みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(4点検索)】
7.雰囲気は悪くないのですが。重いのは雰囲気だけで中身が薄かった気がします。 勘のいい人なら、かなり最初の段階で犯人が誰か事件の概要も何となく予想がつくのでしょう。 私のような者でも最初の30分ぐらい見たところで、いくつかの類似作品などからでしょうか。 確証はないものの犯人が予想できてしまい、なぜそれに至ったのかの 確認作業と言った所でしょうか。残り時間が長く感じます。 中盤~終盤は明らかに、もう皆さん犯人分かってますねと言う躰で話が進んで行くので そういう意図で作って居るのでしょう。 ミステリー導入なのだがいつのまにかサスペンスに変わって居るような作りになって居るのは 見せ方として面白いとは思うけど。それが映画として良かったかと問われると・・・。 単純な話の上に枯れ木をいくつか置くことによって見えにくくしているだけなので ミステリー部分は楽しめないし、サスペンス部分もミステリー要素を残してしまって居る分 隠しているためか緊張感や恐怖感を引き出せていない。ラストシーンも、心理描写が軽薄な為に なぜそうしたのか、なぜそこまで肩入れするのか感情移入が全く出来ない。 せっかく重厚な雰囲気だったのに最後の最後で安っぽいドラマを見せられたかのような印象で残念でした。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 4点(2017-02-21 10:26:31) 6.《ネタバレ》 東野圭吾原作も連続ドラマも未見だったが、内容が盛りだくさんのわりに時間的な制約もあって駆け足で話が進んでいった印象。相当はしょっているようで、話の流れに乗り切れず、感情移入もできなかった。子供がハサミで大人の背中を刺したくらいで致命傷になるのかも疑問。原作やドラマでは、もっと丁寧な描写や流れになっているのだろうか。船越英一郎が自殺しようとする犯人に訴えかける熱演も、浮き気味で見ていて居心地が悪かった。 【飛鳥】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-06-16 00:04:14) 5.《ネタバレ》 まず主人公の出身地に関して、劇中に出た首都圏の某県某市にそういう感じの場所が存在するとは思われない(あったら謝ります)。本物の地名を出してしまってはちょっと洒落にならないのかも知れないが、2人の境遇が現実にありうるものとして納得するには日本国中どこでもいいとはいえない。 また主に前半で登場人物が変にマンガ的なのは苛立たしい。男子高校生の引き起こす騒ぎはバカバカしく、また川島江利子の顔をわざとらしく汚したりするのでは真面目に見るのがつらくなる。これが映画的表現というものだろうか。 それに加えて被害者になる人物がことごとく不快で、あえて観客の同情を妨げているようなのはどういう意味か。川島江利子や篠塚一成もそうだが、特に栗原典子(原作の西口奈美江に相当)の独白は吐き気を催す。もしかするとこれには主人公2人の心境を観客に体験させる意図があって、“こういうバカは破滅して当然”という感覚を共有しろというなら確かにそのような効果はある。しかし原作では特別扱いだったと思われる篠塚美佳が映画ではただの被害者のように見えたこともあり(この人だけはかわいそう)、結果として主人公2人の非情さばかりが強調されたように感じられる。 ほかストーリーとしては、終盤で元刑事と亮司が唐突に泣かせる場面を演じる一方で、雪穂の方はますます調子づいていく方向性が示されていたようである。これから一人で真っ暗な中をご苦労様ということだろうが、どうせこの女なら何とでもするだろう、という突き放したような感情を催すので、どこに悲哀を感じればいいのかわからない。あるいは悲哀など感じなくてもいいのか。 なお個々の場面を盛り上げる背景音楽は、観客がここでどういう感情を持つべきか丁寧にリードしてくれているのだろうが、少なくとも個人的には全く共感できずやかましいばかりである。特に終盤は「砂の器」並みの感動の押し売りが気に障る。 違和感を覚える点としては以上である。原作と違うのが悪いともいえないが、だからといって映画ならではの効果を挙げているとも感じられないのは困る。ただし全体としては長大な原作をうまくまとめたようでもあり、また映画を見た後に原作を読んでも、雪穂は堀北真希が演じたイメージで全く問題ないと思えたので、キャスティングとしてはよかったかも知れない。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-01-13 18:27:54) 4.《ネタバレ》 もともと、長大でかつ多数の人物が登場する原作であるし、しかも描写構造の独特性(それぞれの事件において、真相を読者に明示せず、それが事件であるのかということさえ明らかにしない)に本質があるので、映像化は困難なのではないかと思っていた。しかし、省略や統合を大胆に実行しつつも、中途半端な盛り上げは入れずに、2人を第三者視点からしか描かないという原作の鉄則は尊重する姿勢が窺えた(探偵・今枝のパートを、1カットとわずかな台詞だけでまとめ上げた手際は見事)。●それなのに、ああそれなのに、どうして日本の映画は、最後の最後に2時間ドラマになってしまうのでしょうか。亮司の人生の基盤とその行動が少しでも分かっていたら、屋上であんな台詞を吐かせるわけがないでしょうし、そもそも亮司と笹垣が直接やりとりをするという発想自体がありえないでしょう。何でこうやって、自分の努力を自分でぶち壊すような真似をするのかね。この陳腐な20分間で大幅減点です。●ただし、途中の1シーンで、ハヤタ(黒部進)と東光太郎(篠田三郎)を共演させて台詞のやりとりまでしてくれるというのは実に素晴らしいサービスだったので、ここに+1点。いや、中身にはまったく関係ありませんが。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-02-13 00:54:57) 3.《ネタバレ》 原作を再現するのに精一杯って感じで特に面白みを感じませんでした。映画だけみると雪穂がただただ悪いように見えます。起こった事件だけ並べるよりも、もう少し亮司にもスポットを当ててもらいたかったです。 【アフロ】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-24 21:56:15) 2.やはり2時間程度の尺では独特の世界観や二人の心情が深く 描き切れなかった。本作に至ってはドラマ版でないと描き切れない。 役者に至ってはちょっとしつこいくらいあざとい感じがした。 ちょっと陰湿しぎる映像が先に出てしまい過ぎていて 主人公2人に感情移入できなかった。 【ナラタージュ】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-05 19:22:29) 1.《ネタバレ》 隠された謎をめぐるミステリーは映画向きではないというのは、あのサスペンスの巨匠ヒッチコックの言葉だが、それは、映画は見せてナンボだから。それをよく承知してこの映画は、謎解きをする船越がつねに画面を占めるというふうにはしないで、むしろその姿は画面から消えていく。そして、ほんらいの物語が展開したのち詰めの段階で、その物語の展開をすべて観ていたかのように事情に通じている船越がまた登場するというかたちにしている。なるほど「見せて」はいるのだが、サスペンス(宙吊り)のハラハラ感が足りない感じだ。以上ミステリーとサスペンスの違いを言おうとしたのだが、この作品は適例ではないのかも知れない。さて、問題はもっと別のところにあって、ミステリーが映画向きではないのは、人間描写に厚みがないからだ、と言っておこう(そもそもあの松本清張のヒロインたちが機能化されたものだった)。機能化された平板な人間像をミステリー小説的にはゆるせても、映像的には生身の人間として映る分いかにももの足らないことになってしまう。 【ひと3】さん [映画館(邦画)] 4点(2011-03-08 22:24:23)
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