みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
4.《ネタバレ》 以前散歩していて、たまたま立ち寄ったカーリング場で、小笠原歩さんをナマで観たことがあります。小柄で綺麗な人でしたよ。シムソンズで一番知名度が高いと思っているのが彼女なんだけど、映画では一番受動的な菜摘なんですね。意外でした。 常呂町が舞台のカーリング競技っていう選定が渋いです。もっともこの時期、『学生が部活動にのめり込む青春モノ』が大量に創られていて、そのほとんどがマイナー競技にスポットを当てた作品でしたが、この映画の後もカーリングは注目を集め、彼女たちシムソンズの、次の次の世代の“常呂っ子チーム”ロコ・ソラーレの「そだねー」が流行語大賞になるくらい、カーリングは安定した知名度と注目を浴びるスポーツにまでなりました。 映画シムソンズは、実際のチームをモトにしているけど、創作部分がかなり多いと知りました。一番意外だったのは、みんな初心者ではなく、遅くとも中学生の頃までにはカーリング経験者だったことです。 カーリングは大きな動きが少ないスポーツ、つまり絵的に地味な競技です。加藤ローサら新人女優たちは、映画出演もカーリングも初心者です。そんな彼女らを使うにあたり、実話に基づいて経験者が強者になるまでを描くより、キャーキャーと氷上を転げまわってたのが、強者としてビシッとフォームを決めるまでに成長する姿の方が、画的に描きやすかったんでしょう。 ただ、素人がちょっとの練習で急成長して、数年後にオリンピックに行けてしまう映画の展開は、カーリングという競技が底の浅いスポーツと勘違いされそうです。競技選手へのリスペクトという意味でも、もう少し丁寧に書いても良かったかも? でも加藤ローサ演じる和子の、笑顔と前向きさがとても良いですね。観ている私まで元気を貰えました。展開はベタだけど、安心して楽しく観ていられました。 常呂町は、この映画公開の一か月後に北見市に合併されました。今は無き常呂町。今は無きシムソンズ。こんなカタチで片田舎の一時代が映画として残るのって、とても素敵だと思います。欲を言えば、もう少しロケ地を増やしてほしかったです。あれから20年。北見駅前もかなり様変わりしましたからね。 ちなみに、当時も今も道民は「したっけ」は、ほぼ使いません。大泉洋ちゃんも当時まだ若いから、指摘しなかったんですかね?「~だべ?」はけっこう使います。 【K&K】さん [DVD(邦画)] 5点(2025-01-30 22:54:12) 3.《ネタバレ》 「本当にあった最高の青春ストーリー」と書いてあるが、かなりウソくさい映画である。チームのメンバーにはそれぞれモデルになった実在の人物がいるとのことだが、いくら何でも本物の選手がこんなバカだったはずはない、とか思ってしまうと劇中の人物像が素直に受け入れられなくなる。また実際にオリンピックに出たチームだと思うからこそ大会で勝ち上がる展開が正当化されるものの、実際見ていると、こんないい加減な急造チーム(大会まで何カ月だったのか?)に負かされる対戦相手が可哀想になる。全体的に実話から補強されていながらも、その実話(現実)との間の違和感が足を引っ張る感じの映画になっている。 しかしそういう点を完全度外視すれば普通に楽しく普通に感動的なドラマである。当初の「楽しんでやれ、そして勝て」という方針は明快だったが、どうやら本当に最後までその通りにしようとしていたらしい。公開当時は「ウォーターボーイズ」(2001)や「スウィングガールズ」(2004)と比較されることも多かったようだが、この映画は最後に盛り上げるだけで終わりでなく、未来につながる形に作ってあるので物語としてまともといえる。あえて勝利者が賞賛されるラストにしなかったのも悪くない。 チームの4人がそれぞれ美形または可愛いのは出来すぎのようでもあるが、今年のオリンピック日本代表がまた別種のかわいさで評判になっていたこともあり、この点はそれほど非現実的ともいえない。キャストの中で個人的には、以前に「妖怪大戦争」(2005)を見た関係で高橋真唯(当時)という人に目を引かれてしまう(それほど可愛くもないが嫌いでない)。ちなみに決勝の対戦相手は、女優の派谷恵美さん以外は本物の選手だったとのことである。 余談として、この映画が撮影されたのは2005年の11~12月、公開は2006年2月18日だが、映画制作に協力した常呂町は公開直後の2006年3月5日に周辺3市町と合併して新・北見市の一部になり、この映画が町として最後の大きなプロジェクトだったとのことである。映画で披露された北海道方言は「…べ」「したっけ」程度だったようだが、今年の流行語大賞になった「そだねー」も当時から言っている人はいたかも知れない。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2018-12-22 18:54:23) 2.カーリング自体、盛り上がるスポーツではないので、青春ものとしても、普通かな。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-16 01:12:12) 1.ドラマの処理=競技技術の上達という構図が成立しない以上、こういう類いの話は難しい。 下手に勝利させてご都合主義を際立たせるより、敗北させてドラマをクローズアップする内容で仕上げるに限る。 そういう意味では結構全うな方だと思うのですが、随分と稚拙な部分が目立つ・・・。 【カラバ侯爵】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-07-10 18:36:23)
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