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【クチコミ・感想(4点検索)】
2.これを見た試写会は、私にとって忘れられない思い出。キネ旬の試写会に応募したら当たって、うわっラッキー、と期待いっぱいでイイノホールで見た。満員。だって橋本忍が、誰にも遠慮なく自分が最も書きたいものを書いて映画化したわけでしょ、期待するなってほうが無理。だいたい日本映画は冒険をしなさ過ぎると常々思ってて、作者が本当に作りたいものより、平均的な観客が60パーセント楽しめる企画ばかりが通っちゃう。これでは未来はないよ、と考えてたからすごく期待した。しかしすべてが裏目に出たようだ。こういう結果を見ると、臆病な企画しか出来ない企業の気持ちも、理解できなくはないなと思った。最初のうちは満員の観客も?となりつつも、なんとかついていこうと黙って鑑賞していた。なにしろまだマッサラな状態で、ただ橋本氏の名声だけを信じて見ているのである。まったく独自の因果律で登場人物が動く超前衛の作品なのだろうか、と皮肉でなくかなりマジに考えたところもあったんだけど、シロの幻が主人公を励ます目を覆いたくなるような陳腐な場面があったりすると、これはただ単純にひどい映画なのではないかという判断に近づき、また満員の観客も、おそらく同じような経過をたどって同じような結論に至ったらしく、中盤からはあちこちでプッという笑いが起こり、次第に遠慮がなくなり、後半の追っかけから宇宙に飛ぶあたりはもう爆笑の渦。こうなったらもう笑って楽しみましょうや、という気分が客席を一体感で包み込む。どよもす、というのはこういう状態を言うんだろうなあ、などとしみじみ思いつつ、私も涙を流して笑った。あんなに盛り上がった試写会というのは、後にも先にも経験がない。私が座った席の前のほうに関係者席があり、見間違ったのでなければ、藤村志保と江波杏子が招待されていて、藤村さんはじっと端正なお姿のまま鑑賞を続け、江波さんは豪快に笑い転げていた。それ以来ずっと江波杏子のファンである。映画が終わって退場していく人々の顔は、つまらなかったにもかかわらず、みな晴れ晴れと輝いていた。いま見直すと評価はいくぶん変わるかも知れないが、あの日の思い出を大切に取っておきたい。思えばこう時間が前後に跳ぶ話法は『羅生門』や『生きる』や『切腹』と同じで、やはり橋本忍の刻印は押されていたのだ。 【なんのかんの】さん [試写会(邦画)] 4点(2009-08-20 12:12:03)(笑:2票)
1.これが「幻の湖」ですかぁ。噂からはかなりのトンデモ映画を想像してたんですが、ストーリー自体は「北京原人」程ブッ飛んではなかった。この映画の「凄さ」は全て設定にある。主人公の職業は騙された訳でも、どうしても金が必要な訳でもなさそうなのにトルコ嬢(懐かしいなぁ、この呼称)。好きでやってるんならそれでも全然構わないんですけど、「こんな仕事、別人にならなきゃやってられない」みたいな台詞もあるので、好きでやってる訳でもなさそう。目的も無いのに貯金は既に1,800万。更には目的も無く走り続ける。この主人公は何がしたかったんだろう? そして、意味も無く登場するCIAエージェント(?)や宇宙飛行士。敵の音楽家も何故か主人公に匹敵する実力を持ったランナー(琵琶湖での二回戦目は、二人とも完全にランナーズハイでラリってるし…)。確かに全編を通せばつまらない映画ですが、「弾丸ランナー」を超えたマラソン・シーンに+1点して、4点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2006-10-26 00:01:34)
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【点数情報】
Review人数 |
33人 |
平均点数 |
2.94点 |
0 | 9 | 27.27% |
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1 | 5 | 15.15% |
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2 | 1 | 3.03% |
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3 | 7 | 21.21% |
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4 | 2 | 6.06% |
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5 | 4 | 12.12% |
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6 | 2 | 6.06% |
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7 | 0 | 0.00% |
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8 | 0 | 0.00% |
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9 | 1 | 3.03% |
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10 | 2 | 6.06% |
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【その他点数情報】
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