みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
10.《ネタバレ》 スリリングな会話劇は原田眞人監督が得意とするジャンルですから、その点での面白味はよく出ていたと思います。 岡本喜八版には無かった、陸軍大臣の生活を描く事、昭和天皇の思いを描く事によって、そこに生きた日本人の心を映そうとしているのでしょう。 だけど、ここに登場するのは仕方なく戦争をしていた、戦争をやめる事に苦労する優しい日本人達ばかりなんですよね。なんだか時代の渦に巻き込まれちゃった被害者としての日本人。 他界した父は徴兵で満州に渡り、ソ連に抑留され、終戦よりかなり遅れて復員した経験を持つのですが、そんな父がよく口にしていたのが「軍の上の連中はみんなキチガイみたいになってた。露助の方がよっぽどまともだった。」という話。 あの戦争に存在していた狂気、人を狂わせたもの、この映画はそこから完全に逃げちゃいましたね。無条件降伏に納得できず、クーデターを起こそうとする陸軍の兵士、そこにあった狂気こそがあの戦争の狂気を反映しているのではないかと思うのですが、そこはほぼスッポリと抜けちゃってるんですね。信念とか意志とか、そういう常識の範囲の話になっていて。でも、あの戦争を考え方や立場の違いだけで語られてしまうと、あの時代を生きた人達や死んでいった人達に対して失礼なんじゃないかなぁ。決してスケープゴートを描いとけって訳じゃないですけど。 岡本版はスプラッターホラーみたいになっちゃってるところもあって、アレはアレでちょっと、って思ったりもするのですが、少なくともその狂気がビリビリと伝わってくるのですね。それに対してこの作品は明らかに控えめに、優しく、ヌルくなっていて、それが一体どういう方向に気を遣っているのかいな、って考えるとどうもヤな感じがしちゃうんですよね。 あの戦争に存在した明確な狂気、その狂気がもたらした明確な結果、そこから目を逸らしてあの戦争を描く事にどれだけの意味があるのでしょう? 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2015-09-25 21:03:56)(良:2票) 9.《ネタバレ》 終戦時の日本の雰囲気は出てたんじゃないかと。その時代を生きたことないので、想像だけど。変なドラマ性を強調せず、淡々と描いてるので、共感とかはなかったけど、テンポがいいので、退屈感も薄く、緊迫感もそれなりにあったんだけど、頭が追い付かない箇所がいくつかあって、面白さ自体は普通でした。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-05-01 22:01:58) 8.ポツダム宣言受託の裏舞台。 降伏の裏で終戦反対事件が起こる。 役所や松坂の演技は相変わらず凄味があるが後半までの道のりが単調で盛り上がりに欠ける。 67年作品含めて貴重な作品だとは思うが、やはりエンターテイメントはトップの戦場。 おもしろさはさて置き、終戦から75年、映画や報道を通して何かと考えさせられる8月。 【mighty guard】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-08-08 23:05:27) 7.とにかく長い・・・ 終戦の日に反乱があったなんて知りませんでした。 どうでも良いけど、中嶋しゅうが演じる東条英機はイメージとぴったりで驚いた。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2019-11-02 23:15:44) 6.「日本の」というより、「昭和天皇の」いちばん長い日、といったところでしょうか。 と言っても、昭和天皇のみにスポットを当てる訳でもなく、全体をボヤボヤっと描いて、どうも焦点が定まらない感じ。天皇だって、阿南陸軍大臣だって、みんなひとりの人間として苦悩したんだよ、ってことでしょうか。戦死していった名もなき大勢の人たちだって、そうだろうと思うんですけどね。 宮城事件の描かれるウェイトもあまり大きくない印象で、あっさり終わってしまう。いや、岡本喜八版と本作、どちらの方が実際の事件の雰囲気により近いのかは知りませんけれども、映画のもつ緊迫感、喜八さんの映画とは比べるべくもありません。あの息詰まる焦燥感は、どこへ。 心に残る映画と、残らない映画との、違い。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 5点(2016-11-19 15:35:34) 5.みんな一生懸命演じているんだろうけど、感性がどこか今風で自己満足的。中味も雑然としているので日本史の一大事といった緊張感も迫力も伝わってこない。傑作オリジナルと比べてしまうのでどうしても評価は辛めになってしまうのだが。 【ProPace】さん [地上波(邦画)] 5点(2016-09-07 23:01:37) 4.《ネタバレ》 もっくんの好演が印象的でした 【osamurai】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-06-17 22:47:09) 3.どこか散漫で、乗り切れない。そして地味だ。クーデター未遂も発生した終戦までの数日間という大変なテーマを扱っていながらサクサク薄味。エンターテインメント性の欠如と言ってもいい。手に汗握る人間ドラマ、スリリングな展開、感涙… こういったものを期待して観ると拍子抜けになってしまうので、歴史のお勉強程度に思っておくといいのかも? 映画的にそれが正しいのかは置いておく。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-06-07 00:07:28) 2.1967年製作の同題映画、そのリメイク作品..オリジナルを観ているし、史実に関して予備知識があったので、本作のストーリー展開の早さに付いて行けたが..何も知らずに観た人は、理解できたのだろうか..それを心配するほど、説明不足のまま、次から次へと 話しがどんどん進んで行く..まぁ~分からない奴はほっといて、分かる人だけ観てくれ、って感じのスタンスかもしれないが..映画として評価すると、やはり作品全体が足早で、エピソードが浅く..もう少し、深く掘ってくれたら良いのに..と思ってしまうところも、ちらほら..オリジナルは、史実を単になぞっただけで、なんの捻りもなく 淡々と進む展開、演出は古臭いし 物足りなっかった..そこをどんなふうにアレンジしてくれるか、すごく期待していたのに..物語として 中途半端..主題は何? どこを中心に考え、何を伝えたかったのか? ぼやけてしまってる..本作の主人公は、役所広司の阿南陸相だったのかな..オリジナルは、青年将校達だったのに..その辺の違いが、まったく違う作品のような仕上がりに..私的に、オリジナルのように、玉音放送が危うかったこと、終戦に至るまでの大変さ(陸軍の暴走)..そこを中心に描いてほしかった..(8月15日に終戦を迎えることが出来たのは、鈴木首相の功績も大きかったらしい..) う~ん、残念... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-01-20 21:28:38) 1.《ネタバレ》 特に意識した訳でもなく、たまたま8月15日に鑑賞。同監督・同主演の「あさま山荘事件」の時にも思いましたが、全体としてドキュメントタッチにしたいのか(それにしては事実が飛び飛びで精緻でない)、それともヒューマンドラマにしたいのか(それにしては淡々としすぎて物語性が足りない)、位置づけが中途半端だと思いました。元々原作の半藤氏からして、史料を広く渉猟している点では学者にも劣りませんが、若干思い込みが激しく結論ありきの印象もある方でして、本作でも阿南陸相の自決を良く描きすぎの感はあります。ただ全体としては右にも左にも傾かず、淡々と語られています(そこがドキュメント風で中途半端さを感じる原因でもありますが)。昭和天皇の描かれ方は、ロシアの「太陽」に較べるとまだ踏み込みが足りない気もします(本人役は一瞬しか登場しない「終戦のエンペラー」の方がある意味多角的に描かれていました)が、終戦過程にさほど詳しくない方に見せる分には十分かもしれません。キャスティングは重厚で文句ありませんが、終戦工作のキーマンの1人である迫水書記官長の扱いが若干軽すぎて、鈴木首相の書生のような感じに見えてしまいました。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 5点(2015-09-06 12:32:27)
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