みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(3点検索)】
5.《ネタバレ》 ジブリのガワだけを被った空虚な作品。ジブリ的記号で映像が作られていますが、絵のタッチをコピりました、ってだけ、それだけ。大粒の涙をぼろぼろこぼす表現など、やってて恥ずかしくないのかな?くらいにそのまま持ってきているものの、スタイルさえ持ってくれば名作になるって訳もなく。 もうありがち過ぎる魔法学校な話ではあるのですが、それでも幾らでも面白く見せる方法ってあると思うんですよね。だけど、ジブリ的記号に依存しているだけで脚本も演出も作画もやっつけ仕事にしか思えないつまらなさ。この物語を面白く見せる工夫というのが全く見られません。 この監督の毎度の欠点でキャラに魂が入っておらず(主役はキキというより千尋のコピーみたい)、魔法学校の世界の描写が異様に狭く(登場人物少な過ぎな上、魔法を見せる事も殆ど無し)、魅力的な絵も乏しく(これまで一切ジブリ作品を見た事がなければ、あるいは魅力を感じる描写が少しはあるかもしれませんが)。 キャラクターデザインを全く別タッチにして、美術ももっとギッチリと細かい描き込みをしていたら、もう少し見られるものになったと思います。 脚本はおばあさんの過去と現在とを中心にして肉付けしてゆけば魅力が出たんじゃないかなぁ。 この監督、ジブリ出身であるという事だけで、どうも作家としての個性や魅力が見えてこないんですよね。『アリエッティ』『マーニー』、そしてこの作品と、キャラクターの生が感じられません。ただセリフを語る絵。固まったスタイルに固執するばかりで「人」を見ようとしていないように感じてしまいます。 そして、ジブリ作品には存在している「絵に宿る魂」が、うわべばかりのこの作品には無い分、前2作よりも更に見劣りするようで。 ジブリが手詰まり気味なんで、ジブリのパチもん大々的に公開しちゃいました、みたいな印象の作品ではありました。 で、話が結局『AKIRA』だったりするんですが、それは原作からしてそうなんでしょうか? 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 3点(2017-07-10 21:10:50)(良:1票) 4.休日のひまつぶしに、子どもと一緒に北米版DVDを英語音声で見ました。英語の吹き替えはもともとキャラクターが西洋人なのでまったく違和感なし。ただ、この内容とキャラであれば、ケイト・ブランシェットとジム・ブロードベンドは完全な無駄遣いでした。彼女たちは、あの支離滅裂なキャラをちゃんと納得して演じていたのだろうか。それにしても噂には聞いていただけれど、予想以上にジブリの「劣化コピーもの」でした。序盤こそ、メアリをめぐる家族関係とかいろいとワクワクする要素があったけれど、魔法学校に行ったあたりからは、ジブリっぽい絵と設定のもとで脈絡なく展開するストーリーにどうでもよくなりました。子どもたちも飽きたようで、1人は途中で席を立って自分の部屋へ行ってしまいました。米林監督、日テレをはじめ巨大資本に囲まれて思うようにできないのも想像できますが、3回目のチャンスでこれは酷いです。幸い、好き嫌いはあるけれど、ここ数年のアニメ映画界は、片渕さん、新海さん、湯浅さんなど中堅どころの作り手が次々新しい表現・作品に挑戦しています。ジブリ1強だったいままでが不健全だったのかもしれません。 【ころりさん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2019-05-15 03:00:52) 3.《ネタバレ》 スタジオジブリがアニメ製作を休止したあと、米林宏昌監督をはじめとしたジブリ出身のメンバーが新たに立ち上げたスタジオポノックの第1作。「魔女、ふたたび」というキャッチコピーもそうだが、魔女になった主人公の少女、箒、黒猫という組み合わせはもろに「魔女の宅急便」のイメージで、それだけならまだジブリがあえてやらなかった二番煎じものをやってみようということで理解できるのだが、ほかにもジブリっぽいイメージのシーンの連続で既視感や既成感がありまくりで、ここまでくればパロディにしか見えず、米林監督をはじめ、スタッフの「ジブリファンはこういうものを求めている。」、「ジブリっぽいものを作っておけば客は来る。」という志の低さが透けて見え、映画で何をどう描きたいかよりも、目先の儲けのことしか頭にないような感じの強い映画になっているのが痛い。登場人物たちにしても魅力に乏しく、主人公メアリの初めて会ったばかりでしかも第一印象が最悪だったピーターを助けたいという行動心理もよく分からない。一応、自分のせいでピーターが捕まったので責任を感じてということらしいのだが、それだけでは行動心理としては弱すぎるように思えてしまう。せめてもう少しピーターのキャラクターを掘り下げていないといけなかったのではないか。それともいっそメアリとピーターの関係を久しぶりに再会した幼馴染とかにすればよかったのではないか。悪役であるマンプルチュークとデイも善良な教師だったのが夜間飛行を見たとたんに悪の道へ走ったと劇中で語られているがちゃんとそこにドラマが欲しかったところで非常に物足りない。それに全体的にストーリーに絡んでいるキャラは少なく、とくにメアリがエンドア大学に迷い込んで最初に出会うフラナガンやほかの生徒たちが事件にからんでこないのは不自然だし、生徒たちに至っては全員が完全にモブキャラ化していて、普通はここに2、3人ストーリーにからむキャラがいるものなのだが、ここにも勿体なさを感じる。よってこの映画はただ筋を追っているだけの薄っぺらさしか感じることができず、最初に書いたような感想になってしまい、同じ題材でも監督や製作会社が違えばとか、元ジブリという看板がなければとか思ってしまう。米林監督が西村Pとポノックを立ち上げたのは、ジブリでの監督経験がある生え抜きということで、ジブリを自分が継承していこうという意図があるのかもしれないが、そのこととこういうジブリもどきは違うと思うし、いきなりプロデューサーと新会社を興すよりはまず、もっと他社でのアニメ製作を経験したほうが良かったような気もする。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 3点(2018-12-20 00:55:05) 2.《ネタバレ》 この作品を2度3度と見返したいか?そう問われたならば答えはNOである。それほどまでに、特に何も感じることのない作品でした。ジブリから離れ、新たなる船出となる記念すべき作品であるのなら、宮崎駿という巨大な影を消し去るべきではなかったのか。キャラ設定しかり、作画構成しかり、セリフ回ししかり、有名俳優の声優起用もそう。どれもこれもまんま、宮崎駿じゃないですか。作り手側が師に対する想いであえてそうしたと言うのならまあいいでしょう。だったらせめて同等、あるいは超えてやるくらいの熱いもの感じさせて欲しかった。既視感、焼き回し、そんな言葉が鑑賞中、ずーっと頭ん中、グルグルと渦巻いてましたよ。特に一番、うわっ!て思ったのは、大叔母さまのあの話し方。いやぁ~ありゃないっしょ!まさに、うわっ!ですよ、うわっ! もしもこの先も、宮崎駿の財産を後生大事に作品に取り入れていくのなら、どうかせめてイミテーションではなく、リスペクトであって欲しい。似て非なるものの誕生を、期待します。 【Dream kerokero】さん [DVD(邦画)] 3点(2018-04-11 21:47:14) 1.《ネタバレ》 『千と千尋の神隠し』では安藤雅司氏はプロデューサーと密約し、 デフォルメしがちな宮崎原画をより現実的な動きにことごとく修正したという。 そうした逸話からするなら、高度に統一された作画クオリティを誇るスタジオではあってもプロの眼でみれば それはいわゆる宮崎アニメとは似て非なるアニメーションなのだろうし、 本作も動画の細部まで見極めれば米林監督独自の差別化、あるいは師匠に対するアンチテーゼというものが見えてくるのだろう。 倒木を跨いで森の奥へと進む少女の動作。恐る恐る箒に跨る動作。 前半部はそういう日常的な動作の感覚を、誇張を抑え丁寧に再現して 見せてくれるが、結局それらもヒロインの魅力を引き立てるビジョンには向かわない。 そして後半、魔法のエフェクトやら光線やらが飛び交うスペクタクルも 一気に陳腐なイメージに堕してしまう。 これは宮崎監督が否定するところの、過剰な思い入れも無しに理屈・骨法・文体に拠って作った映画だろう。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 3点(2017-09-15 22:53:26)
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