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House of Flying Daggers
(十面埋伏/Shi mian mai fu)
2004年【中・香】 上映時間:120分
アクションドラマラブストーリーアドベンチャーファンタジー時代劇歴史ものロマンス
[ラヴァーズ]
新規登録(2004-05-23)【きのすけ】さん
タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
公開開始日(2004-08-28)


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監督チャン・イーモウ
演出チン・シウトン(アクション監督)
キャスト金城武(男優)ジン
チャン・ツィイー(女優)シャオメイ
アンディ・ラウ(男優)リウ
東地宏樹ジン(日本語吹き替え版【ソフト】)
魏涼子シャオメイ(日本語吹き替え版【ソフト】)
池田秀一リウ(日本語吹き替え版【ソフト】)
一城みゆ希牡丹坊の女将(日本語吹き替え版【ソフト】)
宮内敦士ジン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
坂本真綾シャオメイ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
井上肇リウ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤田淑子牡丹坊の女将(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
池田昌子[声]頭目(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本リー・フェン
ワン・ビン[脚本]
チャン・イーモウ
音楽梅林茂
撮影チャオ・シャオティン
製作ビル・コン
チャン・イーモウ
配給ワーナー・ブラザース
特撮アンジー・ラム(視覚効果スーパーバイザー)
ヴィクター・ウォン[特撮](視覚効果スーパーバイザー)
アニマル・ロジック社(視覚効果)
メンフォンド・エレクトロニックアート&コンピュータデザイン(視覚効果)
衣装ワダエミ
字幕翻訳太田直子
日本語翻訳佐藤恵子(日本語吹き替え版【ソフト】)
その他アニタ・ムイ(献辞)
ワーナー・ブラザース(提供)
テレビ朝日(提供)
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3.《ネタバレ》 男2人・女1人の「三角関係」ドラマは、“誰に感情移入できるか”じゃなく、3人のいずれにも感情移入できる…というか、いずれの心情をも理解できるか否かが大事なんんだと思う。愛する者、愛される者、愛されなかった者、それぞれの苦悩や歓喜、とまどい、揺れ動く想い…。そんな3者それぞれの“立場”を、観客はハラハラしながら、切なさに涙しながら、その行方をただ見守っていく。そして、一方的なハッピーエンドなどあり得ない(2人の恋が成就した時、そこには、かならず1人の“敗者”が残される…)という「真理(!)」を体現するがゆえに、すぐれた「三角関係」ドラマは、ぼくたちに《愛》というものの甘美さと残酷さを「経験」として与えてくれるのだ。

…ぼくはこの映画の、チャン・ツィイーに、金城武に、とりわけアンディ・ラウに、心から魅せられた。彼らのいずれをも、ぼくは人間として「共感」できたのだった。それは、CGとワイヤー操作を駆使したどんなに華麗なアクションシーン(たとえそれらが、あの素晴らしいキン・フー監督の『山中伝僖』や『侠女』をより精巧に“再現”したものだったにせよ)よりも、はるかに息詰まり、胸を高鳴らせ、眼を逸らせない、男と女と男の情念の闘争劇を繰り広げていた。確かにあざとく、作り過ぎの陰謀をめぐるストーリーでありながら、彼ら3人の「愛」をめぐるドラマこそが見る者を圧倒するのだった。

このような「人間(の愛)」を、チャン・イーモゥ監督がかくも正面きって描いたことなどなかったはずだ。イーモゥの映画は、これまで常に「人間」など物語の、あるいは映像(…彼の映画を見ていると、いつも「はじめに映像ありき」という倒錯した想いにとらわれてしまう。あの色彩も、あの構図も、すべてが空しいまでに美し過ぎる)のための“手段”でしかない。なるほど、彼は「天才的」な映像の作り手であり、物語の語り手かもしれない。しかし、そこには、「人間」がいない。つまり、「愛」がないのだった…。

そんなイーモゥが、ついに「人間(の愛)」を描いた。相変わらず審美的すぎる「美しい画」の洪水のなか、それでも確かに「人間」の息づかいが聞こえてきた。
…それゆえ、ぼくはこの映画を愛する。

やましんの巻さん 10点(2004-09-24 20:10:59)(良:1票)

