑もうとする人間の美しさが同時に描かれた素晴らしい戦争映画と化しています。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 10点(2016-12-16 21:18:01)(良:2票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS