みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(4点検索)】
3.《ネタバレ》 『トランスフォーマー/最後の騎士王』と『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』という2大アホ映画の焼き直しというしょーもない状態である事以前に、前作がオタクが作った映画なのに対して、コレ、オタク趣味の普通の人が作った映画です。その間には、深い深い溝があるのです・・・。っていうか、リスペクトしてるのが『エヴァンゲリオン』(『ヱヴァンゲリヲン』に非ず)と、ゴジラの中でも『VSデストロイア』ってあたりが、もうね、あー・・・って感じで。 別に富士山が活火山で東京から富士山までせいぜい20~30km程度でも全然構わないんですけどね、ロボット同士のどつきあいはもうさんざん見飽きてる訳ですし、怪獣だって「デカきゃいいってモンじゃないわよ!」と。色々と引用するのはいいんですが、新しいモンを見せて貰いたいワケですよ。 見始めて早々に「嫌な予感がする」って状態ではありました。前作の要素がいっぱい登場するのですが、どうにも上滑りしている感じで、上手く応用できてない、新しいものに発展させられてない、むしろ壊しちゃってる、って印象。ペントコストの息子がああいう人間で、マコがああなっちゃって、ニュートがあんな事になっちゃう、それでもいいけど、ならばそれをちゃんとドラマとして盛り上げて頂きたいんですよね。どうにもこうにも上っ面ばかり描いてるだけなので映画に入り込めやしません。新キャラなんか、ただ居るだけで全然人物像を創造しちゃいませんから、危機に陥ったり犠牲になったところで思い入れも何もあったもんじゃないです。 そしてロボットにしろ怪獣にしろアクションの要素と割り切られていて、そこにフェティッシュな愛は感じられません。もっと舐めるように撫でまわすように撮ろうよ、もっとディティールを無駄なくらいに見せようよ、って。拘り全然無し。発進シーンなんか、あれ、もう全然ダメ。映画が始まる前のいつものIMAXのカウントダウンの方がよっぽど拘りを感じますわ。 で、唯一の見どころポイントがご贔屓ジン・ティエン姐さんなんですけどね、前半のミスリード悪役っぷりの造形がダメだし(あのメイクはなんなん?)、後半になっての活躍っぷりでやっとキタ!って思ったけど見せ場あんまり無いしで、やっぱり残念。もう彼女主役で作ってくれた方がよっぽど良かったのに(それは無い)。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 4点(2018-04-17 20:16:18)(良:1票) 2.《ネタバレ》 前作から10年後、人類のため犠牲になったPPDC(環太平洋防衛軍)司令官の忘れ形見ジェイクが主人公。そのジェイクは元イェーガーのパイロットでいまはパーツ泥棒を生業としている。その彼が同じくパーツを集めこっそりとイェーガーを開発していた少女アマーラと出会ったことから再びPPDCに身を投じることに。 無人イェーガーは使徒みたいになってたし、赤い機体のセイバー・アテナは弐号機みたいで他のイェーガーも1機以外はスリムな人型だし、イロイロとエヴァっぽかったかな。KAIJUとの最終決戦が(中国っぽい)東京ビル街や富士山だったのでゴジラも思い起こさせた。そういう面は前作以上に日本のアニメや特撮風味だった気がしますね。 肝心なお話の方はイェーガーvsイェーガーまでは面白かったんですけど、それ以降はテンション全く上がりませんでした。イェーガーもKAIJUも大した個性がなく戦闘をしていても見せ場が無い。台詞も技もグッとくるモンが無く登場人物も総じて薄っぺらくキャラが立ってない。前作の肝でもあったドリフトなんかほとんど無いみたいなモンだったし素材を処理しきれてなかったですね。映像だけは凄かったです。 あと、中国資本に買収されたレジェンダリー・ピクチャーズの中国推しの割りを食い、どうでもいいトコで戦死してしまった森マコ(菊地凛子)は残念だった。あんなツンツンした民間の傲慢女社長が急に良い人になって、最後にはヒロインのアマーラがひっそりと開発してたイェーガーのスクラッパーを操縦(遠隔操作)して加勢にくるなんて美味しいトコを持っていくなどやりたい放題。ここまでゴリ押しされてるジン・ティエンとかいう人はレジェンダリー・ピクチャーズの大神源太かと思いましたわ。最後に来るのはマコじゃないとダメでしょ。ニュートの扱いはアリといえばアリだけど闇落ちに抗う姿も見たかった気もするし、駄作にありがちな前作の重要人物をあっさり葬るor悪人にするという展開は萎えますわ。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 4点(2018-04-14 12:42:57) 1.《ネタバレ》 とにかくストーリーのチープさが酷い。 前作同様『ベテラン(?)主人公と新人後輩との成長』はあるが、ここに『平和になった世界での人間同士の争い』やら『暗躍する謎のイェーガー』『どんでん返しの急展開』等詰め込みすぎな上、どれもこれもありきたり且つ薄っぺらくて退屈。 今作の敵は『前作の残党』なのだが、まさかの一人。そしてそいつの策略があれよあれよと成功していき、開いた裂け目から前作の爆弾攻撃を受けながらどっこい生きてた怪獣が棚からボタ餅的に出現と、敵の凄さより、多少は思想の食い違いことあれ、怪獣再来に備え10年の月日を掛けて一致団結している人類の間抜けっぷりのほうが際立った。 他にも『怪獣の血はすっごい材料になる』『過去の怪獣のデータを確認したら全員富士山を目指していた』等『それ普通に怪獣と戦いながらまず検証すべきことなんじゃない?』と突っ込み、『怪獣は火山と自身の血で大爆発して地球を汚染するつもりだ!』と言うのにも『別に富士山じゃなくて良くない?てか海底から出現するなら海底火山でも良いし』等前作の印象すら下げかねないネタばかり入れてくるのでだんだんイライラしてきた。 つかあのオチからもう異次元人は全滅して、今回は別勢力(宇宙怪獣)とかが来ると思っていただけに拍子抜け。 特に中盤、マコが今際の際に託したデータに記載されていた場所に偵察に行くが、そこに行く理由が何一つ説明がなく、ただただ敵ロボットと戦わすため(ちなみに何故そこに敵ロボットがいるのかと言う説明もなし)に出撃する良い理由をスタッフが思いつけなかっただけに感じられ、流石にアレは酷かった。 戦闘CGも凄いっちゃあ凄いが、新しい試みや演出が少なく前作のインパクトに比べると大幅ダウン、さらに昼の戦闘は見やすいが。なんというか、CGアニメを見ているみたいで、前作のような『現実世界で戦っているような迫力』が無くイマイチ。 軽快さを増したせいでい『トランスフォーマー』感(もうおなか一杯見た)が出てしまったのも、個人的にはマイナス。 他にも前作のポールをカカトでコツンみたいな事をしたいのは分かるが、敵の位置関係を考えると『お前なんで敵がいない方向に走ってるの』と違和感(私の勘違いかもしれないが)を覚えるような演出になっており、とにかくオマージュをしたいという欲求が専攻してしまっているように感じた。 総評 スタッフの『あれやりたい、これやりたい』って気持ちは伝わってくるが、それを演出するために整合性を取ろうという努力が皆無。 やっぱ製作指揮だけでは限界があると思うので、ギレルモさんには次があるなら是非監督をやってもらいたい。 【ムラン】さん [映画館(吹替)] 4点(2018-04-13 23:13:13)(良:1票)
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