みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
15.《ネタバレ》 素晴らしい! 光、影、霧、ロシア人の顔のアップ、哲学的な台詞そして、とりわけ、水の描写。 映像詩人タルコフスキーの傑作である。 (実際、昔、ロシアあたりに隕石、落ちたよね?有名な話だと思うけど・・) ゾーンは、悟りを開いた者のたどりつける場所のようだ。 こういうテーマで描くって、作家の野心の極みだよね。 そういう映画が、民主主義の映画から出てこないで、ロシアから出てきたのが、興味深い! あの超名作「2001年」より言ってることが明確であるし、思わせぶりじゃない。 唸るのは、哀しい現実を歌った弟がゾーンに殺され、探しに行った兄が 弟の死を知り、絶望の変わりに、お金持ちになり、自殺してること。 寒いロシアでは、物質文明の楽しみより、人生についてグダグダ語って、酔い潰れちゃう文化なんだろうね。 「崇高な思い」を持って、欲にまみれず、生き抜いたが、死ぬ前にこれで良かったのか、とか言ってるような映画。 深い! 【トント】さん [DVD(字幕)] 10点(2023-11-23 23:00:36) 14.《ネタバレ》 はじめは何度寝そうになったことか!!しかし、ゾーンに着いてからはまばたきをすることすら惜しかった!ゾーンに魅せられた男たちの、絶望と希望のピクニック。まず、今のハリウッドでは絶対に作れない映画。CGを使いたくなるような設定なのに、一切それを使わずに観る者の想像力でゾーンを描かせてしまう!!ゾーンを映像化してしまう方がよっぽど楽であろうに、観るものに強烈に想像させてしまう演出・演技・構成は脱帽としか言いようがない。「ゾーンは一見きまぐれのようだが、行く者の精神そのものだ」という台詞に象徴されるように、これは観る人間の深層心理を映像化したものである(そんなことがまさかできるとは!)。ハッキリ言って単なる原っぱと廃墟なのに、あんなに緊迫感があって、観客を引きつけてしまうなんて、信じがたい。役者の演技と監督の演出で、廃墟がまるで生き物のように思えてくるのはなぜ? 久しぶりにスゴい映画に出会っちまった。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-18 20:35:57) 13.草むらを掻き分け、そっと川底を覗き込んだ、幼少期の狩猟体験をどこか想起させる。ノスタルジーをかきむしられた。 【カリプソ】さん [地上波(字幕)] 10点(2006-12-18 17:18:11)(良:1票) 12.ストーカーの言う事を聞かずに、ずんずんと一直線に部屋まで行こうとして、ゾーンの怒りを買うシーンが見たかった。ハリウッドかどこかでCG使いまくりでリメイクして欲しいような・・・。まあ、この映画の美しさ、奥深さを超える事はあり得ないでしょうけど。 【風える】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-10-01 01:19:30) 11.CSでタルコフスキー監督特集があり、何気なく観たところ・・・ 雷に打たれたようなショックを受けました。 野原が、廃墟が、監督の手にかかるとここまで張り詰めた美しさを放つとは! 映画を観続けて良かったとしみじみ思える名作。 私の人生のベスト映画のひとつ。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2006-05-24 20:55:22) 10.学生時代初めて観たときには、それはそれは強烈な印象を受けました。衝撃でしたねえ。これでもかと言わんばかりに展開していく画面に釘付けになり、下手な解釈なんてする気も失せました。眠気どころか至福の時間でした。中年になった今ではさすがにこの手の「哲学的」(?)作品に触手が伸びることはなくなりました。映画に限らずロシアの芸術作品は、若いうちに体験しておくべきです。いま20代の皆さん、ぜひご覧あれ。 【バッテリ】さん 10点(2004-01-15 20:16:34) 9.この映画の主題は二つある。一つはタルコフスキー映画全般のテーマである「時間」である。それは、ストーカーの家のテーブルにあるグラスが揺れるシーン、長回しで淡々と撮った前半の滑車で走るシーン(観る者はストーカーたちと同じ時間を共有させられてしまうのがおおきなポイント)や、後半、トンネルを作家が歩く場面(すさまじい時間の緊張が伝わってくる)、そして三人が、肉挽き機から難を逃れて、砂が敷き詰められた部屋に到達して、休む場面などで象徴されていると思います。