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海がきこえる<TVM>

1993年【日】 上映時間:82分
ドラマアニメTV映画青春ものロマンス小説の映画化
[ウミガキコエル]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-07-18)【イニシャルK】さん


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監督望月智充
演出島本須美(方言指導)
渡部猛(方言指導)
飛田展男杜崎拓
関俊彦松野豊
荒木香恵小浜祐実
緑川光山尾忠志
天野由梨清水明子
金丸淳一岡田
鈴木れい子おかみさん
関智一見習い
さとうあい杜崎拓の母
渡部猛校長
有本欽隆里伽子の父
島本須美
久川綾
山崎たくみ
水原リン
桜井敏治
まるたまり
原作氷室冴子「海がきこえる」
脚本丹羽圭子(クレジット「中村香」)
作詞望月智充「海になれたら」
撮影旭プロダクション
梅田俊之
奥井敦(撮影監督)
製作スタジオジブリ
徳間書店
日本テレビ
企画鈴木敏夫
奥田誠治
制作スタジオジブリ若手制作集団
配給スタジオジブリ
作画マッドハウス(作画協力)
安藤雅司(原画)
近藤勝也(キャラクターデザイン)
近藤喜文(原画)
小西賢一(原画)
古屋勝悟(原画)
中山勝一(原画)
吉田健一(原画)
美術武重洋二(作景)
編集瀬山武司
録音浦上靖夫(音響監督)
その他IMAGICA(現像)
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【クチコミ・感想(3点検索)】

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8.《ネタバレ》  昔、男友達と二人で観た際には「何だ、この女は!」と意見が一致し、女性と観た際には「結構リアルだね」と言われたりして、戸惑った記憶がある本作。

 そういえば一人で観た事は無かったなと思い、再観賞する事にしたのですが、特に評価が変わったりする事は無く、残念でしたね。
 (大人になった今なら、ヒロインの言動も可愛らしく思えるかな?)という期待もあったりしたのですが、多少理解出来る面は発見出来たものの、やはり拒否感の方が大きかったです。

 そもそも問題の発端となる「ヒロインの両親の離婚」は、父親の浮気が原因なのに
「ママが馬鹿だと思ってた」
「見過ごしていればいいのに、ワーワー騒ぐから」
 なんて言い出す時点で、彼女に肩入れ出来なくなってしまうのですよね。
 (結局、自分が東京から離れたくないものだから、その為に母親を悪役にして憎んでいるだけじゃない?)と思えてしまうのですが、この予想が当たっているなら「嫌な女」としか評しようがない訳で、どうにも困ってしまいます。

 自己憐憫に浸って
「私って可哀想ね」
 と泣く姿にはゲンナリさせられたし
「あの人って馬鹿ね。付き合ってる頃は良く気の付く、優しい人だと思ってたんだけど」
 と元カレの悪口を言うシーンで、決定的に幻滅。
 この映画の後、主人公とヒロインは結ばれるのが示唆されている訳だけど、また何年か経ったら主人公も「元カレ」になってしまって、似たような悪口を言われているんじゃないかと思えてきます。

 主人公の親友が告白してきたら
「私、高知も嫌いだし、高知弁を喋る男も大嫌い。まるで恋愛の対象にならないし、そんな事言われるとゾッとするわ」
 と言い放つのですが、この頃にはもう慣れているというか、感覚がマヒしてしまって(あぁ、やっぱりそう思っていたんだ)という感想しか浮かんで来ないのだから困り物。
 後の台詞からすると、この時の言葉は強がりの嘘だった可能性もあるし、彼女自身が反省もしているそうなのですが、それを直接描かずに伝聞で済ませるものだから、ちっとも真実味が無いのですよね。
 終盤、同級生の女子達に糾弾される彼女が同情的に描かれているのも(自業自得じゃないの?)と白けてしまうし、立ち聞きして助けようとしなかった主人公が彼女に頬を叩かれ、その後に親友にも殴られる展開には、唯々呆然。

 主人公は良い奴だとは思うのですが「ヒロインに惚れるのが理解出来ない」という意味で、徹底的に感情移入を拒む存在であり、それがエピローグで更に強調される形になっているのだから、非常に残念。
 恐らくヒロインに惚れたのは、東京への同行を申し出た際の
「本当? 本当にそうしてくれるの?」
 と喜ぶ笑顔がキッカケじゃないかと思えるのですが、何だかココの演出も、あざとい可愛さアピールに感じられたりして、ノリ切れなかったのですよね。
 第一ヒロインは美少女って設定のはずなのに「同級生の小浜さんや西村さんの方が可愛いじゃん」と思えてしまうのだから、作中でヒロインが散々その美貌を絶賛されていても、ちっとも共感出来ない。
 この辺りの感覚は、昔観た時と全く同じだったりして、そういう意味では、とても懐かしい気分に浸れました。

 本来は感動すべき「高知城を見つめながらヒロインの台詞の数々を思い出す場面」でも「ろくでもない事ばかり言っているなぁ」と冷ややかな気持ちになってしまうのだから、とことん自分とは相性の悪い映画なのだなと、再確認。
 「紅の豚」を絡めた遊び心など、クスッとさせられる場面もあったし「お風呂で寝る人」という形で、遠回しにヒロインから主人公への告白を描く演出は、御洒落だなと思います。
 所々に、好きと言えそうなパーツは見つかるだけに、全面的に楽しむ事が出来なかったのが、実に勿体無い。

