みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(4点検索)】
2.《ネタバレ》 原作を読んでからの鑑賞です。この作品を映像化するにあたって一番のキモは、なんといっても「時間軸」でしょう。過去現在未来がややこしく絡み合う原作の面白さを、どう料理するのか?その一点につきます。鑑賞した感想は、料理は出来ていた、でした。料理としては完成していたが、味はイマイチというのが正直なところ。まず彼らが商店街から出ようとして過去の映像とクロスオーバーし、ナミヤ雑貨店に戻ってきてしまうシーン。あれでは完全にSFです。この作品の持つ空気感には不釣り合いと感じた。それとセリのコンサートシーン。必要以上に長い!もはやただの宣伝でしかない!良い曲でしょ。感動するでしょ。買って!宣伝して!広めて!そんな意図が丸見えで、この映画を台無しにしちゃってます。監督よりもお金出してる製作陣が偉いという、典型的な悪い見本ですね(笑)唯一良かったところは、白紙の手紙を投函したあとに、過去のナミヤ店のシーンに切り替わったところ。あそこだけはうまい!て思いました。そのあとの流れも良かった。それだけに、全体的な仕上がりがテレビな作風の範囲から抜け出せないのは、勿体無いです。役者の演技も型どおりすぎて特筆すべき点が何もなかったのもまた、何の味もしない料理と一緒です。 【Dream kerokero】さん [DVD(邦画)] 4点(2018-03-10 07:18:06) 1.《ネタバレ》 この如何にも西田敏行で御座います的なキャラクターイメージに則った諄いばかりの表情芝居があるから 一方で『アウトレイジ』の悪人顔が一層引き立つのだろう。 手紙のやり取りを題材とする原作というのだからそもそも映画として分が悪いのは承知で、雑貨店周辺や商店街の美術に 注力しようというのが序盤の長回しからも判る。 1969年という字幕と共に、座頭市のかかる映画館から大売出しの登りを立てたマーケットへとカメラは移動し、乗り合いバスが通過した奥に 女児二人が遊ぶ雑貨屋の店先に寄っていくというカメラワークは廣木隆一らしい出だしだが、 時代と世相の提示が絡むので致し方ないとはいえ、段取り臭さがモロに出ていてあまり面白くない。 それと折角の、ネットや携帯以前の「手紙を書く」映画なのだから、文字を書く行為を映画にしなければ。 書く者の手ではなく表情ばかりアップで映してどうするのか。 音楽の力を説くはずのエピソードも、大写しとなる歌い手の心理的な表情のほうに食われているように思える。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 4点(2017-10-09 01:53:04)
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