こういった場面から分かるように、この映画での時間の次元の中心は過去の回想ではなく、現在進行形の時間の流れである。それをタルコフスキーお得意の水の描写を絡ませながら描いている。この水の描写で特に印象的なのが、望みが叶えられる部屋に入ることを断念し、座り込む三人の前で降り注ぐ癒しの雨である。そして、もう一つの主題は現実主義と理想主義の対比であろう。ゾーンという理想主義が渦巻く場所にしか自分の生きる意味を見出すことのできないストーカーは、同じような不幸な人間をゾーンへと導くことで生きる目的、一種の優越感を感じている。しかし、ストーカーの妻はゾーンにいくストーカーに嫌気がさしており、現実的な生活を望んでいる。妻は夢が叶うゾーンを否定し、普通の生活は苦しいけれど、そこに一筋の幸せがあると思っている現実主義の人間である。そこに理想と現実の対比があると思われるのだ。それはまた徹底的なリアリズムで描かれたストーカーの家と幻想的で不思議なゾーンの対比でもあるわけである。そして圧巻なのは、最後、こんな絶望的な世界に舞い降りた一筋の光 それが娘の超能力である。この奇跡はは一瞬、歩いているかのような錯覚を受けた娘のショット(実は肩車してるだけであるが)というこれから起こる奇跡の暗示が示されてから発生するわけだが、これによって観る者は救われるわけである。 タルコフスキーはこの映画を通じて、絶対的に非可逆である時間の厳しさを提示したあと、一つの光をみせることで、我々に生きる希望を投げかけているのではないか。 【たましろ】さん 10点(2003-11-06 23:40:04)(良:3票) 8.本当に、思わずひれ伏したくなる圧倒的素晴らしさ。わけぁりな男たちが、奇妙な森と廃虚を延々と彷徨うだけの展開のなかに、当時の社会主義政権下では御法度だった「超越者=神」をめぐる神学的主題を繰り広げる。それも、土・水・火・風という四元素による豊かなイメージとともに。…タルコフスキー、なんでアイツやアイツやアイツらよりも早死にしちまったんだ! 【やましんの巻】さん 10点(2003-08-27 15:55:30) 7.中学の時始めて見た、単調で意味がわからん駄作と思ったがインパクトは残った、綺麗な絵が多かったが芸術なのかはいまだ解らないただ俺には反原子力の様な社会的問題の一般化を目的にしたメッセージが多分に感じられた、 今無性に見たい映画 【エタクローム】さん 10点(2003-06-10 00:26:45) 6. 【こんちゃん】さん 10点(2002-11-17 21:42:41) 5.未知なる世界ゾーンを中心とした個性豊かな3人の人間劇は、糸がピンと張ったような緊張感が漂う。願望と本質の違いに翻弄される者達。かつてこれほど、人間の内面をさらけ出した映画があっただろうか。映像、ストーリ、メッセージ性、申し分のない大傑作。感覚に直接訴えかける映像、単純な話でありながら深いテーマをもつ。私に映像美たるものを教えてくれた記念的作品。未だ、これを越える衝撃を味わえないでいる。 【ゆたKING】さん 10点(2002-11-16 08:30:21) 4.日本の黒澤さんの作品と並んで、今後も残る作品です。筋は確かに難解というか、わからないままに、見る人の解釈にまかせる映画。映像とその感覚を味わう映画です。理屈ではありません。 【辛口】さん 10点(2002-11-10 20:24:24) 3.映画館の大スクリーンで見てみたい。(テレビ、ビデオでしか見たことがないので。) 【taka】さん 10点(2002-09-24 21:58:51) 2.20世紀の映画の最高傑作の一つ。映画でしか表現できない事を表現し、なおかつ、映画では表現できないはずのことをも表現している。SFとしてみた場合でも、原作を超えた数少ないSF映画。聖域としてのゾーンの描き方、その美しさには息を飲む。侵してはならない場所へ侵入することへの畏怖と緊張感。画面には何も映っていないのに、明らかにそこに何かがあるということを鑑賞者に感じさせるその表現力。このリアリティはどんなにハリウッドがデジタル技術を駆使しても永遠に実現できない。そしてタルコフスキーのすべての映画に流れる「信仰」ということへの一貫した問い。とにかく、これが映画だとすれば他の多くの映画は映画に成れず、他の多くの映画が映画だとすれば、この作品は映画を超えている。 【とびお】さん 10点(2002-08-02 00:51:49)(良:3票) 1.哲学SF.すべてのカットが信じがたく美しい。 【ピカール】さん 10点(2001-12-03 14:05:15)
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