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幻魔大戦

1983年【日】 上映時間:131分
アクションSFアニメ小説の映画化漫画の映画化
[ゲンマタイセン]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-10-17)【イニシャルK】さん


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監督りんたろう
古谷徹東丈
小山茉美ルナ姫
江守徹ベガ
原田知世タオ
林泰文ソニー
美輪明宏フロイ
池田昌子[声]東三千子
佐藤正治幻魔大王
穂積隆信カフー
永井一郎ザンビ
滝口順平ザメディ
潘恵子沢川淳子
塩沢兼人江田四郎
槐柳二ヨーギン
田中秀幸アサシン
内海賢二サラマンダー
寺田誠オライリー署長
白石加代子女占星術師
宮内幸平侍従長
矢田耕司アナウンサー
塩屋翼黒人ギャング
塩屋浩三黒人ギャング
原作石森章太郎
平井和正
脚本内藤誠(脚本)
桂千穂
真崎守
音楽キース・エマーソン
青木望
撮影八巻磐
製作角川春樹
石森章太郎
角川春樹事務所
マッドハウス(製作協力)
角川書店(製作協力)
企画小倉浩一郎
制作バンダイ(玩具・プラモデル制作)
配給東宝東和
KADOKAWA(2021年リバイバル)
作画大友克洋(キャラクター・デザイン/原画)
金田伊功(スペシャルアニメーション)
梅津泰臣(原画)
美術椋尾篁
男鹿和雄
小倉宏昌
編集田中修
録音柴崎憲治(効果)
その他丸山正雄
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【クチコミ・感想(5点検索)】

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18.《ネタバレ》 本作は超能力を主なモチーフとして、これと相性のいいオカルティズム、そして、ある時は世紀末という言葉から連想され、またある時は世紀末と混同されながら制作当時にうっすらと膾炙していた終末論が混ぜ合わされて作られている。
上映当時はこういったモチーフが実感を伴って受け入れられたかもしれないが、それは本作をエンターテインメントから遠ざけ、怪しげなものにしてしまっている。こういった要素は企画段階で入れられたのか脚本で入れられたのかは分からないが、いずれにせよスタッフの様々な意見を取り入れすぎた感がある。こういった思想を好むスタッフがいたのだろう。

主なモチーフである超能力の描き方にも不満がある。超能力には様々な種類の力があるが、サイオニクス戦士が力を合わせて幻魔の刺客と戦うシーンにおいて、誰がどんな能力を持っていたり発揮したりしているかが分かりやすく示されず、個々の戦いぶりが印象に残らないのだ。「すごかったけど、何がどうなったかわからない」状態になってしまっている。超能力という、何でも出来てしまうモチーフを違和感なく描き切るのは難しいのだろう。
それでも、たとえば『バビル2世』のように、超能力をシンプルに分かりやすく描いて印象をきちんと残す描き方もあったし、あるいは『斉木楠雄のΨ難』のように、超能力をとことんロジカルに描き、鑑賞者に違和感や疑問を与えない描き方などが出来ていれば、本作における超能力を今以上にしっかり実感出来るはずだ。

本作には、家族愛や隣人愛など、キリスト教的な愛の定義も取り入れられている。劇中音楽として、バッハのカンタータ第140番第4曲が使われているのもこれの象徴ではないだろうか。こういった要素は悪くないが、残念ながら本作では過剰過ぎる。たとえば、サイオニクス戦士の一人・ルナを導く「宇宙意識のエネルギー生命体」のフロイは言う。「地球人には希望、愛と友情の連帯、至上至高の価値を求める心がある。(後略)」と。また、主人公・東丈の姉である三千子は、丈の超能力で電気がともり、乗り物が動く夜中の遊園地でこう言う。「丈のことならどんなことでも信じられる」「あなたを支えられるのは愛だけ」「前世から丈のことを何でも分かってる気がする。もちろん来世も」。上映当時の風潮が影響しているのかもしれないが、こういった説教臭さは、本作が目指したであろうエンターテインメントをある意味阻害するものだ。こういったテーマは、劇中で声高に唱えるものではないと思う。

何よりも本作をエンターテインメントから遠ざけている大きな要素は、あちこちに目立つ段取りの悪さだ。たとえば、丈は冒頭で彼女である淳子に振られてしまうのだが、その時の淳子の言葉は「丈のお姉さんにはかなわない」だ。この時点では先述の丈の姉・三千子は登場しているものの、具体的な性格は描かれていない。何が「かなわない」のかが分からず、我々はここでは実感が得られないのだ。のちに、ルナが丈の深層心理に入り込んだ時に、姉が丈にとって大きな存在だとはじめて説明されるが、それも具体的ではなく、ここでも我々は置いてきぼりだ。結局、我々が姉の偉大さを知るのは、彼女が死んでしまった後のこととなる。

ニューヨークを洪水と劫火に襲わせてスペクタクルを描く一方で、東京をうやむやのうちに沙漠にしてしまったのもすっきりしない。ニューヨークと東京の状況を正反対にした方が、我々のカタルシスが強く得られたに違いない。

