みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
8.TVの深夜放送をビデオに撮り観ました。 深夜放送にもかかわらず、日本公開版5時間11分を3週にわたって放映。 当時、中3か高1位だったかな... 全く期待していませんでしたが、未だに、そして今後も自身の生涯最高の作品となることでしょう。 後にVHS版を手に入れましたが、最近ブルーレイ版も出たみたいですね。 自己感想は書きません。当時の新聞に映画寸評欄があり、その切り抜きを保管してましたので、転載しておきます。 ※以降転載... 『スウェーデン映画を代表するイングマール・ベルイマン監督が、今世紀はじめのスウェーデンの地方都市の大ブルジュア一族の生活史に自らの生い立ちを投影させて描いた自伝的作品。 そこに描出される“豊かさ”には、“これが文化だ”とため息のこぼれる思いがする傑作である 評価:満点』 『ベルイマンというと暗く難解な作品を連想するかもしれないが、これは大衆性も十分に備えている。ことに細部描写が見事だ 評価:満点』 【ゆめや】さん [地上波(吹替)] 10点(2011-02-24 20:49:18)(良:2票) 7.《ネタバレ》 ベルイマン監督作品を幾つか観させていただいて、やっと評判の本作を観ることが出来ました。 私が観たのは3時間バージョンの方ですが、構図の美しさにほおとため息が出ました。 ひとつひとつのシーンの完成度の高さに感心しました。 皆さんのお話から、ぜひ5時間のほうも観てみたいです。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-08-29 15:56:10) 6.《ネタバレ》 もうこれは見る前から点数が決まっている。もう何度目かの鑑賞だから、評価が揺るぐこともない。若きアレクサンデルの、死との対話。その何とも美しく、俗っぽく、且つまた示唆に富んだものであることか。それ自体がベルイマン版『ハムレット』、父の死によって全ての転落が始まるという設定が全く同じなんだね。父親が最後に言い残す、『これで亡霊が演じられる』というせりふの含みの大きさよ。この換骨奪胎振りに、ひたすら感服。 でも今回は3時間バージョンでの鑑賞。ずいぶん重要なエピソードが落ちているなあ、という印象。何より最初のひたすら無駄に長い(これほめ言葉)饗宴場面が切り捨てられるのは痛い。養父の娘たちの亡霊たちの登場がないと、いろいろ説明がつかないんじゃないかな。『ハムレット』が父親の死によって上演中断されたあと、落ち目になった劇団が『十二夜』を上演している場面もカット。『ハムレット』と『十二夜』って、シェイクスピアのキャリアの中でも執筆時期が隣接していると推測されている。その結びつきはベルイマンの中では結構重要だったはず。 とか何とか文句は言ったが、3時間版でも十分魅力は楽しめる。でも、やっぱりこれは、5時間でないと。(といいつつ、今回みたいに忙しいと、きっと3時間の方をまた選んでみてしまったりするんだろうな。) 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2007-09-29 00:12:22)(良:3票) 5.《ネタバレ》 「サラバンド」を後年撮っているとは言え、この作品でベルイマン自身の「大河ドラマ」はここに完結した、と言ってもいいでしょう。教会関係者の子供として生まれた彼は幼い頃からキリスト教の厳格な定義に向き合った生活を余儀なくされた事で「絶対的な神」の存在に対して疑問を常に抱き続け、その存在意義を模索し続けた映画人生でありました。ある意味亡霊の見える少年アレクサンデルは下の方が述べておられるようにベルイマン自身の投影に他なりません。ラストシーンでアレクサンデルは自分を苦しめてきた養父の亡霊に生涯付きまとわれる事を感じます。これは彼自身が妥協という意味ではなく、キリスト教徒として生まれた人生に対する悟りのようなものを体感したからではないかと私は思ったわけです、ハイ。5時間版DVDがでたこともあるし、ぜひ皆様にも堪能していただきたい。小難しい話ではなく下手なサスペンス映画よりも断然面白い。特にオープニングの映像表現と養父との生活が始まる三部からの流れは圧巻!文句なし。 【Nbu2】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-09-14 11:39:40)(良:1票) 4. 【GTR】さん 10点(2003-09-21 01:12:20) 3.5時間という長尺ながら、エクダール家の人間模様をファニーとアレクサンデルといった子供の視点で描いた壮大絵巻。休憩さえ不要に思えるほど、見入ってしまう魔力を秘めた傑作だ。始まりのエピローグからして素晴らしい。アレクサンデルの臆病なところ、幻影を見るところなど台詞ではなく、行動、しぐさで内面性をそれとなく表現している。短いが、最初にアレクサンデルの人間性を描いたおかげで、すんなり映画に入っていける。たしかに、第一部「エクダール家のクリスマス」は大所帯エクダール一族の紹介がメインでさらにスローな展開も相まって、若干だれるところもあるが第三部以降はテンポも良くなり、愛憎も絡み一気に見られる。見終わった後の余韻がこれほど心地よい映画も珍しい。まさに後世に残すべき映画だ。 【ゆたKING】さん 10点(2003-03-11 20:55:30) 2.文句なし。それぞれの演技力がずば抜けている。ひとつひとつのカットが美しい絵画のようなのだが、どこかリアルだ。古典文学のような、崇高ささえ感じる。無駄を省いた台詞。見せる。見せられる。5時間があっという間に過ぎた。もう一度観るだろう。 【さざなみ】さん 10点(2002-12-18 19:35:13) 1.孤島に持っていくべき、ただひとつの映画(笑)。絵がカンペキ。構成がカンペキ。長く楽しめる(苦しめる?)。ファニーが可愛くないのを除けば、文句のつけようがない。 【エスねこ】さん 10点(2002-09-01 23:57:29)(良:1票) (笑:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS