みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
3.《ネタバレ》 池波正太郎原作であれば、余韻や人情の機微を期待してしまう。 例えば無駄な殺生はしない真っ当な(?)盗賊は、火盗改めを小気味よく出し抜いたり、 悪運尽きてお縄にかかる時は潔く…それが池波スタイル。 ところがこの作品は、そこがおざなりになっている。 大仰な斬り合いが多い割には、双方が知略を尽くすという醍醐味は殆ど感じられない。 フジテレビのシリーズや最近のNHKのBS時代劇の方が、そこは丁寧で、事実名作も多い。 それと、裸のシーンがやたらとあるのも、制作時期ならではかもしれないが、なんか下品。 ただ、高松英郎、長門裕之、夏八木勲らの脇を固める名優陣の抑えた演技は素晴らしく、 池波スタイルを何とか保持している感があった。 終盤の名古屋城の仇討とかを無理に入れずに、ラストの仲代達也と市川染五郎(六代目)の解合のシーンに もっていけば後1点追加だったような作品。 【こた】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 5点(2021-03-30 08:27:43) 2.呉服屋が貯め込んだ大金を狙う雲霧一味と、それを追う火盗改めとの対決。クライマックスの大捕り物が、見どころ、ですけれども。 何か観てて張り合いが無い、その理由は色々ありそうだけど。ひとつには、仲代達矢演じる雲霧仁左衛門の、とらえどころの無さ。ちょっとあまりに、フツーの人すぎるのでは。いやそうでもないんだよ、と、意味ありげにかつての青春の日々(?)を挿入し、またクライマックスのあとも妙に物語を引っ張り、蛇足のようなラストのもう一盛り上りがあったりするのですけど、雲霧仁左衛門自身の存在感の薄さはいかんともしがたく、盛り上がりの方も不発の印象。 脇役に目立つ人をバラマキ過ぎて、ますます埋没してしまいました。 あんたのせいだよ、宍戸錠(笑)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-05-30 23:25:48) 1.《ネタバレ》 活劇という見せ方をしている本作ではやはり160分という時間は長いと思います。 名古屋城への殴り込みの前で潔く終わりを迎える脚本に仕上げて貰ったほうがすっきりした作品になっていたと思いますが、兄の蔵之助が仁左衛門の身代わりになった後の話の展開も面白いので捨て難いのは理解できます。 しかし、その場合は上記したように全編ガチャガチャした活劇だと疲れてしまうので幾分トーンダウンさせて落ち着いた時代劇にして貰わないと正直見ていて辛いです。 原作の印象を思い出してもどちらにでも出来ると思いますので、私的には落ち着いたものにして欲しかったです。 役者さん達は右を見ても左を見ても濃い人ばかりで濃すぎる演技を見せてくれます。 個性派と呼ばれている川谷拓三さんや成田三樹夫さんがひとつの画面に表れるだけで得した気分になります。 また、9代目松本幸四郎さん、加藤剛さん、高松英郎さんはどの作品を見ても清廉性のある大勢側に居る気がします。 池波正太郎さんの原作という事でしたら2~3つだけでも美味しそうな料理を食べるシーンがあっても良かったかと思いました。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-06-27 01:31:16)
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