みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(3点検索)】
5.《ネタバレ》 原作は未読ですが小松左京のSFはシミュレーション的な手法で書かれているのに、ほとんどお涙頂戴といった家族愛メロドラマになってしまってもう観るに堪えない。まず、首都圏が異常な雲のようなバリアに覆われて通信途絶、中に閉じ込められた2000万人余りの安否さえ全く不明なのに、大阪ではサラリーマンが昼休みにバレーボールに興じ浜名湖ではウインドサーフィンで遊んでいる、そんな緊張感がないなんてあり得る?となりますよ。雲の壁の端では宗教団体や群衆が集まって大騒ぎ、屋台まで出てまるでお祭り状態。センスのない歌謡曲みたいな曲をがなっている盲目ロックシンガーまで登場してくると、もう観るの止めようかと真剣に考えましたよ。一介の電機メーカーが造った超音波なんだか知らないがメーサー光線砲みたいな装置をふそうトラックに乗せて突っ込むクライマックス、もうこの脚本はどういうセンスなんだよ!と殺意すら覚えてしまいました。あと関西TVがスポンサーだからとうぜん忖度があったはずなのにこれでもかと見せつけてくれるTV局のマスゴミぶり、この当時のマスコミはマジでこれがカッコいいと思ってたんでしょう。 あとこれは小松左京自身の認識の問題でもあるけど、東西冷戦中の日本国の立ち位置に関しての被害妄想的な捉え方は困ったものです。雲の中に閉じ込められて国家機能がマヒしたからと言って国連常任理事会で日本の主権を停止して信託委任するなんて、いくら何でもそんなバカなと言いたい。仮に大震災が襲って東京が壊滅して政府首脳が全滅したとしても、統治機構は別の地域で臨時にしてもすぐに立ち上がることでしょう。小松左京の世代は敗戦トラウマが根っこにあるので、深層心理としては日本はアメリカの自治領に堕ちてしまったという意識があるんでしょうね。21世紀の現在となって振り返れば、日本は決して傍観者ではなく東西冷戦のプレイヤーの一員だったと解釈できるのにね。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2023-12-05 22:55:05) 4.《ネタバレ》 30年ぶりに鑑賞。すっきりしない結末だったよなあとの記憶だけが残っていた。そりゃ最後まで雲とは?雲の中はどんな惨状だったか?のもっとも知りたいことは有耶無耶だったし。でも、今回鑑賞後は、当時は自分も若かった、ドキュメンタリー風も求めていたんだろう、でも、今ならこの作品は災害モノで、肝は災害に対する人々の行動にあるということは解る。でも、それにしてもその描写が浅いのが痛い。首都圏以外ののんびりムード、とりあえず米ソ冷戦入れました、渡瀬名取の芝居だけになっちゃったなあ。いきなりお祭り騒ぎ、バンドが始まってあろうことかハモりだしたのにはさむ過ぎて驚いた。屋台も出てた。作品の中に異常事態に対する緊張感が全くないんだよね。音楽もワンパターン。鳩が希望の象徴、あるある。みてたらミストとザ・コアを思い出した。こっちはFUSOのトラックだったけど。まあ作品はともかく、80年代の日本の懐かしの町並みが見れるという点だけは非常にグッド 【タッチッチ】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-17 16:02:52) 3.《ネタバレ》 首都消失という題のまんまなのですが、 日本沈没もまんまなんですが違うんですよね・・ 恐怖が伝わらない。 SFはある意味ホラーなのですから恐怖が伝わらないと辛い。 日本沈没は世界の中で日本だけがなくなる恐怖、 これは世界地図から日本が消える想像をするだけでも怖い。 首都消失は日本の中で東京だけがなくなる・・ のなら怖いかもしれないのですが(いわゆる神隠しやタイムスリップ) 雲に覆われて東京は存在するのです。 孤立するという状態で生物の消息もわからない。 私が面白いのになぁと思ったのは日本を救うのは日本しかないということ。 ここらは面白く映画を作っていたら今でも観られるテーマだと思います。 そしてこの作品は今のハリウッド映画(それもB級の)によくあるパターンだと・・ 先進的かもしれなかったのですが・・ 自然災害が起こり同じように救うのも自然なる力、 そして人間の祈りが救ったようにつじつまが合う。 これはスケールは天と地ほど違えどディアフタートゥモローなどたくさんあるはず。 やはりSFは見せ場の自然現象にお金をかけないと。 もしかしたらこの作品はハリウッド向けかもしれません。 邦画には向いていなかったということ。 舞台がアメリカでワシントンが厚い雲に覆われたとしたらどうでしょうか。 ワシントンと世界中が連絡が取れないのです。面白いと思う。 軍事の指揮参加も政治もできないのです。 さらに自然災害が首都を救うとなれば・・ 例えるのもなんですがハリケーンが雲を吹き飛ばす。 これは風刺にもなるしハリウッド映画として成功すると思うんだけれどなぁ・・ 余談ですが音楽はなんと、 モーリス・ジャールなのでした! 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-11-04 07:57:33) 2.下記で緑野大地さんもお書きになっていますが、この頃の邦画にはパワーがあったなぁ。この作品にもそんなパワーと意気込が感じとれる。しかし、それを生かしきる器がなかった。公開前はえらい宣伝ようだったのにねェ・・・。今となっては笑い話のネタとしてしか口にしない映画になってしまった。 【カズゥー柔術】さん 3点(2004-08-31 12:17:13) 1.小説の映画化だけあって発想はいいが、さすが邦画と言える出来。 【くうふく】さん 3点(2004-07-30 12:29:38)
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