みんなのシネマレビュー

愛しのアイリーン

2018年【日】 上映時間:137分
ドラマサスペンスコメディロマンス漫画の映画化
[イトシノアイリーン]
新規登録(2018-09-24)【目隠シスト】さん
タイトル情報更新(2023-10-27)【イニシャルK】さん
公開開始日(2018-09-14)


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監督吉田恵輔
キャスト安田顕(男優)宍戸岩男
ナッツ・シトイ(女優)アイリーン・ゴンザレス
河井青葉(女優)吉岡愛子
福士誠治(男優)正宗
品川徹(男優)宍戸源造
田中要次(男優)竜野
伊勢谷友介(男優)塩崎裕次郎
古賀シュウ(男優)斎藤
木野花(女優)宍戸ツル
脚本吉田恵輔
撮影志田貴之
製作河村光庸
企画河村光庸
プロデューサー河村光庸(エグゼクティブプロデューサー)
あらすじ
宍戸岩男(安田顕)は、田舎で老齢の両親と暮らす四十男。勤務先の同僚女性(バツあり子持ち)に恋心を寄せるものの上手くいかず、半ばヤケになった岩男はフィリピンで嫁を買うことに。選んだフィリピーナの名は、アイリーン(ナッツ・シトイ)。嫁と共に自宅に戻った岩男であったが、なんと父親の葬儀の真っ最中。激怒した岩男の母ツル(木野花)は、異国人の嫁に猟銃を向けるのであった…。修羅場、また修羅場の、地獄絵巻エンターテイメント!

目隠シスト】さん(2018-09-24)
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1.《ネタバレ》 原作は連載当時時々拝見。吉田監督の手に合うはずだと確信しておりましたが、想像以上!吉田恵輔節炸裂の、地獄絵巻エンターテイメントを堪能させていただきました。まあ、そのやり口のエグいことエグいこと。修羅場と泥沼のドミノ倒しの中で笑わされる屈辱が堪りません。背徳感?不謹慎感?心が痛いのに気持ち良いから不思議。自分はMだったのかと困惑するばかりです。もうね、お話は基本的に滅茶苦茶なんですよ。暴走と迷走だらけ。でも、行動原理は“幸せになりたい(幸せにしたい)“。誰もが望むこと。何の問題がありましょうか。それが地獄へ続く田舎道という恐ろしさ。どうにもなら無い現実から性欲で逃避。いや、性欲こそが人生。アイリーンの場合は“お金“と言い換えてもいいでしょう。自己嫌悪と自暴自棄で、もうどうにでもなれってか?そりゃどう転んでもハッピーエンドなんて無理ですやん。そこに愛は有るの?なんて問い掛けが、これほど陳腐に感じるドラマがあったでしょうか。勝手に決めろ、自分で考えろと、突き放されているようでヒリヒリします。私が思うに、アイリーンに対して何らかの激情が岩男にあったのは間違いないでしょう。人殺しのハードルはかくも高いです。己を見失って思いの丈を“アレに彫る“とか、端から見たら完全に狂ってます。一番近い言い方が“愛“なのかなあと思います。“執着“よりも濃い感情。幸せだったかどうかは別にしても、岩男に生まれた意味はあったんだと思いたいです。嫁不足、晩婚化、国際結婚、村社会、格差、偏見、人種差別に、おばさんのくるくるパーマ。ディープな社会問題山盛りで、是非の処理能力が追い付きません。心が乱れて、最早正常な判断が無理なんであります。こんな修羅場ショーにあっても、気持ちがどん底まで落ちないのは、吉田監督には人間に対する肯定が根っこの部分にあるからだと考えます。錯覚かもしれませんが。最後に言っておきたいのが、アイリーンちゃん(ナッツ・シトイさん)が素晴らしいってコト。本年度のオレデミー主演女優賞は彼女で決定です。あと木野花さんの怪演にも特大のグランプリを進呈いたします。もちろん安田顕さんも最高でした。河井青葉さんには殊勲賞を、古賀シュウさんには敢闘賞で如何でしょうか。なお、この映画が文化庁の助成を受けていることに軽い衝撃をうけています。日常生活で気軽に『お◯んこ』って言っても大丈夫な気がしてしまうのが重大な副作用。自分が怖くって仕方がないです。年頃の娘がいるんです。この責任どう取ってくれるんですか。 目隠シストさん [映画館(邦画)] 10点(2018-09-24 06:36:35)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 6.43点
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