みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(2点検索)】
4.《ネタバレ》 反戦というよりかは“戦争の風化”の方に重きを置いているように思いました。この一点というか、“関心を持つ”ということには非常に共感をするのですが、ストーリーは恐ろしく説明的で、相変わらず三浦春馬は爽やかミュージカルを絶賛公演中であるし、ラストの方は激甚なカオス状態であるし、僕には見るに堪えない出来でした。映画を観るなら、原作者の生い立ちも見ろと言いますが、百田尚樹はどうもいけ好かないのはなんででしょうかね。彼は何かを分泌しているのでしょうかね。週刊誌は相変わらず反日が大好きなようで、テレビはこぞって戦後70年特番の嵐で、雁首揃えて中国、韓国は歴史問題に拘泥するわ、政府は集団的自衛権を抑止力だと言い張るわで、戦争問題が経済問題やビジネスの隠れ蓑となってしまっているのは本当に悲しく思います。どちらにせよ、これ観て、戦争に少しでも関心を持って、原爆ドーム行くなり、おじいちゃんに話聞くなりして、感動の涙も忘れるくらいのただただ恐ろしいだけの先の戦争の記憶について目を逸らすことなく、考えることに繋がるのならば、この映画の価値も生まれるのかなと思います。 【うー】さん [地上波(邦画)] 2点(2015-08-16 02:15:18)(良:1票) 3.《ネタバレ》 昭和の左翼全盛時代では「特攻は無駄死にだった」と否定的にとらえるのが普通でした。でも近年は米軍資料が公開されてきて、米海軍に予想以上の損害を与え恐怖を呼び起こしていたことが明らかにされています。日本の戦争映画であまた製作されてきた“特攻もの”ですけど、本作では「腕は立つけど海軍いち臆病な戦闘機パイロット」というキャラを主人公に持ってきたところが目新しいんでしょうか。でもその宮部久蔵はとても疑問が多いキャラであります。この映画を観る前は「臆病」というのは「無茶な戦闘はしない」という意味で使われていると自分は思っていたんですが、それが全然違うんです。映像で見る限りでは敵味方入り乱れて空戦が戦われている最中に彼は戦闘空域を離れてただ見ているだけだったんです。彼は三機編隊の編隊長のはずで、部下が空戦しているのにそれはないでしょう。第二次大戦を生き抜いたエース・パイロットたちは「空中戦では慎重かつ細心に徹して決して不利な状況では戦わない」を鉄則としていたから空戦に勝利して生き残ったわけですが、それは決して逃げていたというわけではないのは当然のことです。こんな部下を見捨てるような人間をまるで良心的なヒーローとする原作者の感覚は、なんかおかしいんじゃないかと感じました。そしてこれはあくまで映画としての問題ですが、うすーい脚本のせいでこの宮部という人の人物像がさっぱり伝わってこないのも困ったことです。 観終わっての感想は、ちょっとカネをかけたTVの二時間ドラマだったということに尽きます。戦時中の話と現代をシンクロさせながらストーリーを展開させるというのは最近の邦画では頻繁に使われる手法で、「またこれか」とため息が出るばかりです。登場人物たちの会話は妙に説明口調のセリフばかりで、ここら辺もTVドラマ臭さが滲んでいます。そういえば原作者は放送作家上がりだそうですから、ある意味納得です。後半の宮部が戦死してからの展開がまた安易で、宮部の妻子の流転は懐かしの50年代新東宝メロドラマを観てるような錯覚に陥りました。 空戦シーンはほぼ100%CGですが、なんか妙に実感がなかったです。これはたぶん航空機に詳しいCGスタッフが参加してなかったからでしょう。ここは同じCGでも、最近量産されているロシア製独ソ戦映画の空戦シーンの方がはるかにリアルです。艦船にいたっては雑誌の付録についているCGムーヴィーと大差ないレベルでした。CG担当は最近『シン・ゴジラ』で話題の白組ですけど、しょせん彼らでもカネをケチられたらこんなもんでしょう。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2016-09-22 22:51:35) 2.え、それで終わり? というのが正直な感想です。「誰よりも命を惜しんだ主人公はなぜ特攻に志願したのか?」という宣伝に惹かれ映画館に行きましたが、なぜ特攻に志願したのかが全く描かれずに終わっていたので拍子抜け。まるで「密室殺人事件の犯人は誰だ?」という宣伝文句の映画を観に行ったらトリックも犯人も皆目わからず迷宮入りでしたチャンチャン、てな映画を観た気分です。脚本がいけないのでしょうか? 原作(未読)も同じなら原作が悪いのでしょう。思想信条とか関係なく、純粋に一つの作品としてつまらないです。時間とお金を無駄にしたと思える少ない映画でした。役者の演技で+1、CGで+1、計2点献上。 【金子淳】さん [映画館(邦画)] 2点(2015-08-13 17:25:06) 1.無駄に氾濫する説明台詞に、その会話が始まると同時に鳴り出す説明調のBGM。 このパターンが全編にわたって続く。 おまけに語り手自らが感傷に溺れきったナミダナミダの鬱陶しい表情芝居の羅列と、 手とり足とり。これは幼児向け番組か。 思い入れも過剰にキャラクターに寄りすぎのカメラは引くことを知らず、 ダラけた脚本は、省略というものを知らない。 一枚の写真は最後に一度だけ効果的に見せれば十分だろう。何度も見せる気が知れない。 橋爪功の知るはずのない、一夜の帰宅シーンのエピソード。 なぜ、それをあたかも橋爪のフラッシュバックのごとくに視覚化し、 現在シーンの三浦春馬らのショットへ繋げるのか。 ここも、後半の井上真央に語らせればすむだけのシーンだろう。 見せるばかりが脳。見せないことで語るということをまるで知らない。 いくらシネコン映画とはいえ、観客をなめすぎではないか。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 2点(2013-12-26 22:26:51)
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