2.久しぶりに映画館で観たんやけど、やっぱいーわ映画館は。ついでにこの映画もめちゃくちゃおもろく感じてもーた。迫力あったし、映像も綺麗し、なんかね各シーンが、いちいち決まってて、かっこいーねん。特にチャン・ツィイー、最初の登場シーンからゾクゾクさせてくれるほど決まってる。なんか綺麗とかだけじゃないんよねー。思わず彼女の動きをずっと観てしまう、動きやしぐさに魅力がある。他の俳優さんも、かっこいーんだけど、前半はずっと彼女のアクションにしびれっぱなしやった。そして敵の強さもさることながら、自由自在に飛んで敵を打つ飛刀、これが、またトリッキーでしびれたわ。賛否両論あるストーリーやけど、先はなんとなくわかるんやけど、伏線のはりかたの演出が好きなんで、のめりこんだし俺はとにかく映像がよかったので、もうそれだけでおもしろくて。ただ一緒に観た友達は涙目やった。なんか、チャン・ツィイーに感情移入してもーたみたい。気持ちなんとなくわかるらしい。俺はやっぱり女って勝手、とちょっとひいてまう。だから家のテレビで観たら、評価は低くなるかも。たぶん。半年くらい映画館行ってなくて、中国系のアクションやファンタジーが好きならオススメ。<ここからネタバレ>アンディ・ラウは個人的に好きで、「インファナル・アフェア」といい、これといい、一見嫌な奴って役ってのが多いんで、がんばってるなって思う、で単なるストーカーと思われるのはちょっとせつないんで、違う見方をしてみた。仲間を抜ける彼女を殺そうとしたのは、自分を裏切るのと、抜け人には死という組織の掟もあり(それに近い台詞もあったよーな)、敵とともに抜ける仲間は殺さなければならないという私怨以外の観念もあると思う。だから彼もつらかったのだと。この世界は現代とは違って、大儀のためには己の心も捨てなければならない世界であり、彼は金城みたいに自由ではなかったのだ。彼女は恋人でもあり命をかけた同志でもあったのだ。愛情を超えたつながりがそこにあって戦争で敵と逃げるという行為は、幸せになれよって簡単に身をひけない(彼女もそれはわかっていた)。彼女が男でラウと友達という設定ならもっとわかりやすくて、ストーカーとは思われてないかも。だから単なる現代人の浅はかな執着心だけでするストーカー行為とはちょっとニュアンスが違うと思わせてくれ~い。 なにわ君さん 10点(2004-09-14 15:18:53)

1.《ネタバレ》 美しい風景と衣装を用意したスペクタクルな空間をロングショットで捉え、あとはアップの切り返し、その連続という演出には、「HERO」もそうであったが、相当辟易する。■ただ「HERO」のように肩に力が入っていないせいか、例えば竹藪のアクションシーンなど、結構、面白く、CGと実写がなじんでいない安っぽさも含めて、いい意味でBアクションの面白さは堪能できる。ただ、やはりチャン・イーモウはメロドラマの撮れない人なのだとつくづく思う。■とりわけ、クライマックスに至るチャン・ツィイーの逡巡を、美しい風景の中に佇むツィイーのロングショット、というフォトジェニックな瞬間にしか切り取れず、さらに金城武のもとに駆け出す姿を、ジャンプカットによってでしか演出できなかったのは、まさに致命的。■さらに、金城の単調な演技にもよるのだろうが、彼がツィイーに恋しているのかどうかよくわからない、わからせないのも、どうなの?■と、はっきり駄目な映画、美しい風景だけの絵はがき映画、なのだけれど、ただ、ただ、チャン・ツィイーが素晴らしい。■彼女がこの映画の中で唯一ドラマを演じる。憎む、恋する、迷う、喜ぶ、…様々な複雑な想いが、その美しい表情に交錯し、宙を舞い、そして雪の上にすっくと立ち上がる。それだけで充分。彼女だけで充分「映画」。もう何もいらぬ、オッケー。 まぶぜたろうさん 10点(2004-09-06 15:41:45)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 134人
平均点数 5.96点
010.75% line
110.75% line
242.99% line
375.22% line
485.97% line
52216.42% line
63828.36% line
73425.37% line
8139.70% line
932.24% line
1032.24% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.30点 Review13人
2 ストーリー評価 4.22点 Review18人
3 鑑賞後の後味 4.93点 Review15人
4 音楽評価 5.50点 Review16人
5 感泣評価 3.64点 Review14人

【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
撮影賞チャオ・シャオティン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2004年 62回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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