みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(4点検索)】
4.《ネタバレ》 カチッ………カチッ…、と壊れたメトロノームの様に悪いテンポで話は進んでいきます。 「幕末」というタイトルからスケールの大きな群像劇かと思いきや「竜馬がゆく」を原作にした坂本竜馬主人公の物語でした。 それにしても作品からは混沌とした幕末という時代にあったであろう勢いやパワー、竜馬に対して抱いているイメージの人間的な魅力や不屈の行動力等は殆ど感じることはできませんでした。 イベントが掃いて捨てる程ある時代に全てを詳しく描けないのは当然ですが、竜馬を主人公にしているのでしたら勝海舟との会談で彼に傾倒する過程や、薩長同盟締結の理由と推移等はもう少し丁寧に描いて欲しかったですが、出来事の表面だけをあっさりと流した感じは残念でした。 それに加えて役者さん達の演技はかなり大袈裟で悪い意味での迫力任せに見えました。 クローズアップが少なかったのでそれ程暑苦しくはなりませんでしたけど、作品の為というより役者さんが個人プレーに走ってしまった様な印象でした。 また、カメラワークやカット割り、編集のタイミング等もマイナスの要因だったと思います。 関ヶ原の戦い以降に長宗我部に代わり山内が治めた事により他藩に比べ上士と郷士に大きな隔たりがあったというよりも、差別的とも言える対立が存在した土佐藩で、商人の饅頭屋近藤長次郎が仲間である筈の亀山社中の郷士から切腹を強要されるのは、それなりの理由があったとしても興味深い出来事でした。 かつての南アフリカでの英国白人とアフリカーナーと原住民の関係を彷彿とさせられる様な苦々しさを感じました。 差別から逃れる為に別の差別を生む構図は、四民制度の中でヒエラルキーの頂点の武士でも上士に差別されている郷士が持っているであろう人間の弱い本質を見せられている様でした。 その為、近江屋の二階で中岡慎太郎が四民の中で武士だけは特別だというのに対して、武士を含めた四民制度を壊す事を強く主張する竜馬の台詞は救いになりました。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-19 00:19:35) 3.《ネタバレ》 坂本龍馬が勝海舟を斬りに行くあたりから近江屋事件までの話。龍馬自体がもう有名すぎるので、なぞってるだけに思えて大して面白くない。これではスター出演による再現ドラマといった感じだ。何らかの工夫、別角度からの描き方などが必要だったかもしれない。俳優陣もやたらと目に涙を浮かべながら、熱演でござい!と力の入った演技を見せてくれるが、どうも空回りしてる印象が強い。良かった点を挙げるとすれば、「俺がおかしくなったら、お前が殺してくれる」という、龍馬と中岡の信頼関係だろうか。時代的な背景はあるにせよ、なかなか言えることじゃない。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-03-01 20:12:18) 2.《ネタバレ》 錦之助の竜馬は今まで観てきた竜馬の中で一番眼つきが悪い。やけにカッチカチな竜馬で余裕がまったくなし。貴重と言えば貴重な竜馬像か。吉永小百合がおりょう役というのも凄い配役。眉を剃ってお歯黒をつけているのは随分リアリティに拘ったねと感心はするが、やはりおりょうの強さが全く感じられずミスキャストだろう。他にも色々配役がイメージに合わないこと多数。ことは配役にとどまらず、竜馬が襲われるシーンで竜馬が思いっきり人を斬っているのでびっくりだったり、ラスト近くのシーンで長々と竜馬が天皇制の廃止を唱えているのにはかなり違和感がある。監督の個人的思想を竜馬を通して言わせられては、さすがに堪らない。映画としてそこそこ観ていられるものの、竜馬に対して思い入れがある自分としては受け入れ難いものだった。 【MARK25】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-07-24 03:29:43) 1.坂本竜馬のお話だけど、話がはしょってあって多少なりとも知識がある者には食い足りなさが残る内容でした。というより、この人の物語をファンが納得するかたちで2時間に収めるのは無理があると思いますね。皆さん仰るように、錦之助の竜馬はちょっと苦しかった。やはり武蔵とか拝一刀のイメージが強く、剣を握らせ時の迫力で売ってる人という印象でした。吉永小百合のおりょうさんのお歯黒にはびっくりしました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-01-30 21:35:44)
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