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ゴダールの決別

Helas Pour Moi
1993年【仏・スイス】
[ゴダールノケツベツ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2013-05-06)【イニシャルK】さん


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監督ジャン=リュック・ゴダール
キャストジェラール・ドパルデュー(男優)
脚本ジャン=リュック・ゴダール
製作アラン・サルド
字幕翻訳寺尾次郎
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【クチコミ・感想(4点検索)】

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1.《ネタバレ》 DVD裏面の解説には、「ゴダール映画史上、最難解作品!」と書いてある。
その為、“ゴダールと決別するのに相応しい作品”と心の中に決めていた。

この作品を観てとことんゴダールを嫌いになり、きっぱりさっぱりゴダールを忘れてやろう!という寸法だ。

そうは言っても、かなりの数のゴダール作品を観てきた私である。
難解な晩年のゴダール映画には慣れてきたつもりだ。

「どんだけ難解なんだろう」と、逆に期待をしながら、いざDVDの再生ボタンを押したのだった・・・


さて始まった。

いつもの“晩年のゴダール作品調”全開だった。
具体的には、

・唐突に挿入される画面いっぱいの文字(黒地に白い文字)。
・いきなり流れるクラシックなBGM。
・登場人物とは無関係に挿入される、気色の悪い音声(ガラガラ声)。
・やたらに綺麗な森の風景。
・海の風景。
・意味なく乱暴な動きや振る舞いをする登場人物。
・いきなり裸になる女性達。
・哲学的な言葉のむやみな引用。

などなどだ。
(ただし、今回は「鳥の鳴き声」みたいなのは無かった。)

しかし本作には、今までとは明らかに“違う”ことがあった。
それは、“あまりの難解さ”加減だ。

いやいや、これはいよいよ全くもって訳が分からんぞ。
さすがに焦ったね。

その他の晩年のゴダール作品は、難解な部分やセリフ回しがあっても、全体の中の一部分でしかなかった。
それがこの作品においては、全てがそんな感じなのである。

よくもまあ、こんだけ訳の分からんシーンを84分も“数珠つなぎ”にできたもんだ。
呆れるを通りこして、感心するばかりである。


ただし、この作品、ただ難解なだけではない。
とにかく映像が美しいのだ。

他のゴダール作品と比べても、圧倒的に素晴らしい。
ゴダール作品の中で“最も美しい作品”だと私は感じた。

映画レビューサイトでも誰かが書いていたが、「字幕なし」で観たら最高だろう。
まあ、かと言って、それを実践するほどの魅力を感じた訳ではないが。


さて、かくして私は、この作品にて“ゴダールとの決別”を果たしましたとさ。

だって、84分という短い尺なのに、観るのに「映画3本分のエネルギー」を使ったからね。

もういいよ、ゴダールは。
さようなら、愛すべきゴダール。 にじばぶさん [DVD(字幕)] 4点(2007-09-01 21:24:37)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 4.60点
0220.00% line
100.00% line
2110.00% line
300.00% line
4110.00% line
5330.00% line
600.00% line
7110.00% line
8110.00% line
900.00% line
10110.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.50点 Review2人
2 ストーリー評価 0.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 4.50点 Review2人
4 音楽評価 3.50点 Review2人
5 感泣評価 2.00点 Review2人

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