みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(3点検索)】
10.《ネタバレ》 帰り道に寄った深夜のコンビニで、リキュールとバターピーナッツをレジに持っていき300円を財布から出しながら、「これだと“3分”くらいかな」とか思った。 「時は金なり(Time is money)」そのままの設定と言ってしまえば確かにそう。単純で浅はかな印象も受けなくもなかったが、SF映画として面白いアイデアだとは思った。 実際、設定を生かして映画的に面白い場面は幾つもあった。文字通り生命をかけて「時間」を奪い合うシーンの緊迫感や、すべての人物が25歳の肉体という設定を生かした人物描写には、何に手間をかけている訳ではないにも関わらずオリジナリティが生まれていたと思う。 しかし、この映画の唯一の面白さは、その「基本設定」だけと言って間違いない。残念ながら。 あとは、その面白い設定をことごとく「陳腐」に貶める脚本のお粗末さが目に余る。 “一日”の寿命を稼ぐために日がな働き続ける主人公が、母親の死をきっかけに、非人道的な社会体制に殴り込みをかけるというお話なわけだが、その行動原理自体に説得力が無さ過ぎる。 そして、主人公の行動自体もあまりに場当たり的で、すぐに頓挫し行ったり来たりを繰り返すので、非常にテンポの悪さを感じてしまった。 物語上、主人公らに対して「悪」となるものの存在もとても中途半端。 大富豪として巨万の富みならぬ「時間」を保有するヒロインの父親も、執拗に主人公らを追う時間管理局の捜査官も、非人道的だろうが何だろうが、定められた社会ルールの中で自分がすべきことに人生をかけている真っ当な人間にしか見えない。 結局のところ、映画の中で最も利己的な行動をしているのは他ならぬ主人公たちで、逃避行劇に酔った男女が、何らかの事由があって敷いている特異な社会体制を好き勝手に荒らしまくっているようにしか見えなくなる。 他にもきりがないくらいに突っ込みどころは満載。予告編が伝える内容と本編があまりに乖離してしまっているという「駄作」っぷりも久々に味わった。 脚本の作り込みをもう少し真面目にしてくれたなら、幾分マシな映画にもなっていたと思う。 「ガタカ」を撮ったアンドリュー・ニコル監督の最新SFとして期待高だっただけに、想定外に低レベルに落ち込んでいく映画世界を目の当たりにして、苦笑するしかなかった。 唯一の救いは、ヒロイン役のアマンダ・セイフリードちゃんが可愛らしかったことくらいだ……。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-02-19 01:34:46)(良:3票) 9.《ネタバレ》 常に24時間無い寿命の主人公は、ある日助けた富裕層の男から百年分の寿命を貰う。長寿(大金)を得た主人公は富裕町に行き女性と出会う。お互い惹かれあっていた時警察が乱入、時間を奪われるもヒロインを人質にし脱出に成功、ここまでは良かった。短命と長寿ゆえの苦悩を語り合うシーンなどは哲学的な感じが設定、世界観の手助けもあり引き込まれる。ローンを返し残り寿命90分(少っ!)になるが、凡ミスで時間切れになる無計画母親にクスリとしたが気にしない。 身代金を断る父に絶望し貧民の生活苦を目にし、主人公とヒロインの取った行動は銀行を襲い時間を皆に配ると言うねずみ小僧展開!あれ?そしてそんな彼らを必要に追うのは父でも警察でも無く町のギャング、理由は懸賞金と彼らはたんまり寿命を持ってるから。あれれ?話が変な方向へ。まだ止まらない。素人で襲える程度の銀行を数件落とされた結果『町に時間が溢れ世界が崩壊しそうです』脆過ぎるぞ世界!あ、この時点で私諦めました『この作品、世界観や設定の説明する気無いな』。何故寿命のやり取りができるのか、時計と生体活動がリンクしている仕組み、てか何でそんなシステムが存在するのか等の説明皆無。『説明不要そう言う世界だと認識しろ』と言うスタッフのプレッシャーを感じつつ、時間を盗むべく父の会社へ乗り込む娘。ロビーを歩くパパに堂々と入口から入り声をかける娘。その声に反応し、密集陣形を取り銃を構える十数人の黒服護衛、娘に注意を向けさせ、護衛の一人に変装していた主人公が集団の後ろを取りパパ捕獲に成功。この流れを見てマジで本作をギャグだと思った。盗みに成功し追っ手も何故か振り切るが、手にした時間に一切手を付けず分け与えてしまい寿命が数分の主人公ヒロイン、何故か隣町に行けば助かるので急ぐが時間が無い、僕の時間を与えるから君は生きろ、嫌私の時間を、ああ♪ああん♪とイチャつくバカップル。結局身元認証もせず時間を支給するパトカーのシステムで助かりエンド。ちなみに主人公父の死に陰謀の匂いがしたが説明は無く、それを知る警官も上述の毎日支給される寿命を捜査に夢中で忘れて死亡で大爆笑。 金と命を同一化し『資本格差の非情』さを一層エグく演出しているが、そこを深く描かず『近未来版ねずみ小僧』になりただのB級バカ映画になってしまった、設定説明は無視するとして話をもう少し頑張れば化けたかもしれないだけに残念。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-02-18 00:35:44)(良:2票) (笑:1票) 8.《ネタバレ》 こういう設定勝負な映画って、徹底的にスタッフ同士で議論を交わして矛盾や破綻を殺していって、そのうえで映画として成立させるために最低限必要な情報をどう観客に伝えるかが何より重要なはずなのに、それが全然なされていない。矛盾だらけだから見ていて笑うしかない。発展途上国の命はどうなっているの? それに蓄えがなくなったら即死亡するのだから、もっと社会は(ブレードランナーのように)荒んでいなきゃ駄目だし、民衆の不満を抑えこむのにもっと強権的な政府がなければ駄目なのに、その影すら感じられない。あと、細かいところだけど、事故った車のなかで気を失った主人公のところにギャングが偶然にも現れて、命を盗むあいだずっと二人は目覚めなくて、立ち去ってすぐに「うう~ん」と目覚めるって都合よすぎません? 小学生の劇じゃないんだから。