丈の超能力が突然使えたり使えなくなったりするのにも萎えてしまう。超能力を駆使する、強くてカッコいい主人公に我々は興奮するのだ。超能力を過剰に使い過ぎてしまい調節が出来ていないから、と後半で説明はあるが、鑑賞者の心を一度興奮させたら、それを維持させる展開にすべきだと思う。

要らないシーンや冗長なシーンによってダレてしまったり眠くなってしまったりすることも多かった。たとえば、超能力が発現した丈が吉祥寺の商店街でゴミのポリバケツの蓋をフリスビーのように回転させながら飛ばすシーンや、帰宅してモーツァルトのレコードを聴きながら部屋の物を浮かせるシーンは、吉祥寺に着く前の電車内で新聞やスカートのすそを超能力で浮かせているので不要だ。
また、姉が二匹の幻魔の刺客に襲われるシーンも長すぎる。服の左肩部が破れるエロチックな演出まであるが、これも中途半端で、観ているこちらが何だか恥ずかしくなってくる。
あとは火山が噴火した後に丈が動物達と森を彷徨うシーン。生きものの大切さを描きたかったのだろうが、これも不要だ。それまで人間は容赦なく殺しておいてこれではバランスが取れない。

作画も含め、作品そのもののインパクトは認めながらも、不満ばかり書き連ねてしまった。こんなはずではなかったのに。 はあさん [DVD(邦画)] 5点(2020-09-26 01:37:08)

17.《ネタバレ》 公開当時劇場で観た時はそこそこ面白いと感じていたはずだが、今改めて観るとアニメの出来としてはそれほどでもない。古いアニメを観てもその時代の匂いがしてそれなりの味があるものだが、この作品は何とも言い難い古さだけが際立った印象を受ける。
公開当時から気に入らなかったのが大友克洋のキャラクターデザインだったが、今観るとやはりそのキャラクターの影響もあると感じる。私の中に平井和正の原作のイメージ(生頼範義の挿絵も)が大きいからかもしれないが、キャラクターデザインがやっぱり違う。大友克洋が嫌いなわけではない(実はファンです)が、幻魔大戦にはあっていないと思う。 リニアさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-08-12 01:41:43)

16.ストーリーについて特に言及したい部分はありません。それより驚いたのは、石森章太郎が原作漫画を描いているのに、大友克洋がキャラクターデザインをしている点。公開当時、私は小学生だったため、この事実を知らなかったワケですが、結構凄いコトをやったんだなあと。石森氏は嫌じゃなかったんですかね。石森キャラより大友キャラの方がイイんじゃね、みたいな論調になったら気分が悪いでしょうに。共作だから拒否権が無かったんでしょうか。例えるなら、『ついでにとんちんかん』を漫☆画太郎のキャラクターで映画化するような。違うか。でも、ちょっとそれ観てみたいです。結論。石森氏は太っ腹。 目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-10-27 20:45:41)

15.子供のとき、この映画が見たくて仕方なかった。音楽がよかった。 承太郎さん [ビデオ(邦画)] 5点(2011-11-19 12:42:28)

14.皆子供の頃見に行ってますね。私もヤマトとか999等々のアニメ映画の延長で見に行ったクチなんですが、ドンパチやるのかと思ったら、超能力云々が当時は難しくてなんだかよくわからなかったという印象しかなかったので25年ぶりに再見して、こういう話だったのか・・・と。部分的なシーンや台詞・音楽は覚えていてとても奴かしいのですが、それ以上のモノはないかな?石の森章太郎が若い時に姉を亡くしているとかで、姉弟愛みたいのが結構でてきますが、話の流れとしてはちょっと不要な感じがします。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-03-31 03:28:18)

13.今見るとちょっと物足りないかな マーガレット81さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-12-24 22:51:26)

12.石森章太郎のマンガが最初の幻魔大戦で、その後、漫画のノベライズとしてではなく独立した小説として、平井和正による小説が出たのだと思う。石森版は秋田書店発行の単行本で呼んだ。その本には原作平井和正とあったと記憶している。
『続マンガ家入門』(だったと思うけれど今はもう手元にないので確認できない)の中で原作者をつけることに否定的なことを少しだけ書いておられた。おそらくマンガ『幻魔大戦』が連載打ち切りになったことによるものだと思う。当時の人気漫画家だった石森章太郎にとってショックは大きかっただろう。
たおやかな美少女だったプリンセス・ルーナが大友キャラでは自分にはイメージが違いすぎて困惑した。そして、劣等感の塊で姉にべったりの東丈。そしてその弟を溺愛する姉が彼を庇って死んでゆくまでの濃密さが表現されていない。
もちろん、この映画は石森章太郎の漫画ではなく小説の映画化なのだろう。
だから、こういうことを言うのは筋違いなのは承知している。
しかし、『デビルマン』に匹敵する名作漫画・幻魔大戦がありながら
漫画のイメージをばっさり切り捨ててしまったのは残念でならない。
アメリカの暴動に乗じて幻魔がやってくる場面などは小説も漫画も
暴動の熱気が伝わってきて読んでいるこちらまでじっとりとしたまとわりつくような汗をかいているような錯覚におちいるすばらしさ。人種差別も貧富の差も人々の日々の不満も…あらゆる物を飲み込んで人類の命運をかけた宇宙規模の戦いが始まる。
そこを何とか、もうちょっと……。
#あれっ?。ここを見ると原作石森章太郎になっている。ということならなおのこと…。権利関係はどうなっているのだろう?。 アホをどりさん [映画館(字幕)] 5点(2006-01-02 09:55:40)

