みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(3点検索)】
5.いろいろ考えて作られているということは分かるし、表現が難しいとされる10mという中途半端なサイズのクリーチャーを登場させた試みや、従前は重きを置いてこられなかった空中戦を見せ場の中心に置いたことなど、作り手の意欲は感じられました。また、そもそもが実写作品だけあって作劇のノウハウも積み上げられているため、例えば『デビルマン』や『北京原人』のような豪快な破綻はなく(これらの作品と比較されている時点で、なんとも・・・)、それなりにまとめられているのですが、それでもやろうとしていることに対して予算も人材も追い付いていないことが全編を通して伝わってくるため、見ていてとても辛かったです。客をもてなそうという心意気は痛いほど伝わってくるし、見ているこちらもその思いを受け取って良い部分を探してあげたくなるものの、特筆すべき点がまるでないのです。 大人向けの作品にしたはいいが、大人を納得させるだけの演技や演出を準備できなかった。これが本作最大の失敗だったと思います。なんせ、主演が別所哲也と大澄賢哉ですからね。ヘタとは言わないものの演技力に定評がある人達ではないし、泣く子も黙らせるような強烈な華もありません。また、この手の作品では大御所俳優が脇役として控えていて作品全体を引き締めるものですが、本作でその立場を担っているのが草刈正雄。これまた、作品を引き締めるほどの力はありませんでした。日本一のヒーローという大看板に、俳優たちが完全に押し潰されているのです。 見せ場についても、自衛隊の実機を登場させる場面ではオッと思わせるものの、その後にめちゃくちゃチープなセットが出てきたりするものだから、予算の少なさが余計に際立ってしまっています。低予算で無理をして作ったことがそこかしこに現れており、そこにヒーローのロマンなどはビタ一文ありませんでした。 【ザ・チャンバラ】さん [インターネット(邦画)] 3点(2017-07-19 00:02:43) 4.《ネタバレ》 ウルトラマンの人気の秘密は、ウルトラマンが悪者怪獣をやっつける爽快さと怪獣のかっこよさの2点に尽きると思う。 この作品は、不要なリアリズムを持ち込んで魅力を大いに減じている。ウルトラマンの人間体は独身の青年でよいのに、病気の子供との時間を取りたいがために戦闘パイロットを辞める心優しい父親になっている。ウルトラマンの家庭を出しては、神秘性・カリスマ性が失われるのは当然の帰結。怪獣造形に醜怪さ、グロさを求めているが、これが不正解。子供たちは心のどこかで怪獣を応援している。町や港を奔放に破壊する巨大怪獣の自由さと力強さにあこがれを抱くのだ。大人に対してあこがれるように。だから造形が美しく、親しみがもてる怪獣ほど人気がある。おどろおどろした悪魔的な怪獣など怖がられ、すぐに忘れ去さられるだろう。名前も「ザ・ワン」で無機質だ。変態途中の人間の顔も醜怪の一言。子供達は顔をそむけるだろう。「ウルトラマン・シリーズの魅了=怪獣の魅力」を理解していないのだ。怪獣を強大かつ極悪にすればそれを倒したときのカタルシスが増すだろうという考えは間違いだと思う。さらに本作品はそれまでのシリーズでは無縁だった人間のダークさを出している。怪獣に乗っ取られた人間の恐怖の顔が皮膚から浮き出てきたり、怪獣を倒す特務員がその人間の恋人だったりする。子供たちに心の闇を見せてどうしようというのか?痛快で楽しい筈の怪獣映画で。並列放映されていたドラマ「ウルトラマン・ネクサス」はそのダークさが災いして、視聴率1%台と低迷、打ち切りとなった。本作品も興行収入1億4千万円と散々な結果。理由は明白。一言でいえば、ヒーローをヒーロらしく描いてないこと。ダークさ、シリアス路線で挑むならば、ウルトラマン以外のシリーズを立ち上げるか、完全に大人向けに作るかするしかない。内容をシリアス、ダークに転じて、対象は子供のままというのが矛盾している。◆気になった点。主人公の子供が難病であるという設定が生かされていない。自衛隊員が青い球体に飲み込まれる場面が描かれていないのでわかりづらい。赤い球体がどこからやってきたのか、赤い球体と青い球体の関係など説明がない。極悪怪獣が言葉を発するという違和感。ウルトラマンのごてごてした造詣も戦いぶりもかっこよくない。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 3点(2012-06-30 15:51:01) 3.割とリアル路線のウルトラマンです。‥のはずなんですか気になってしまったのがロック調の音楽。合ってないです。ウルトラマンに神秘性をもたせるなら違うかなぁと。これじゃヒーローものの匂いが強すぎると思いました。この監督はウルトラマンのことどれくらい好きなんですかね。ドラマパートの部分も王道な感じで特別おもしろくなかったです。過去の作品からみてもやはり名作といわれるものは特撮というよりもドラマに骨太感がありますから、もうすこし話を練って欲しかったですね。セブンならSF的要素、新マンだったら人間ドラマ、こういう狙ったものというか一貫したものも感じられなかったです。まあ2時間でやるのは難しいのかもしれませんが。以上ファンの愚痴でした。 【しっぽり】さん [DVD(字幕)] 3点(2009-03-05 07:10:47) 2.リアル・ウルトラマンということで少し期待しましたけど、出来は今までのと大差ないんじゃないですかね(最近の「ウルトラマン」は良く知りませんが…)。どうせならもっと金を使って、ディティールに凝って作って欲しい。タイトルを英字にして科学特捜隊を出さなければ、それだけでリアルになるってもんでもないでしょう(本作の自衛隊よりウルトラ警備隊の方がリアルなんじゃないか?)。空中戦のCGはまるで「ハニメーション」だし、息子の病気もほとんど物語に関係ないまま進行する。「ウルトラQ」の設定を借りて親の世代に媚を売る前に、もっとやるべきことがあった筈です、3点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2006-07-22 00:04:26)(良:2票) 1.劇場まで見に行っちゃった、しかも初日に。まあ、実は子供にせがまれてなんですけど。年末のこの時期(12/14)、各劇場は正月映画の公開が始まり、見たい作品が沢山上映されてる。しかし、時間や金には限りがあるんで全部見に行くことは出来ないっていうのに、よりによってコレを見に行く事になるとはねェ・・・。とは言ってはいるが、まあ幼い頃から「ウルトラマンシリーズ」は怪獣が好きで良く見ていますし、劇場版も全部見ているんですけどね。この作品、TVシリーズからの映画化ではなくオリジナルの話からなり、近年の仮面ライダーシリーズの影響か、かなり大人向けの作りにしたようですが、それがかえって仇となったキツイ出来の作品になっています。今更感のあるシンプルなストーリーは自衛隊などを絡めて変にリアルにしようとするし、それでいて今の日本の中でも上位とは言いがたい特撮やCG。その結果、見事と言っていいほど、どれも中途半端に仕上がっている。まったく、親にせがんでまで見に来た子供たちの気持ちや、子供の頃からウルトラマンやゴジラシリーズを見続けている、わたしのような”大きいお友達”がどんなものを見たいのかは完全に無視して作っているようだ。そんなに一般の方々に認めてもらいたいんですかねェ。 【カズゥー柔術】さん 3点(2005-01-12 19:57:57)(良:2票)
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