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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(4点検索)】
2.《ネタバレ》 どうやらこの世界のゾンビに対して一通りの決着がついているのか、お役所もゾンビになっていく人に大しての配慮もされている。それだけにまだ多くの問題はありそうだが…。 そんな世界でのゾンビはまるで自我を失い人を襲う難病のように扱われる。 娘がその病気になってしまった時あなたならどうする!シュワルツネッガーならどうする!!!…と、シュワのゾンビものだぜ!と喜んでいるのもつかの間、この乾いた暗い雰囲気と険しくやつれたシュワを見て「あ…」と察してしまった僕。 そしてその雰囲気は淡々と続く、最初は元気だった娘もだんだん皮膚や目がおかしくなって行き、周りの反応も険しくなってくる。優しき父親シュワだけがそれを見守る…それが最後まで続く…そして決断を下さねばならない時が来る。 暗い!暗いよ! しかしシュワも新たなステージに進んでいる感じはしますね。とてもいい味のある父親を演じていたのでそこは大変満足です。シュワが出たのもやはりいろいろ試したかったのでしょう。 ゾンビ的な世界描写もなかなか好みですね。隔離所は怖いなー。 話としてはちゃんと着地はしていますが、なんとも悲しいだけのお話でした。…でも二階から落ちてもゾンビなら大丈夫なんじゃない? 【えすえふ】さん [DVD(吹替)] 4点(2018-08-31 13:52:46) 1.90年代、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』に影響を与えた『地球最後の男』のリメイク企画がシュワルツェネッガー主演×リドリー・スコット監督で企画されており、当時高校生だった私は、シュワがゾンビを豪快に蹴散らす様がリドリー・スコットの美意識で描かれるこの企画に心躍ったものです。しかし、当時はシュワの興行成績に陰りが出始めた時期だったし、スコットもヒットから遠ざかっており、さらには『タイタニック』の製作費高騰に歯止めが利かなかったという経験がハリウッドの各スタジオに大作自粛ムードを作っており(『タイタニック』は結果オーライだっただけで、歴史的ヒット作がそう簡単に出るはずがない)、とんでもない製作費が計上されていたこの企画はボツにされたのでした。 その後、20年を経てついにシュワとゾンビのコラボレーションが実現したのが本作なのですが、「この企画になぜシュワが」という違和感が終始漂う90分でした。シュワがゾンビをなぎ倒すことはなく、終始無言で悩んでいるのみ。これってシュワに期待されている役柄ではないし、この役をもっとうまくやれる役者はいくらでもいます。 シュワは親友・スタローンのように枯れへの移行を目指しているのでしょうが、キャリアに低迷期はあってもブランク期はなかったスタと、俳優として完全に活動していない時期のあったシュワとでは経験に差があるし、ロッキーやランボーといったほぼ分身と言えるキャラを通して枯れへと移行したスタと比較すると、単発企画でイメージチェンジを果たさねばならないシュワは、やはりハードルが高かったと言えます。 とはいえ、2011年のブラックリストにも載った実績があるだけに、脚本自体は良かったと思います。難病もののドラマ構成をゾンビのいる世界に置き換えたアイデアは光っているし、世界観の細かな作り込みにも目を見張るものがいくつかありました。ゾンビ化という現象が特段珍しいものではなく、「あの家のお子さんもゾンビ化しちゃったのね。かわいそうに」くらいのテンションで語られるという世界観はかつてなく、ゾンビ化の過程にある人々もある程度社会的な暮らしを営んでいるという設定は面白いと感じました。主人公の娘・マギーもまたゾンビ化を隠すことなくパーティーに出るし、迎える側も「噛むようにならない内は、まだまだ友達」という付き合い方をしています。 マギーを演じるアビゲイル・ブレスリンは相変わらずの芸達者で、この珍しい世界観をほぼ一人で体現しています。ただし、その上手さによって余計にシュワが下手に見えるという別次元の問題を引き起こしてはいますが。 【ザ・チャンバラ】さん [インターネット(吹替)] 4点(2017-12-28 14:58:10)(良:1票)
【点数情報】
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