 「海がきこえる」というタイトルにも拘らず、最も印象的な「海」の場面が主人公とヒロインではなく、主人公と親友の二人きりの場面というのも、何だか変な感じでしたね。
 帰郷した際に二人が仲直りする流れには和みましたし、共に海を眺める場面は本作における白眉だとは思うのですが(ココで終わっておけば友情の映画として綺麗に纏まったのに……)なんて、つい考えてしまいました。

 残念ながら、自分には海がきこえなかったみたいです。 ゆきさん [DVD(邦画)] 3点(2016-10-05 09:10:08)(良:1票)

7.未だにそれぞれが想いを寄せあっている意味が全くわからない(全く説明されていないし、そこまでになるエピソードじゃないでしょう)。
そこを除けば、好印象なんですが・・・。 カラバ侯爵さん [地上波(邦画)] 3点(2007-03-26 15:11:10)

6.製作意図がまったくわからない映画。ストーリー自体が凡庸だし、アニメという表現手法を用いた理由も不明。アニメならではの描写もないし。聞けば、テレビのスペシャルアニメだそうで、救いはこれを劇場で見てお金をどぶに捨てた人がいなかったことでしょうか。 satoshiさん [DVD(字幕)] 3点(2005-04-26 09:44:00)(良:1票)

5.《ネタバレ》 原作者を始め、製作サイドは、この作品を通じて、「若者の青春とノスタルジー」というテーマを真っ向から描きたかったのかも知れないけど、個々人の反応が淡白すぎて「青春恋愛ドラマ」として成立していない。そういう意味で個人的に共感できる部分が少なかった。

他の方の指摘にもあるように、「離婚してきた訳アリのヒロイン」とか「親友がヒロインを好きになる」という、人物設定がありきたりで薄っぺらい。またその設定を聞いた地点で、誰でもどんなストーリー展開になるかも見当がついてしまう。リアルさを狙ったからか、日常シーンも淡々としているため、主人公を始め、親友もヒロインも人物像が曖昧なままストーリーが進んでいく。

本来は物語の中で、それぞれの人物がお互いに相互補完をしていく事で人物像が固まっていくし、ドラマも発展していくはずだが、この作品では、そこら辺の関係がまるで描けていない。主人公はヒロインのやる事に、ただ何となく巻き込まれているだけで、「自分の意思」といったものが感じられず、最後まで親友やヒロインに対して何をどう思っているのか分からないまま。

親友もヒロインのことが好きだと、序盤からしつこいくらい言っていながら、作中で具体的な行動に出ることもない(と言うか、親友がストーリーに絡んでくることすら、ほとんど無いという扱い)。

また肝心のヒロインはヒロインで、離婚という不幸を盾に自分勝手に振る舞い、主人公達を好き勝手に振り回す始末。そのくせ、二人に対する態度もはっきりせず、これまた何を考えているのか分からない。

そして三人はそのまま卒業。こんな調子なので再会シーンには何の感慨も無く、主人公は相変わらず「やっぱり、自分はこの娘が好きだったのかなあ」と、これまたぼんやりとした結論。

結局、三者三様、自分からは何も動いておらず、かと言って、他人に責任を押し付けたりもしない現代的な個人主義者としか映らなかった。そう見えてしまう脚本構成や人物描写の稚拙さが目立つ作品だった。タイトルの「海」も、ストーリーとまったく関係してないというお粗末さ。 「青春っぽいイメージ」優先の薄っぺらな作品としか言えない。 FSSさん [ビデオ(邦画)] 3点(2004-07-12 17:56:54)

4.《ネタバレ》 二度目の投稿です。通して再見。絵柄は爽やかでのちのジブリよりも好きですが、そこだけ。あとはハッキリと駄作。何を見せたいのか、最後まで中途半端。何もかも「多感な頃の曖昧さ」に逃げているように見えます。主人公の心理は、親友、ヒロイン、どちらに対するものも全く共感出来ず。ワガママなヒロインより、よっぽど何を考えているのか解らない、受け身一辺倒な主人公に嫌悪感を覚え、最後のモノローグで「ああ、やっぱり好きだったんだ」と自己完結されてエンディング…。バブル末期のトレンディドラマ並みの人間観に辟易し、疲れました。これに比べれば、近年の日本の青春映画って結構頑張ってるんだな、とさえ思いました。 i-loopさん [DVD(邦画)] 3点(2004-07-12 03:39:35)

3.女も男もダメでしょう。最後の星空のシーンの安っぽさには笑ってしまいました。 すけさんさん 3点(2003-06-18 22:32:42)

2.よくわかりませんでした。 山本さん 3点(2003-05-11 03:46:55)

1.展開はいろいろとあったけど、なにか作られたものと思ってしまう。とくに打ち上げ花火なんて買えないし。 しゅうさん 3点(2003-01-12 18:54:18)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 99人
平均点数 6.25点
000.00% line
100.00% line
222.02% line
388.08% line
41111.11% line
51212.12% line
61717.17% line
72222.22% line
81717.17% line
955.05% line
1055.05% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review5人
2 ストーリー評価 7.70点 Review10人
3 鑑賞後の後味 8.37点 Review8人
4 音楽評価 7.42点 Review7人
5 感泣評価 6.40点 Review5人

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