みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(4点検索)】
4.《ネタバレ》 夢を追うことの感動を与えたいというのが、制作陣のやりたかったことでしょうね。しかし、余りに作りが杜撰なものだから、どうにも評価が難しい、というか低評価しかできないな。現実の宇宙開発に関係するものを扱う場合は、ライトスタッフのように考証をきっちりして必要な部分だけ改変するか、アルマゲドンのように完全にファンタジーとして扱うかにすべき。現実の宇宙がシビアなだけに、どちらかに徹底しないとどうも収まりが悪いのです。残念ながら、これは中途半端すぎて悪い方に出てしまった例ですね。日本では荒唐無稽気味に取られるけど、民間宇宙開発なんてのはアメリカでは珍しくないし(というか日本でもやってるし)、個人での有人ロケット開発だって、80年代から実際に挑まれているし、現実味が微妙にあるんだから、もうちょっときっちり作るべきだった。 主人公は、厳しい選抜を通り抜けた元宇宙飛行士候補生という設定です。なのに、銀行の窓ガラスにレンガ投げつけ、簡単な財政計算ができず家族を路頭に迷わせる寸前まで追い込むという人格破綻者。それ以外にも、どうみても最初の発射の失敗時の描写がひどくて、あれは普通リークから爆発するだろうとか、噴射煙が届く位置にマスコミがいるのに発射してしまうとか、単段式で軌道飛行やってるとか、地球軌道に載って各国がレーダーで追跡できるのにアメリカ政府がわかりませんと否定するとか、あんまり脚本が杜撰すぎる。きっちり作るか、あるいはファンタジーにするか、選べなかったのが敗因だと思います。 夢を追ったリアルなサッカー映画ですと宣伝した映画があったとしますね。その内容が、8歳の女の子がワールドカップに魔法で出られて運がいいだけで得点王になるというのでも感動するという人向けです。 そういう宣伝ならせめて45歳の盛りを過ぎたベテラン選手が艱難辛苦と努力の末になんとか代表に選出されるというストーリーが欲しいという人には相当にきつい。 手短に安直に上滑りの感動をその場限りで持てれば、荒唐無稽でもなんでもいいやという大雑把な人ならいいんでしょうね。だけど、そんな感動に意味などあるのかな。なにせ、物語の破綻に眼をつぶっても余りある演技や説得力が殆どないんですよね。ホントはもっと評価低い(2点くらい?)んだけど、バージニア・マドセンの例外的に良い演技と、久方ぶりの宇宙物ということで、それぞれ加算してこの点数。 【えんでばー】さん [DVD(字幕)] 4点(2024-05-11 09:20:22) 3.宇宙へのロマンを描いた作品かと思いきや打ち上げ許可を出す出さないといった大人の事情を描いた作品でした。 宇宙に行って何をするかとか、宇宙の素晴らしさみたいな話はほとんどなくて、ただ行って帰ってくるだけ。 主人公にあんまり共感できず、ただ頭のおかしいおっさんという印象でした。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 4点(2011-02-17 07:01:53) 2.《ネタバレ》 「夢を諦めない」ってテーマは、いかにもアメリカ的で好きなんだけど、もう少し現実的に描いてくれなきゃ共感できんよ。 個人がロケット開発をするって所までは良いけど、資金計画もあったもんじゃないし、融資を断られて逆切れするわ、科学を教えないと言う理由で子どもを学校に行かせないわ(科学教育が盛んじゃないにしろ、公教育で創造科学やインテリジェント・デザインを教えている事実はないのだから)、打ち上げに失敗しても爆発もせず生きているし、都合良くおじいちゃんが亡くなり資金ができる等は映画のストーリーとしてどうかと思うよ。 で、打ち上げが成功したと思ったら、トラブル発生、でもチョコチョコいじると直って、無事帰還ってのは、王道と言えば王道かもしれないが発想が稚拙すぎる。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-06-22 00:15:48) 1.《ネタバレ》 感動とは程遠く、極めてかる~い感じの映画でした。夢と無謀というのは紙一重なので、熱意や情熱、人間性といった観客を味方につける要素がこういう映画には必須ですが、そこがうまく描かれていない。年齢的なものもあって主人公は比較的落ち着いていますが、奥行きがある人間には見えません。子供たちに学校を休ませるあたりもどっかの三兄弟を思い出すので諸手を挙げて賛成出来ない。彼がそこに至るまでの経緯もさらっと流すぐらいで深く説明してくれない。そういった理由で主人公に肩入れ出来ず、応援する気がおこらない。彼の家族や周囲の人物。これらを含め感動に不可欠な人物描写が全く出来ていません。作りとしては金銭問題や国家機関が絡むあたりは夢物語ではなく、現実味があって一味違うかなと思いましたが、地を這うロケットあたりから完全にベタ路線に突入。間抜けな国家機関や簡単に出来上がってしまうロケットなどでどんどん気持ちが冷めていきました。風景美や役者陣の演技などで誤魔化されがちですが、これは駄作に近い出来。監督・脚本を務めたマイケル・ポーリッシュはメジャーデビュー作という事で、若干力が入り過ぎましたかね。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-04-25 10:09:25)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS