みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(3点検索)】
7.《ネタバレ》 時空を超えた復讐譚と鎮魂を描く異色サスペンス時代劇SFスポーツ恋愛スパイ仏教感動巨編映画。 道子(源氏名お市)=お市、シロ(犬)=みつ(お市の侍女)、日夏(作曲家)=信長、長尾(笛吹き)=長尾(みつの夫)の子孫と読み解くと、お市が信長を討つ話になる。やはり道子はみつの生まれ変わりか、あるいは二人を合体させた存在。シロは串刺しにされた万福丸。道子は十一面観音の暴悪大笑面(悪への怒りが極まり、悪行を大口で笑って仏道へ帰依せしめる)の化身でもある。だから映画を観て笑いが起こるのは当然なのだ。観客も悪(犬殺し)を笑い飛ばす暴悪大笑面と一体化するわけです。マラソンは観音の慈悲により衆生が一切の苦しみを去らしめるまでの長い道のりを象徴している。一切の苦しみが去った瞬間(死=日夏の刺殺)、鎮魂のロケットが宇宙へ向けて飛び立つ。所詮衆生の心は弱く、死によってしか永遠の安らぎを得ることができないあわれな存在です。幻の湖は、遥か未来に琵琶湖の水が涸れること。地球と共に自転する琵琶湖上空に笛を置くことで、鎮魂の笛が永遠に湖と雄琴のお市を守り続ける。 ◆「私は幻の人と幻の白い犬を追い、走り続けていたのでは?私に本当に会ったのは琵琶湖という湖だけだったのかも」これは戦国のお市と同じで、運命には抗えないということ。日夏のことは一度は諦めたが、再会したことにより、自分の運命(復讐)を悟った。全て終わってみれば犬も日夏も戦国時代からの幻だったのかもしれない。現代のお市は運命に対して走ることで立ち向かおうとしたが、全ては観音の手の内にあった。琵琶湖だけが現実に存在する。が、その琵琶湖も永遠に存在するわけではない。人の妄執は限りないが、琵琶湖が幻になるその先までも観音は見守っている。「犬の仇を討つ事」は「抗えない運命」の象徴。 ◆「ファントムではなく、イーグルだ。イーグルはすでに実戦配備についている」これは自衛隊の戦闘機装備の実際で、ローザは自衛隊の事も調査しているのだ。「白い犬、走る女」と書いたのは、彼女の事が忘れられないからつい書いてしまった。。 【カットされた場面】①倉田のプロポーズ。②長尾があの石がシロの墓とわかる場面。③長尾が道子が雄琴のお市と知る場面。 【注意】①静止軌道は赤道上の高度約35786kmの円軌道。琵琶湖上空185kmでは静止軌道にならない。②死体を落としただけでは、湖の底には沈まない。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-09-15 16:47:47)(良:1票) 6.《ネタバレ》 学生の時に観たが、当時も意味(特に隆大介が笛を琵琶湖の真上に置く意味なんか)が解らず、自分にはこういうモノの解釈力がないんだと、自分の能力を嘆いた記憶がある。 最近、長谷川初範氏のラジオでのお話によって、「これが撮影してみたら4時間以上の大長編になっちゃって、切りに切った結果こうなった」と知った。道理で意味分かんないはずだ。というか、そのくらい計算できなかったんだろうか? この物語は、琵琶湖にまつわる戦国の世と現代の女の怨念を描いていると思われる。しかし道子は、「幻の人を幻の犬と共に追いかけていた」のかも知れず、「私に本当にあったのは琵琶湖という湖だけ」と言いながら、なぜ「幻の湖」なんでしょ? 道子が、運命を受け入れたお市の方と違い、自分の思いを貫いて死んだみつの生まれ変わりなら、なぜ現代の笛男と一緒にならなかったのか?犬の敵を討つ方が、彼女の生き方だというのだろうか? やっぱり、自分にはこの映画を理解するのは、難しい。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-06-14 16:41:44)(良:1票) 5.延々続く追っかけシーンを飽きさせずに見せてしまう、それだけでもすごいですよ。この映画は。うん。 【とと】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-05-24 10:25:20)(笑:1票) 4.ビデオ屋でなにげに借りたこの作品。まさに幻の名作。東宝映画50年記念作品で橋本忍の脚本、監督で1週間でぽしゃった。こりゃ最高だわ。橋本さん、ダスティンホフマンのマラソンマンの向こうを張った走るトルコ嬢ってか。いやー、トルコッてひびきなつかしいなあ。ソープランドよりなんか隠微だよね。アメリカのスパイが雄琴で日本の風俗の実践研究。これもすごいなあ。日本の男のナニを調べていたんだろう。しかも東京で主人公に再開して、アメリカ大使館まで呼ぶか。鯉をぶつ切りにした時に出た血と腹を差された作曲家の血はヤツパリなんか暗示しているだろうとでも言うのでしょう。うまいなあ。最後にちゃちなスペースシャトルまで出して、それでNASAに全面協力してもらいましたとはすごいなあ。圧巻は、犬の仇がトルコの客になり、主人公の表情が変わっていくところだよね。とにかく、こんなに笑わしてもらえた作品、ずいぶん久しぶりでした。惜しみなくは、主演女優に走らせてばかりではなく、トルコの実践演技をしてもらいたかった。 【ジブラルタの星】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-05-03 02:21:46)(笑:1票) 3.いやあ、聞きしにまさる物凄い迷作でした、これ。こんな破綻しまくり作品を「創立50周年記念映画」と大々的に銘打って公開した会社も会社。(確かこの年「南十字星」なんていう駄作もあったぞ)誰か橋本忍大先生の暴走を止められるスタッフはいなかったんでしょうか?それともスタッフ全員ランニングハイ状態で(あるいは雄琴実地取材で華麗なテクニックに骨抜きにされたともいう)正規の軌道に戻す術を見失ってしまったんでしょうか?とにかく毎日をごく平凡に過ごしている凡人には推察不可能なありえない展開です。鑑賞中、茫然自失のあまり言葉を失いかけましたがずーっと言いたかった事「おめーら、観音様拝んでるシーン長々撮ってないでかたせ梨乃の生乳早く拝ませんかい!!」あー、すっきりした・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(吹替)] 3点(2005-04-09 11:26:38)(笑:1票) 2.マラソンコーチをライバルに殺されたマラソンソープ嬢、敵を討とうと出場した東京国際で返り討ちにあい、琵琶湖毎日マラソンで雪辱を果たし、五輪代表に選ばれると言うサクセス物語、次回作では日本のボルダーこと雄琴で一緒にトレーニングしていた米国人ソープ嬢ランナーとの五輪での対決が予定されていた(全てフィクションです)。きっと橋本氏は連日、雄琴のゴールデンゲートをくぐり、スペースシャトル発射して昇天してたんでしょうね。 ちなみに私のプロデビュー戦も雄琴でした。 【亜流派 十五郎】さん 3点(2005-01-24 01:01:31)(笑:4票) 1.どんな巨匠でも、コケる人はコケるということを教えてくれた、邦画史上に残るマスターピース。怪しい電波を受信してしまうような人向けですが、受信しない人も、がんばって観てくれ。 【シェリー・ジェリー】さん 3点(2004-11-13 20:10:43)(笑:2票)
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