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シェイプ・オブ・ウォーター

The Shape of Water
2017年【米】 上映時間:119分
ドラマラブストーリーファンタジー歴史ものロマンスモンスター映画
[シェイプオブウォーター]
新規登録(2017-11-25)【皐月Goro】さん
タイトル情報更新(2024-10-08)【イニシャルK】さん
公開開始日(2018-03-01)


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監督ギレルモ・デル・トロ
キャストサリー・ホーキンス(女優)イライザ・エスポジート
マイケル・シャノン〔1974年生〕(男優)リチャード・ストリックランド
リチャード・ジェンキンス〔男優・1947年生〕(男優)ジャイルズ
オクタヴィア・スペンサー(女優)ゼルダ・フラー
ダグ・ジョーンズ〔男優〕(男優)不思議な生きもの
マイケル・スタールバーグ(男優)ロバート・ホフステトラー博士
ローレン・リー・スミス(女優)イレーヌ・ストリックランド
ニック・サーシー(男優)ホイト元帥
デヴィッド・ヒューレット(男優)フレミング
安原義人(日本語吹き替え版)
咲野俊介(日本語吹き替え版)
田野恵(日本語吹き替え版)
魚建(日本語吹き替え版)
伊藤和晃(日本語吹き替え版)
楠見尚己(日本語吹き替え版)
森田順平(日本語吹き替え版)
原作ギレルモ・デル・トロ
脚本ギレルモ・デル・トロ
音楽アレクサンドル・デスプラ
撮影ダン・ローストセン
製作ギレルモ・デル・トロ
配給20世紀フォックス
美術ポール・デナム・オースタベリー(プロダクションデザイン)
その他ジェームズ・キャメロン(スペシャル・サンクス)
イーサン・コーエン(スペシャル・サンクス)
ジョエル・コーエン(スペシャル・サンクス)
アルフォンソ・キュアロン(スペシャル・サンクス)
デヴィッド・S・ゴイヤー(スペシャル・サンクス)
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(スペシャル・サンクス)
ジョアン・スファール(スペシャル・サンクス)
スティーヴ・ワン〔特撮〕(スペシャル・サンクス)
エドガー・ライト(スペシャル・サンクス)
あらすじ
米政府の研究施設で清掃員として勤めるイライザ。彼女は幼少期のある出来事によって声を失っていた。ある日、厳戒態勢の下で施設内に謎めいた生物が搬入される。偶然にもそれを目撃してしまった彼女は以来すっかり魅入られてしまい、監視の目を盗んではラボに侵入するようになる。果たしてその生物の実態とは?そして、それを捕らえた米政府の目的とは?やがて、その生物の行く末を案じたイライザは思い切った行動に出るが…。ギレルモ・デル・トロ監督がメガホンを取り第74回ベネチア国際映画祭の金獅子賞と第90回アカデミー賞の作品、監督、美術、音楽の4部門で受賞したファンタジックなラブストーリー。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2024-04-03)
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【クチコミ・感想(10点検索)】

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4.ギレルモ・デル・トロ監督作品。第90回アカデミー作品賞受賞作品。
デルトロの大好きなモンスターと口の利けない女性との恋を描いたダークファンタジーの傑作。
本作についてデルトロはこのようにインタビューで述べている。Shape of water is shape of love. つまり本作のタイトルであるシェイプ・オブ・ウォーター(水の形)とは愛の形であるということだ。水という物質は様々な形状に柔軟に変化でき、至るところに存在する。それは愛にも当てはまる。デルトロは愛も地域や民族、宗教、言語、性別など様々な壁を越えて存在する普遍的なものではないかという可能性を本作を通じて、我々に提示したのではないだろうか。そのメッセージを”水”を象徴物として用いて素敵なおとぎ話に内包させ、愛が枯渇した現代社会に届けたのだ。その手腕は実にあっぱれだ。現代社会へのメッセージ性も強く込められているため、アカデミー賞を獲ったのも納得である。
その表現方法も秀逸であった。時代は1962年冷戦下のアメリカ。アメリカとソ連が対立し世界中を巻き込んだ混沌の時代である。そして浮き彫りになるマイノリティーと権力者の対立構造。声の出ないイライザや政府の研究の捕らえられた半魚人をはじめするマイノリティーと対照的に高級車を乗りこなす当時の理想の姿であった役人ストリックランド。時代背景と、とりわけこの対立構造が作品の根幹をなしている。話の中心はイライザと半魚人の恋だが、外見が違うからこそ半魚人の心に潜む愛情がより強調されるのだ。
俳優陣の演技や映像、音楽も抜群である。特にアレクサンドル・デスプラの音楽は幻想的な本作の質を高めていると感じた。度々出てくるエロ・グロシーンは賛否両論あると思うが、自分的にはあまり気にならなかった。

愛の可能性や多様性をデルトロ流の世界観に乗せて届けた一作。今まさにトランプ政権下のアメリカから圧力を受けているメキシコの生まれであるデルトロ自身もある種マイノリティーの1人であるというのはでき過ぎだろうか。 whoopiさん [映画館(字幕)] 10点(2019-09-17 02:01:27)(良:2票)

