みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
3.久しぶりに、こういう「言葉」で説明するべきではない映画を観たような気がする。数年前までは、こういう映画ばかり観ていたものだが……。 “人を自殺に追い込む”奇病の世界的蔓延。 人類に残された道は、もはや「滅亡」しかない、という無力感から始まるこの物語。 唯一の“救済”の可能性として、僻地にて隠遁生活を送る二人のミュージシャンが放つ「音楽」を求めて、少女がやってくる。 はっきり言って、そのストーリーには、リアリティもなければ説得力もない。非常に脆弱な物語である。 しかし、この映画の「目的」は、ストーリーを繰り広げるというところにない。 “救い”として取りざたされる「音楽」そのものが、この映画の主題であり、主人公である。 その音楽でさえ、造詣のない者にとっては始めのうちは、ただの「騒音」でしかない。 ただただ“騒がしい”だけの爆音に、思わず耳を塞ぎたくなった。 確実に中だるみも、する。 が、非常に不思議なのだが、映画が展開してゆくにつれ、次第に「騒音」が何かしらの意思を持った「音」へと変わっていき、「音楽」となって脳内に染み渡ってくる。 そして、「音楽」はついに神々しいまでの「振動」となって精神を包み込んでくる。ような気がした。 元来得意なタイプの映画ではなかったが、その奇異な新体感と、絶対的に特異な映画世界の中に、ごく自然に息づいてみせた浅野忠信と宮崎あおいの存在感は、価値の高いものだと思う。 人が「生きる」ということに本来意味などない。生きたいから生きる。ただそれだけのことだ。 ならば同様に、「死ぬ」ということにおいても、意味などないのだろう。 すなわち、もしそれらを促したり、抑止したりする「方法」があるとするならば、そこに「理屈」などある筈もない。と、いうこと。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-06-24 15:32:34) 2.《ネタバレ》 本来ならこのような作品は大好物なんですが、イマイチ乗り切れませんでした。 その理由を考えていたんですが、 この映画が、いかにも深そうな撮り方をしていながら、 内容としては非常に底の浅いものに感じられてしまったからではないかと思います。 セリフだけなら二三ページに収まるくらいだし、 人によっては騒音とすら思うような音楽が全編流れています。 まぁ自分はあのような音楽はわりと好んで聞くほうなんですが、 それでもこの点数なのは、どうもそれで内容のなさを隠している気がしてしまうからです。 自分の映画の読解力がない、といえばそれまでなんですが、 少しばかりもったいぶった撮り方なのに二回三回見たくなる内容を読み取れませんでした。 【ご乱心 jet city】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-08-20 15:36:10) 1.んー・・・観た時のコンディションが悪かったのか、単に自分に鑑賞眼がないのか、きっと後者だと思うのだけれど、、観終わって思ったのは「良いのか、これで?」ということ。浅野忠信出して宮崎あおい出して、いかにも「前衛でござい」てなノイズミュージック鳴らして、岡田茉莉子出して往年の日本映画へのオマージュをチラ見させて、不条理で殺伐とした死を描いて、それ「だけ」で良いのか?やっぱ自分に見る目がなかったのか、それとも丁度直前に「父親たちの星条旗」観ちゃってたからなのか、、んー、「ユリイカ」は好きだったんだけどなあ・・・。 【ぐるぐる】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-11-15 18:24:59)
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