みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(4点検索)】
8.《ネタバレ》 とにかくテンポが悪い。メリハリのないダラダラ感は最後までぬぐえず、見ていてしんどい。『獄門島』が同程度の時間に情報を詰め込んだのとは逆に、妙にスカスカしています。 そのくせ殺人は多いし(原作通りだが)、さらに過去の落ち武者殺しや要蔵の32人殺しなど、やたらと人が死にまくる。これとかショーケンと小川真由美のラブシーンとか森美也子の豹変とか、やたらと扇情的な描写が多いようで、たしかに俗受けはしそうですが、どうにも本来の横溝作品とは違うという感じが、最後までまとわりついています。おまけに、結局本当に尼子の復讐だったというようなことを暗示していて、白けることこのうえなし。あのコウモリもヒッチコックの『鳥』のようだし、なぜホラーやオカルトまがいの展開になるのかわからない。こちらは探偵映画が見たかったのですが。 とはいえ、こういうバカみたいな映画を喜ぶ人の方が多いかもしれず、実際ヒットしたわけで。しかし私としては、横溝作品は結局こういう風にしか捉えられていない(あるいは期待されていない)のかと思ってがっくり来ますし、それを除いてもテンポの悪さで高評価はとてもできません。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-11-27 10:08:17) 7.原作や状況設定、俳優など良い作品になれる要素はたくさんあるのに、味の無い中途半端な作品にしてしまった。 特にストーリーは解消できない不明点が多くて後味が悪すぎる。 しかし監督がどういう作品に仕上げたかったのか全く分からないということが一番のミステリーだと思う。 【さわき】さん [地上波(邦画)] 4点(2016-11-21 18:33:03) 6.《ネタバレ》 原作自体、かなり荒い作りの話であり、注意しないと映像化は危険なのですが、これはもう、まるっきり駄目です。渥美清の金田一が論外なのは言うに及ばず、内容の方も、どうでもいいような場面を延々と続けている割には、肝心の部分を落としたり、設定を無意味に変更していたりして、かなり寒い出来です。ただし、最後に落武者の集団が村を見ながら笑っているショットは強烈で、あの部分に+1点。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-10-06 02:34:37) 5.いかにも昭和な田舎の夏の風景といい、音楽といい、キャスト(とりわけ小川真由美の妖艶さ)といい、申し分ありません。しかし、肝心のシナリオが今ひとつ。妙に理屈っぽい上に、登場人物たちのキャラも平板な感じ。何かいかがわしいとか、腹に一物ありそうとか、そういう個性的な人物がいない。照明も明るすぎて、オドロオドロしさがない。だからストーリーに魅力が感じられません。それでいてラストだけ急にオカルトっぽくなったり。 だいたい、何人もが亡くなりますが、犯行のシーンは(冒頭の落ち武者や32人殺しを除いて)一つもありません。だから最後に謎解きをされても、どうも腑に落ちない。何らかの〝美学〟なのかも知れませんが、下世話な私は「そこのディテールをごまかすなよ」としか思えません。 口直しに「トリック」の「六つ墓村」を見たくなりました。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-10-31 03:11:24)(良:1票) 4.「切腹」「日本のいちばん長い日」「拝啓天皇陛下様」といった作品が素晴らしかったので、野村演出、橋本脚本に期待したが見事にはずれてしまった。先祖の祟りと資産横領を絡めたオカルト風サスペンスだったが、感情移入できないので少しも怖くないし面白くない。時代設定が原作とずれているからなのか金田一をはじめ警察や村人の殺人事件に対する振る舞いに現実感がない。白髪だけでの老婆表現や初めから最後まで演技してますといった感じの主役カップルにも違和感バリバリ。豪華キャストなのでとても残念。市川崑リメイク版をと思ったが、今作よりも3段階くらい低いここでの評価に興味も消失。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-08-21 17:18:29) 3.《ネタバレ》 『砂の器』のスタッフによる、という惹句がとても残念に感じられる作品。 そもそも、この原作は金田一耕助はほとんど活躍しない、登場もごく僅かであり、その魅力の大半は洞窟探検の場面に拠っている。そう考えると、この金田一は登場し過ぎで、そのくせ推理に論理的な根拠がない。彼の推理の根拠は、1:調べてみたら、真犯人は、尼子の子孫。2:真犯人の事業は破綻寸前で、東家の財産を狙ったものだ。というだけだ。論理的な根拠が何一つ無い。 そして一番ガッカリなのは、中途半端なオカルティズムである。金田一耕助が謎を解くことが分かっている時点で、どんなに祟りや呪いのせいにミスリードしたところで、無駄なこと。晒された首が笑ったり、真犯人が最後に悪魔の形相になったりは、物語にそぐわない。ましてや、舞台を現代に置き換えているにおいてや、である。市川版を引き合いに出すのは良くないとは思うが、彼のシリーズが持っていた、オカルトではないおどろおどろしさ、そういうテイストが、特にこの作品には必要だったと思うのだ。 そして、前述の惹句のとおり、観客の『砂の器』のスタッフ(具体的には橋本忍脚本と野村芳太郎監督)にかける期待を、完全に違う方向にうっちゃったことは、とても残念だ。この謳い文句で、感動の人間ドラマを期待しない人がいるだろうか? 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-06-29 01:53:52)(良:2票) 2.《ネタバレ》 長い、長すぎる。 この監督って「砂の器」もそうだったけど 無言で映像を延々・・・のシーンがあるけれどこの映画に関しては ここまで長く鍾乳洞のシーンはいらなかったと思う。 もっとテンポ良く話を進めて欲しかったなぁ~。 渥美・金田一は別に可も不可もなく、いてもいなくても良かった。 「金田一もの」と思ってみるとがっかりするかも。だって全然絡まないから。 下条親子が競演していたので1点上乗せ。 「金田一もの」としては、市川・石坂の方が断然面白い。 最後の方は、「ありえねーーーーーーー」って突っ込み入れちゃいました。 【あずき】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-05-06 06:40:12) 1.これぞ期待はずれでした。確かに要蔵が斬り回るところや、桜の下での疾走とかは良かったが、それだけで2時間半はきつい。最初の30分が特に退屈すぎるし、洞窟のシーンが多くて画面が暗くて見にくい。もっと「祟り」を押し出した感じだと思ってたが、いきなり毒殺で「祟りちゃうやん!」という感想。 題材はいいだけにもったいない。 【アルテマ温泉】さん 4点(2005-03-08 15:52:45)
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