3.《ネタバレ》 やられました。
最後、泣きました。
この作品は一筋縄では行かないです。

カメラワーク、画面処理の流麗な流れ等、ウエルメイドな
往年のハリウッド作品を彷彿とさせるつくりでうっとりさせますが、
描いてる内容は非常に異端・異形。

サスペンス演出も堂に入ってて、そんじょそこらのアクション・サスペンスもの
を完璧に凌駕してます。

女主人公の孤独な心情を表現する部分に若干のオーバーアクトを感じないでもないですが、
体当たり演技も含めて称賛に値します。
隣人役も主人公を助けるステロタイプな演技で鼻についていたのですが、
行きつけのダイナーで、あるカップルを人種差別した店の主人をなじる
場面で一気に好感度が増しました。

最後の場面、傷が治って声が出るのかなと思っていたら、その予想の上を行く展開に
「いやあー、映画でしかできないカタルシスですね。またご一緒に楽しんで
まいりましょう」と一人悦に入り、そして、鼻をすする音が隣の女性客に
聞かれたかなと心配しながら延々と続くエンドクレジットタイトル
を見つめていたのでございます。

ラストシーンが隣人の画家のこうあってほしいという妄想を描いたラストでないことを祈りながら、
謹んで10点満点を献上させていただきます。 大通り・ヘップバーンさん [映画館(字幕)] 10点(2018-03-10 15:57:59)(良:4票)

2.文句なしの10点! 「パンズラビリンス」がこの監督の最高傑作だと思っていたが上書きされました。基本的には愛の物語だが恐怖、エロ、グロが綯交ぜとなり、ざらっとした描写が良。大人の「美女と野獣」か。 kaaazさん [映画館(字幕)] 10点(2018-03-03 22:30:27)

1.なんて醜いんだろう。なんて悍ましいんだろう。なんて妖しいんだろう。
そして、なんて美しいんだろう。

ファーストカットからラストカットに至るまで、すべてのシーンにおいて、あらゆる形容が感嘆と共に押し寄せてくる。終始一貫して、ギレルモ・デル・トロ監督の「偏執的」な愛と狂気が渦巻いている。
いわゆる「怪獣映画」を好んで、古今東西の色々な作品を観てきたけれど、あらゆる怪獣映画の魂を引き継ぎ、それでいてそのどれとも異なる類まれな作品と成っていることは間違いない。

その創成期より、怪獣映画にはそれを生み出す「人間」のあらゆる“業苦”と、社会の“歪”が込められてきた。
「怪獣」たちの姿は、苦しみ、怒る我々人間たち自身の権化と象徴だった。
だからこそ、僕たちは、作り物の怪獣が織りなす恐怖や悲哀に、恐れおののき、心を揺さぶられてきたのだと思う。

この醜く、美しい相反する形容が同時に存在する映画が素晴らしいのは、そういった怪獣映画の真髄を真正面から組み込みつつ、時代と社会を超えた映画世界の中で、現代社会の怒りと悲しみを訴えているからだ。

この現実世界に「強者」は存在しない。
大国を動かす権力者も、長者番付のトップに君臨する金持ちも、絶対王者の格闘家も、只一人で完全無欠に生きられる人間など居ない。
この映画の人間描写はそのことを如実に物語る。
声を持たないヒロインも、ゲイの隣人も、黒人掃除婦の友人も、権力者に使い捨てられる敵役も、そして“異形の君”も、この映画に登場する誰もが「弱者」であり、何かに寄り添って、必死に生きようとしている。
“ゆで卵”一個の悦びに生きる価値を見出し、耐え難い苦しみから抜け出す勇気を得るのだ。

彼らのその姿は、とても脆くて儚いけれど、あまりにも愛おしい。
社会が勝手に貼り付け、押し付けたレッテルと価値観を超えて、ただ「存在」し続けることの勇気と愛を堂々と示したこの生命の讃歌を愛さずにはいられない。 鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 10点(2018-03-02 23:40:46)(良:1票)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 66人
平均点数 6.74点
000.00% line
123.03% line
200.00% line
323.03% line
434.55% line
557.58% line
61624.24% line
71624.24% line
81015.15% line
9812.12% line
1046.06% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.66点 Review3人
2 ストーリー評価 6.66点 Review6人
3 鑑賞後の後味 6.85点 Review7人
4 音楽評価 7.80点 Review5人
5 感泣評価 6.20点 Review5人

【アカデミー賞 情報】

2017年 90回
作品賞 受賞 
主演女優賞サリー・ホーキンス候補(ノミネート) 
助演男優賞リチャード・ジェンキンス〔男優・1947年生〕候補(ノミネート) 
助演女優賞オクタヴィア・スペンサー候補(ノミネート) 
監督賞ギレルモ・デル・トロ受賞 
脚本賞ギレルモ・デル・トロ候補(ノミネート) 
撮影賞ダン・ローストセン候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)アレクサンドル・デスプラ受賞 
音響効果賞 候補(ノミネート) 
美術賞ポール・デナム・オースタベリー受賞 
衣装デザイン賞 候補(ノミネート) 
編集賞 候補(ノミネート) 
録音賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2017年 75回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)サリー・ホーキンス候補(ノミネート) 
助演女優賞オクタヴィア・スペンサー候補(ノミネート) 
助演男優賞リチャード・ジェンキンス〔男優・1947年生〕候補(ノミネート) 
監督賞ギレルモ・デル・トロ受賞 
脚本賞ギレルモ・デル・トロ候補(ノミネート) 
作曲賞アレクサンドル・デスプラ受賞 

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