みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(3点検索)】
7.《ネタバレ》 「満州で酒造りに成功した森田、その夫で自由奔放な性格の波子、波子の元恋人の大杉中佐、軍の諜報員の氷室の四つどもえの愛憎歴史群像」を描きたかったことがかろうじて分る作品。「愛」とか「生きる」とか観念的な言葉や教訓じみた理屈がやたら飛び交うが、言葉で説明されても困るのだ。人物の存在感、生き方、情熱などが伝わってこそ、初めて感動が伝わる。感動の要素が詰まっているのに感動が伝わらない典型的な映画。ある意味、こう作ってはいけないという他山の石の教材として鑑賞価値がある。 ◆満州鉄道が単線として描かれていることに違和感がある。車両数も少ない。CGによる機銃掃射、空爆場面は安っぽい。低予算なのだろう。 ◆昭和19年夏の森田の演説で「聞けば16機のB25が本土を襲い、戦局は予断を許さぬ状況」とあるが、それは昭和17年4月のドーリットル空襲のこと。監督も脚本家も歴史には疎いようだ。 ◆後半、波子と氷室の恋がメインとなる。が、氷室は氷のように冷たい諜報部員で、多くの中国人を殺し、ロシア人を拷問した上アヘン中毒にさせ、恋人のロシア人エレナの首を刎ねた人物である。この人物のどこが好きになるのかわからない。感情移入などもっての他だ。氷室は終戦になったとたんに、人が変わったように軍部批判や人生訓を口にする。お笑い草である。この人物が何をしゃべっても嘘っぽく感じる。人物が生きてないのだ。「あなたを愛していることが、今の俺を支えていてくれる」戦前の軍人がこんなことを言うだろうか。 ◆恋多き女、波子。子供がいるのに大杉と縒りを戻すことを考え、氷室とエレナの関係に嫉妬する。夫が亡くなって間もないのに氷室と昼間から愛しあう。「生きるためには愛する人が必要なの」ああそうですか、ご勝手に。主演女優に華がない。 ◆森田こそ悲劇の主人公なのだが、ぞんざいな描かれ方しかされていない。氷室のアヘン中毒の場面が無駄に長いので削って、その分森田を描くべきだった。 【ツッコミ】①エレナは子供たちに何を教えていたの?ロシア語?②おかゆを食べさせるのに口移しはないだろう。③スパイを捕まえた場合、すぐ殺したりしない。情報を引き出すことが重要だからだ。④大杉の漫画のような突撃死に苦笑。⑤森田は大杉と波子を引き合わせた。なのに波子が戻ってくると嫉妬のあまり小指を切断。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-11-20 01:27:44) 6.終盤、氷室とHしてる所を見られて子供に汚らわしいと言われた時、波子は「生きるためには愛する人は必要なの」と偉そうに説教じみてたけど、お前ダンナが生きてる頃から氷室狙ってたじゃねえか!と思わずツッコミ入れてしまいました。 玉の輿に乗った女が、戦中・戦後と生き延びる苦悩みたいなものを壮大に描きたかったのだろうけど、誰にも感情移入できない薄っぺらい展開で残念でした。トキワちゃんは別に演技上手くないけど、冒頭の回想部分でのモノクロとか本当に昔の女優さんぽくて綺麗でした!イセヤとかホテイとかもう少し演技力つけないと・・・。トキワちゃんのヨコチチの膨らみに3点。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [地上波(邦画)] 3点(2007-10-01 00:05:32) 5.近年まれに観る「駄作」だと思いました。激動の時代を生き抜いたというよりも、思うがままに生きたわがままな女性にしか思えませんでした。大規模なロケで映像は迫力ありましたが内容は全く共感できるものではありませんでした。常盤さんも重厚な演技が出来ないですね。トレンディドラマじゃないんだし、なんだか軽いんですよね。 【たかちゃん】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-02-02 12:41:24) 4.《ネタバレ》 歴史を背景にした感動巨編の筈なのに、どうしてこうも後に残るものが無いのだろうか。創り手の技量一つで面白くなりそうな作品なのに。気の強いだけの常盤貴子に感情移入しづらく、演技もすべて声を張るだけなので舞台のような感じがする。子供も活かしきれていない。ストーリーも序盤から女性の首を刎ねたり、指を詰めたりと意味不明。一番分からないのは”布袋”だが。豪華なエキストラもあって租界の様子だけは良く描かれている。終盤のヤク中男がどうなろうかなど全く興味無いし、常盤貴子の行動も結局は自分の欲望を追求しているだけのように見える。 【まさサイトー】さん [地上波(字幕)] 3点(2007-01-27 04:47:43) 3.どうせなら氷室”啓”介を布袋がやればってくらいお粗末。常盤貴子はかなりがんばってるのに浮いてたし、名優・香川照之をこれほどまでに殺してしまう脚本、演出は如何なものか。この映画で唯一目を引いたのは衣装がとってもカッコ良かったことぐらいでしょうか。 【亜流派 十五郎】さん [地上波(字幕)] 3点(2007-01-26 23:02:50) 2.《ネタバレ》 撮影ロケとか映像処理等は大変だったんだろうし努力も伝った。役者の演技も布袋とメロリンキュウ以外は観てられた。でも話は予想通りつまらなかった。あとHもやるなら隠れてやれよ、あれじゃ子供はかなりのトラウマになるでしょ。開き直られちゃたまんない。あっそうそう伊勢谷って人ウタダの旦那だとずっと勘違いしてました。 【やっぱトラボルタでしょう】さん 3点(2004-09-16 15:32:49) 1.《ネタバレ》 なかにし礼の原作は本当に壮大で非常に面白かったが、映画はストーリーのテンポが速すぎて、波子の複雑な心境が描ききれておらずただの気の多い浮気女になってしまったのが残念だ。 牡丹江から脱出し何日にも及ぶ命がけの列車の旅が、小説の中では壮絶だったのに対し、映画ではあっさりハルビンに着いてしまったので拍子抜けしてしまった。 また、役者陣の演技がひどい。香川照之はうまかったが、それを台無しにする主役2人の演技。常盤貴子の演技は2時間見るに耐えないし、伊勢谷勇介は滑舌が悪い。「生きる」という言葉を使いすぎてなんか不自然。 最後の直筆のエンドロールはなかなか楽しめたのでその分3点。 【いざ、ベガス】さん 3点(2004-02-17 16:48:27)
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