みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(4点検索)】
5.《ネタバレ》 東宝は、放射能で生物を巨大化したと思ったら、今度は液状化までさせてしまっている。現在だったら、被爆者への偏見に繋がりかねないとして、許されなかったかも知れない表現だ。 ま、そこは目を瞑ろう。気持ち的に核兵器(実は危険なのは兵器だけじゃなかったわけだが)の、恐ろしさと批判が根底にあるだろうことは、容易にわかる。 だが、この物語はその部分を強調すること無く、超科学を信じずに右往左往振り回される、捜査陣を執拗に描写している。だから、普通の刑事ドラマのように見えるのだが、それにしてはドラマが薄い。観客が(少なくとも私の)見たいのは、事件記録ではなく、事件にまつわる人間のドラマである。 学者と女のラブストーリ-をもっと丁寧に描くとか、「精神活動を持った」という部分をもっと膨らまして、あえて女を襲わない部分を描くとかしてみれば、それなりに面白くなったのでは。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-10-09 01:29:13) 4.“液体人間”という「怪奇」、その恐怖と対称として「美女」を配置する構図は、映画史におけるゴシックホラーの典型であり、オドロオドロしいタイトルも含めて、“ベタ”というよりは「王道」と言いたい。 決して手放しで「面白い!」とは言えず、ストーリーも特撮も稚拙と言わざるを得ないけれど、映画としての“味わい”は確実に存在していたと思う。 “液体人間”が現れて、美女が「キャーー!」と叫ぶ。極端に言えばそれの繰り返しの映画だが、そのシンプルな内容で一つの映画世界を貫き通す潔さみたいなものが、当時の映画界のパワーであるようにも思う。 そして全編通してチープな怪奇に彩られてはいるが、そもそもの根底にあるものは、やはり「核」への危機意識であろう。 プロットには、当時実際に起きた事件や事故なども彷彿とさせるものがあり、そういった意味でも「時代」を映している映画だとも言える。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-04-01 16:40:39) 3.《ネタバレ》 核兵器実験による放射能を浴びたことが原因で、液体に変身した漁船の乗組員が東京でパニックを引き起こす映画。この映画の数年前に製作された「ゴジラ」は放射能が生んだ怪獣とされ、自分が子供の頃などは「放射能」という言葉が禍々しい突然変異を生み出す代名詞になっていたような気がする。これ、核兵器=放射能=人や動物の変身、といういう図式で誤った科学知識を市井に吹き込んでいたと言えなくもない。そもそも、放射能を浴びる、という言葉が正しくないよね。とはいえ、モチーフは明らかに1954年の第五福竜丸の被爆事件であり、当時としては生々しい題材だっと容易に想像できる。劇中に説明は無いが、液体人間たちが無差別に人を溶かしてゆくところには人としての意思が感じられないが、そんな彼らが東京に現れたことは故国への郷愁が本能として備わっていたからと解釈できる。地下水道で炎に焼かれて立ち尽くす液体人間たちには、安堵感よりも悲哀感が先行しました。怪獣が出ない東宝の特撮ものとしては「透明人間」に次いで2作目の作品で、シナリオの練られ方などがまだまだ稚拙であるが、人間の変身ものでは初のオリジナル。日本の特撮史的には意義のある作品でしょう。良いものは必ず使いまわす円谷プロは「ウルトラQ」の「2020年の挑戦」でも人を消し去る液体を扱っており、この映画での表現が活かされています。不気味な余韻を残す「ウルトラQ」のナレーションも、この映画から引き継がれて行ったことを知りました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-12-15 23:01:16) 2.《ネタバレ》 意外と面白くない。特撮の頑張りやキャバレー・ミュージックのセンスなどは面白かったが、何となく全体的に散漫な感じ。テーマ性でいくのか、ホラー的にいくのか、SFでいくのか、が、ハッキリしない感じ。ノリもテンポもイマイチ。刑事・ギャング・液体人間の三つ巴の戦いという構図をもう少し広げてくれれば…といった感じ。ラストの「築地炎上」シーンも、せっかくではあるが、誤魔化されたカンジ。まぁ、意気は感じるものの。関係ないが(無くもないが)怪奇大作戦の第八話「光る通り魔」の燐光人間(こっちのほうが怖かった)を、思い出してしまったのは、私だけかの? 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-10-04 22:56:25) 1.おどろおどろしいビデオジャケット(美女白川由美の恐怖におののく表情!)に魅せられ借りてみました。・・・(鑑賞中)・・・。絶対友達とワイワイ集まってみる方が良いかと思います。ギャー! 液体人間!これが?・・・まあ確かにそうなんだけどね。とにかく突っ込みどころ満載で爆笑モンです。 【放浪紳士チャーリー】さん 4点(2004-04-12 17:57:36)
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