11.可も不可も無い・・・という印象かな。 H.Sさん [地上波(字幕)] 5点(2005-12-22 20:45:12)

10.子供の頃見たアニメです。
なかなか面白くて見てたのですが、最後までたどり着く頃には飽きてしまって
あまり興味を持たなかったような…
そこそこの映画ですよ 坊主13さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-01 20:10:10)

9.とりあえず、毎日の猛暑の中、レッスン1の汗をかかなくする・・・というのは習得したいものだ・・・しかし、この作品すごい声優人だなぁと、今見てつくずく思った。 だんぼ32cmさん 5点(2004-07-10 02:38:03)

8.中学生の時”うわー超能力!やりてぇ!!”と訳の分からない感想を持ったモノですが、久しぶりに見ると、ストーリー展開のテンポの悪さに、合掌・・・ ◆◇◆◇◆ raindrops ◆◇◆◇◆さん 5点(2003-12-10 05:17:51)

7.ベガの「**億**万年前の決着を着けよう(うろ覚え)」ってセリフにはしびれました.テーマ曲も良かったです.しかし,クライマックスが盛り上がらなかったですね.「アレ?終わっちゃったの?」って印象でした.ちびっこ超能力者達も,かなりうざかったです. LB catfishさん 5点(2003-09-18 22:18:41)

6.当時劇場で見た時それなりに感じるものがあったので、このたびDVDを購入してみた。やはり絵的なところでガックリする所もあるが、この辺は20年も前の作品なのでしょうがない。しかしベガのデザインは良し。話の方は序盤は期待をさせつつそれなりに楽しめるが、後半は前半の期待を裏切るスケールダウンでガックリ。地球規模の危機なんだけどその危機感がぜんぜん伝わらないし、なんかショボく感じてしまった。 カズゥー柔術さん 5点(2003-09-18 15:51:48)

5.平井和正の原作の世界からすると、底の浅さは否めませんが、この時期のアニメ映画としてはよくできていたんじゃないかな。まあ最後の幻魔が弱すぎると思いますけど。 モリブンドさん 5点(2003-09-16 00:39:42)

4.ローズマリー・バトラーの主題歌・・・当時の角川映画で使ってましたな、「汚れた英雄」とか。勿論、英語なんでナニ歌ってるんか解りませんでしたが。キース・エマーソンが偉大な人であるのを知ったのもずーっと後の事。原作を知らないので、私にはこれが”オリジナルの”幻魔大戦になっちゃってます。雰囲気は好きなんですけどね。しかし、角川アニメって結構作ってるんですね・・・今のジブリ並みとは言わないけれど。「カムイの剣」CMが良かったんでかなり期待しててハズした記憶があるが、「少年ケニア」って・・・。観てないけどそんなんやってましたね! シュールなサンタさん 5点(2003-03-05 16:47:46)

3. 平井和正の原作は石ノ森(当時は石森)章太郎先生の劇画化というマスターピースがあるんだから、何もわざわざ大友克洋の原画にせんでも…。イメージが余りに懸け離れていて違和感ありまくり!!フロイが特に。誰か石ノ森タッチの原画でリメイクしてくれんかのう…。今度はちゃんと西友をじゃなくて声優を起用してネ♪ へちょちょさん 5点(2003-02-23 19:23:38)

2.原作が好きなだけに映画がどうもなぁ・・・ 奥州亭三景さん 5点(2002-07-12 23:13:26)

1.そう言えば観てるんですよね、この映画も…(当時は「ハルマゲドン」と発音してましたっけ)。とにかく大友克洋のキャラクター・デザインと東京の背景のリアルさがマッチしてました。話の方はスケールをでかくするだけでかくしてしまってあるので、後半はこういうまとめ方しかあり得ないでしょう。とか書きつつも、「残留思念!」という言葉と美輪明宏の声以外は全体的にうろ覚え…。なので取りあえずの所、5点献上。 sayzinさん 5点(2002-06-28 19:49:37)

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【点数情報】

Review人数 73人
平均点数 5.26点
000.00% line
122.74% line
245.48% line
379.59% line
41115.07% line
51824.66% line
61419.18% line
768.22% line
879.59% line
934.11% line
1011.37% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.25点 Review4人
2 ストーリー評価 5.62点 Review8人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review6人
4 音楽評価 8.16点 Review6人
5 感泣評価 5.66点 Review6人

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