ちょっとアホみたいでした。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 3点(2012-12-06 21:08:59)(良:2票) 7.SFだから何でもありと言えばそれまでですが、それにしても設定が安すぎたと思います。 まず「世にも奇妙な~」に出てくるなら許されるような、チープな腕のタイマーにがっかり。 そもそも「お金」が「寿命」に置き換わっているなら、世界はもっと狂気に満ちて切迫しているはずでしょう。 それなのに、貧民街から出ていく主人公も何かシュッとしているし、熱き魂も感じられないし、違和感ありありです。 ここまでリアリティがないなら最初からゲーム的なアクション作品にしておけばいいのに、中途半端に哲学的なティストを織り込もうとするから、まったくもって潔さがありません。 【午の若丸】さん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2012-12-01 19:47:24)(良:1票) 6.《ネタバレ》 100万年って1万人に100年ずつ配ったら終わりだからそんなに多くはないんだと思うけどね。彼の父親って何だったのか分からないまま(というか、監視局員の彼が父親なのか?)全世界のシステムを崩壊させるほどはないと思った。でも、死なない訳だから全世界の人口がずっと少なければ、このお話は成り立つ訳で、なんにしてもこの映画の世界観があまり読み取ることができなかった。私の観方が悪いのかもしれないけど、ちょっと不親切な映画 【蝉丸】さん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2012-07-21 19:49:19)(良:1票) 5.《ネタバレ》 セットとか車などの小道具の雰囲気からして「一昔前の映画人が考える未来のイメージ」というノリで既にサブい。ストーリーは振り幅の弱さが致命的で、主人公がいつ政府への復讐を決意したのかぼんやり(まあ母親が死んだ時なんだろうが)。この制度がもたらす悲しさや不満はもっと描かないと。ただ、監視局員にキリアン・マーフィを置いたのはイヤらしさ的に正解。だけどこの間抜け感は何なんだ。この国にはこの3人しか刑事いないの?ってくらいザルな捜査網。しかも終盤、凡ミスにて突如死亡。おいおい。監視局と平行して主人公を追いつめるギャング軍団。というかチンピラ。「ラストチャンスだ」とタイムバトルのチャンスを与えてくれる律儀な奴。いざタイムバトルスタート!→全く迫力無し→親父の技でチンピラ瞬殺。などなど、映画を構成する全ての要素を全く活かしきれずに終了。ヒロインのエロさばかり目立つ作品でした。 【HIRABAYASHI】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-03-25 15:11:56)(良:1票) 4.《ネタバレ》 この映画を観る前に言っておく!俺はこの映画の恐ろしさを十分に体感した・・・い・・・いや・・・体験したというよりはまったく理解を超えていた あ・・・ありのまま今起こったことを話すぜ!「俺はSF映画を観ていたと思ったら、いつの間にか主人公たちは銀行強盗を繰り返していただけだった」 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった・・頭がどうにかなりそうだった・・・「どんでん返し」「超展開」とかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・ 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-02-26 11:01:47)(笑:1票) 3.《ネタバレ》 2012.2.18鑑賞。かなり込み合っている劇場を見ると、監督・役者はそれほどメジャーではないながらも、アイデアだけでまだまだ観客を呼ぶことができるんだなと思い、映画の将来に期待を持てたんですが…その期待を裏切る駄作で残念。アイデアは本当に秀逸。「唯一平等だと思われていた時間が、平等じゃなくなる。」その不平等に命を奪われた母。そして、生きることに飽きた一人の富豪。序盤は最高に面白い。設定は違えど、まるで「銀河鉄道999」だ。富豪は走らないなどのアイデアを支えるディテールもよい。しかし、まとめるにはテーマがでかすぎたか尻すぼみで、「トゥルーマン・ショー」や「ガタカ」のようなカタルシスは得られなかった。 【かんちゃんズッポシ】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-02-20 00:36:36)(良:1票) 2.《ネタバレ》 ‶ガタカ”の監督にしてこのずっこけぶり。映画作るのって難しいのね。 テーマがよく分かんないもん。不死を手に入れることの不幸せ、という逆説的な哲学に切り込みそうでいて話が進むにつれて男女の逃避行オンリーになっちゃう。この二人義賊を気取ったボニー&クライドのつもりかもしれないけど、全然違うのは刹那的でないこと。だって奪うのが「生命」なんだもの。強盗を繰り返したってそれは本物の命がけにはならない。だからどきどきもしないし、だらっとした筋運びには閉口しました。 追う側のキリアン・マーフィーの雑魚な扱いもなんとかならなかったのでしょうか。 時間を通貨と同義にするアイデアはいいとしても、そこからイマジネーションを広げられなかった残念・Jティンバーレイク映画です。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2021-11-29 22:31:43) 1.何でそうなってしまった。思わずそう言いたくなる。 設定に3点。 もったいないとしか言いようがない本作。 【ナラタージュ】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-03-12 12:28:30)
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